【133#】ANSONIAの網線は歪みを生成する!!!　20cm = 500円

商品説明

☆本商品はワイヤー・エフェクターです。

スプール上のデータ

ANSONIA BRASS & COPPER CO

ANSONIA、CONN.

年代は1920年代から1930年代

直径は1.1mm

アメリカのビンテージ・ワイヤーの中でWEと並んで音質が良い（部分的には凌駕する?）メーカーがANSONIAだ。希少性はANSONIAの方が高い。私がアンソニアを発見したのは25年ぐらい前で太めの単線にまず出会った。その太い布巻き単線をワニス仕上げしたガラス・スリーブの中に入れて電源ケーブルを当時作っていた。その音は抜群で全く他とは一線を画す音だった。プリアンプから普通の電源ケーブルを外しそれに変えると見違えるほど音質が良くなった。それがアンソニア、当時は企業秘密にしていたがもう時効だからこうして喋っている。とにかくアンソニアの音は他と一線を画す音なのだ。ちょっと前にベルデンの網線を出品したが、何とこのANSONIAも網線を過去に作っていたのだ。それがこれ。見てわかるように少量しか無い、買った時に既にこの量だったのだ。貴重な品なのでチビチビ売ることをお許し願いたい。

テストはHOT側とCOLD（GND）側の両方にこの線を使用した結果を述べます。

まずAUDIO用の結果をレポートします。

Within You Without You　　The Beatles　　Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

ねっとりとしたリズム、全ての音がスパークリングしている!! ちょっと魔性の音と言う感じ。この曲はビートルズのやるインド風音楽なのだが私はこのパターンだけでアルバム1枚作ってもらいたかったと密かに思っていた。だがジョージ・ハリスンはあまりビートルズ名義でこの手の音楽をやると他のメンバーに嫌がられたかも知れないしセールス的にも方向が違うのではないかと言うことで、彼の情熱は名盤「ラダ・クリシュナ・テンプル」の方で開花した訳だ。それはいいとしてこの曲は西洋音楽とインド音楽を合わせ味噌してポップスに仕上げるという離業をやってのけているのだが聞けばそれほど違和感も無くすぅっと入ってくる自然な仕上り、私はプロデューサーのジョージ・マーチンの力が効いていると睨んでいる。是非ともこの手の曲だけでアルバム一枚作って下さい! AIでも何でも使って!　このANSONIA網線で聞くこの曲はこれまでで最高の音だ!

I Want To Be Loved　　　Cassandra Wilson　　Thunderbird

質感描写に長けているのだ! 乾いた音は乾いた音で、湿った音は湿った音で出す、言うと簡単なようだが実際はなかなか難しい。質感というのはAUDIO試聴の上では最も上位に来る項目だ。結局我々は音楽の中で何が何をやっているのかを知りたいのだ。それにしてもこのワイヤーの魅力は玄人受けするに違いない。どんな音楽もねっとりと仕上げる超能力を持っているので原音再生からはかけ離れている。かけ離れてはいるがそれがどうしたと言いたい、オーディオをやる人は楽しみ方が偏っている、それはオーディオの作法/流儀に囚われているからだ。もっと楽しんだら良いと思う。例えばこの曲、ANSONIA網線の中を音楽が通ると出口ではあら不思議、別の何かが出てくる。だから1=1なんかではない。1= Xなのだ。このANSONIAから出るXは実に楽しい、何がどうとは言えないのだがとにかく楽しい。

Tears In Heaven　　　Eric Clapton　　　The Clapton Chronicles

おおおっ、クラプトンの声が艶かしいぞ、色気があるのだ、これはいい。そして歌の細部と全体がセパレーションがとれていながら調和融合されている。やはりこの曲もねっとりと奏でられる、不思議なエフェクターのようである、ねっとり感が出るエフェクターそれがこれだ。全ての音が生き物のようにねっとりと蠢いている。

One Sunny Day　　Fleetwood Mac　　English Rose

リズムはシャッフルのBLUESだが歪んだエレキ・ギターの粘って潰れている音が何とも心地よい。やはりエレキ・ギターの音はこういう音もありなんだなと再確認。このワイヤーだからこういう音になるのだが何とも不思議だ。

Spinning　　　Igor Prochazka Trio　　　Easy Route

JAZZのピアノトリオによる8ビート。このワイヤーを通すとスネアドラムの裏ヘッドにはスナッピーと呼ばれる響き線が付いているのだがこのスナッピーを装着する前は素音のカンカン、トントンした音なのだがスイッチでスナッピーONにするとビシバシという音に変化する。そのスナッピーが全音に付くのである。まさにDIRTY BRIGHTとでも呼べるようなこの音、唯一無二の効果である。全ての音にほんの僅かの気持ちいい歪みが付くのだ。

普通オーディオでは歪みは忌み嫌われ、逆にギターの世界では好まれる。不思議な事だがそうなのだ。だがこのANSONIAがその二つの世界を融合しオーディオ信号に気持ちの良い歪みを加える事ができるワイヤーとなった。繰り返しになるがこの歪み、良いのである音楽にスパイスが加わりビビットになる。ドラムやベース、ピアノの全てに加わる歪みが心地良いなんて論外のようだが案外行ける。ただ歪みが徹底的に嫌いな人はこのワイヤーの事は忘れて下さい。

Killing Me Slowly　　Julia Fordham　　The Julia Fordham Collection

全ての音に紙ヤスリが付いたような音になる。そりゃなんだと言われそうだが本当にそう、ボーカルの子音にも歪みが付くのでちょっとBLACKYな素敵な音に変身する。普段は白人まるだしのジュリアさんだがこのワイヤーを通すと適度な歪みが付くので何だか格好いい声になってしまう。伴奏のギターなどはシャリシャリした部分に歪みを伴った倍音が乗るのでエンハンサーをかけたように抜け出てくる。

Juna-Tabor/Applesトラック05　　Juna-Tabor　　Juna-Tabor/Apples

ただでさえハスキーな声が更にハスキーになった。口を開く際の「ネチャッ」と言う音が本当に唾が飛んでくるようにリアルで困る。全く持って不思議なワイヤーである。全ての音楽はANSONIA網線のFILTERを通すことにより均一化され歪みながら整然とする。ややリミッターの気もあるのか、いやどちらかと言うとこれはドンシャリ系で中域は扁平になる。ドンシャリだがドンの部分はさほどでも無い。

なるほど音量分布の多い中域を扁平にし、高域の倍音域にはうっすらと心地よい歪みが加わる訳か?真空管の愛好家には三極管の歪みをが好きな人が居る。ファズが好きなギタリストは自分の好きな歪みを自ら作り出し楽しむ・・・・こう考えていくとそもそも歪みは楽しめるものなのかも知れない。AUDIOにかけて心地良く使える歪みがほぼ存在しないので、そういう意味ではこのワイヤーは初の快挙だ。

レスポールです。レスポールにはこのANSONIAの歪み感がバッチリ合う!　だがやり過ぎはいけないので、このワイヤーを使う時は他の歪みをやや少し下げる方が賢い気がする。レンジは狭いのである、狭いレンジの間隙をかいくぐってネットリねちゃねちゃした音が飛んでくる。もうこれ一本（5cmだけ使ってもそうなる）で立派なエフェクターだ。当然だがクリーントーンもクリーンではなくやや歪む。だがそのギラギラ感が何とも良いので許せてしまう。ここから歪ませていくとリミッターがかかったようにレンジが狭まりレーザービームのようになる。

ストラトでの場合はVOLから出力端子までの部分にコレを使うと良い。その間の長さは15～20cm程度だと思う。コレを通すとストラトの音もやや鼻つまみ系の音になる。癖が強いのだ。上品な人はコレを使うべきではない、不良っぽいのが好きな人に向く。本当にエフェクターを通したような音に変貌する。変身と言ってもいいかも知れない。

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まとめ

このワイヤーはDISTORTION GENERATORと呼んでも過言ではない。レンジは狭くなりねとねとした粘りが全ての麺に絡む。ラーメンなら豚骨味と言える。透明な醤油ベースもいいがたまには濃厚な豚骨も無性に食べたくなる。

【ご注意】

価格は20cm単位ですが一回の購入での個数上限はx5と致しますので前もってご了承ください。

数量１（20cm）以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定（MAX=5）をして下さい。