【106#】 GEM CORE SOLDER 究極神的ハンダ
(made by DUNTON) 10cm = 1,000円
☆本商品は DUNTONのGEM SOLDERです。
スプール上のデータ
GEM CORE SOLDER
ROSIN
MADE OF VIRGIN METAL
50/50
MANUFACTURED BY
The M.W.DUNTON CO.
PROVIDENCE
R.I.
U.S.A
年代は1940年代から1960年代
直径は3.1mm
このGEM SOLDERはあの世界で最も有名なノコロドのペーストを作っている会社M.W.DUNTON CO製です。下記画像をご覧ください。製造者名の部分が同じです。
あの完成度の高いノコロドペーストを作った会社のハンダ、気になりますよね。名前もGEM SOLDER「宝石ハンダ」だから気合入ってます。さて果たして試聴結果は!!?
今回のテストはHOT側とCOLD(GND)側の両方に
このハンダを使用した結果を述べます。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
The Fool On The Hill The Beatles Magical Mystery Tour
ビートルズが何処に行くのかわからなくなった時期の私の好きなアルバム、何と当時出たこのアルバム(豪華ブックレット付き)私持ってます。で、この曲、今聴いても名曲だし唯一無二の存在感があります。今にして思えばビートルズというバンドが時代を駆け抜けていく中、サージャントペッパーズとこのマジカルミステリーツアーが特に印象に残っています。それで肝心の音質ですがジョンの歌のリアルな事、凄いです。良く聞くとボーカル以外の全ての出演楽器がいつもより輝いて異彩を放っています。それというのも全ての音に現実感があるからです。フルートやピアノの実在感そして抜きん出たジョンの声など。ハイファイでいながら濃密に音楽的な鳴り方なのが自慢の持ち味ですね。
Let There Be Love Oasis Don't Believe The Truth
前曲のジョン・レノンの声が印象に残ったので、それではとオアシスのこの曲を。いいですねぇ、、すごく良い。声なんかもう最高で何というかボーカリストの音的な存在感が他を圧倒しています。そしてこの曲普通の素材だと途中からうるさくなってくるので止めてしまうのが常なのですがこれは別、まるで五月蝿くならず最後まで聞き惚れてしまいました。それにしてもどうしてハンダで歌がリアルになるのかわかりませんが、このGEM SOLDER正に「宝石」のようなハンダです。分離度が最高です。そしてうるさくない。
Let No Man Steal Your Thyme Pentangle The Pentangle
これも古い音源ですが時間の差を乗り越えてピチピチの鮮度の高い音が出ている事に感激しました。とにかく何よりもハイファイな音です、なのにハイファイな音に有りがちなミネラル成分が抜け落ちたような感じがなくミネラルたっぷりな音。このハンダを購入した方は是非ペンタングルのこのアルバムを買ってLet No Man Steal Your Thymeを是非聴いて下さい。私の言ってる事がわかります。鳥肌モノの音。
Orbiting Mats Eilertsen Trio Sails Set
このハンダがハイファイなのがわかった所で、それではこの曲です、さてさて..。またKelloggを引き合いに出しますが、Kelloggだとこの曲は恐ろしい程にキレっキレで分解能と解像度の鬼みたいになりますがこのGEM SOLDERだとKelloggのやや、やり過ぎの所を抑えて整然とさせたような感じがある音です。Kelloggの音は輝度が高くコントラストも強い音。しかし階調性は後退します。いわゆる白飛びですね。対してこのGEM SOLDERはフランス製の銘レンズのように明暗のグラデーションに無限の段階があるから階調性が物凄く幅広い、なのにピントが合った所は恐ろしい描写力と切れ味がある。そんな音がGEM SOLDERらしい音です。
Lunch Break: Peak Hour The Moody Blues Days Of Future Passed
かなりエージングが進んで来ましたので、この曲を聞きます。ロンドン・シンフォニー・オーケストラの演奏部分がもろクラシックなんですが、いいですね、この音、咽び泣くストリングス、咆哮するブラス・セクション、フルートなどの木管楽器の音、全て良し! それと音楽の中に急速に取り込まれる音ですこの音。
The Windows Of The World Trijntje Oosterhuis The Look Of Love
もう一曲美しいオーケストラの音を。前曲同様、咽び泣く弦楽器が素晴らしく、歌がまた鮮度感と立体感が半端なく圧倒されます。声の良さは正に事件と言っていいレベルです。声の良さとはつまりリアリズムなんです。そこに歌手が厳然と居る、その感覚を至近距離でたっぷりと感じ取れるのです。歌の良さという意味では歴代の全てのハンダの上をいくかも知れません。
Jorge Lopez Ruiz/Cuarteto-Blue monk
ドラム、ベース、ギター、サックスの構成です。渋さの極致のような曲想なんですが、まぁ何て事でしょう! 音がぶっといのです。音の太さとは存在感に関わってきます。なので上に行けば行くほど重要になってきます。結局このハンダは何でも極度にアゲてしまう奴らしく、持っている盤を全て聴き直したくなるような衝動に駆られます。それも上げ方が曲により異なり、ハンダ自体でオートマチックに対応しているという奇跡のようなハンダだったのです。このハンダにとってはハイファイ性能などは持てる要素の一つに過ぎなかったのですね。
オーディオでお腹一杯になったのでギターはお遊び感覚で力を抜いて行きたいと思います。それでレスポールからです。パッと聴きは最上のLP用ハンダと同じレベル。グレーサーなんかに近くスペシフィケーションのような枯れ感よりも、音の艶や粘り、酸味の効いた極上の甘みが感じられます。耳が痛くなる要素が皆無でLPが30年間ぐらいビンテージ化した音になります。今度機会を作ってグレーサーと直接対決してみたいです。クリーントーンはタッチが柔らかく耳にとにかく優しいです。そこから歪ませていくと豹変し果汁たっぷりの熟した果物のような美味しさ滴る音が出てきます。この音はコレまで聴いてきたLP用ハンダのトップ2に入る音です。
ストラトです。コレもいいです。特に少し歪ませた時の音が素晴らしい極上なトーンです。音そのものに哀愁があると言うかプレーヤーの感情表現がリニアに現れます。クリーン時のハーフトーンはこういう音が出したかったんだよなぁぁ、と唸る音です。まぁ騙されたと思ってストラトに使ってみて下さい。感動します。
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まとめ
実はこのハンダ、かなり前から出そう出そうとしていました。でも何となく音がいまいちに感じていて出すのを逡巡していました。だが今回、改めてこのハンダを試聴してその評価が100%逆転しました。私は今まで何を聴いていたんだ !!。はっきり言ってこんなハンダ聴いたことありません。一言で言うとタイムマシンに乗ってあの時代のあの場所に言って直に音楽を頭から浴びるような感覚があるのです。これ全然誇張していませんよ、本音です。このハンダの凄いのは恐ろしくリアルでハイファイなのにディープに音楽的な事です。ペンタングルのコントラバスの音を聴いて見て下さい。ぶっ飛びますから。こんなハンダが存在した事に感謝しました。エージングにはそれなりの時間がかかりますが、私の場合、1時間ほどで全体がスムーズになり、それまであった音の不要なマスキングが消えました。待つだけの甲斐があるハンダです。VWD21的にはあの『唯一無二の絶対神ハンダAETNA』と龍虎並び立つハンダだと思います。ちなみにAETNAとGEM SOLDERは共に3.1mmの太さです。そのAETNAよりもHIFI性能は更に高くERSINの銀ハンダに迫る分離度、高解像度を持ちますが音は更に太く正に究極神的ハンダです。
【ご注意】
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