127#謎のunknow-solder
魔性のハンダ!
ギタリスト御用達
50cm売り
【50cm単位の販売です】
【AGE】
推定1930年代~1940年代
【AWG】
太さは約3.0~3.1φmm(実測)です。
【Simple Description】
見るからに相当、古い物(1930~1940年代)と思われる正体不明の謎のハンダです。
メーカー、ブランド、合金比、コア、製造年代等、全てが謎です。
もの凄く古びた紙のスプール(芯は木製)に巻かれたこの3ミリ程度の直径の ハンダ……。一つ言える事は輸入した地域からの関係で欧州製である 可能性もありますが、定かではありません。
【音質】
当初、WIRE SOLDER、つまりペーストの入っていないハンダだと 勝手に思っていましたが・・・どうやらそうではないような・・・・。
結論から先に申しますと、ペースト無しで試した所、かろうじて付いたのです。 完全にWIRE SOLDERですと全く付きませんので、ROSIN COREであるのかも知れません。
勿論、ペーストを併用した方が当然ながらスムーズに付きますが ・・音質は異なるので両方ともレポートします。
最初にお断りしておきますと・・これはズバリ、ギタリスト御用達のハンダです。 だからAUDIOのレポートはありません。
さて、まず最初はストラトキャスターから行ってみましょう。 とりあえずペースト無しで直に使った結果です。
「うん素晴らしい」とまず直感、伸びがありメルティでありながら 音の芯がしっかり残っているので音に実体感がある。そのあたりがとても良い。
次にペースト(ビンテージなノコロド)の方を・・まぁ割とペースト無しと似ているが
較べるとペーストが無い方が良い。ペースト無しには良い意味での音のザラ付き感のようなリアルな部分があるが、これが良い意味でのラフさに通じる。この部分がペーストを併用する事によって弱くなるというか・・減衰してしまうのですね。
次はレスポールの場合のペースト無し、「これは文句無しだろう!」という言葉が思い浮かぶ。何と言うかPAF特有のくぐもった様な中から光が射し込むような不思議な味わいが殊の外あるのだ。これまでのLP用のハンダの中でもこれは1~2位を争うのでは。特に中域のある帯域がスポットライト的に照らし出されるのだ。これはある意味、官能的ですらある。
次はレスポールのペースト有り、これはこれでスウィートになるので良いが、ややペースト無しを陽気とすると少し陰気が混ざってくる・・このように感じた。
全体としてペーストを付けない方が生々しい音の感じがする。付けない方が音の生命力を抑止しないというか・・・簡単に言うとペーストを付けてしまうといつもの範囲に収まってしまうのだ。ある種のハンダの限界、というか・・・それには不可欠なペーストの要素も当然入るのだなと、ここで実感。この生々しい危険な香りを楽しみたい時はペースト無しをお勧めしたい。ちょっと作業的にはコツが要るがこの一点で音は大きく変わるので「決め打ち一点」的に活用するのがベターだ。
シングル・コイルにも向くが、全体としてはハムバッカーに特に向いているような気がする。その際ペースト無しの方がレンジが広く、増幅段数を一個抜いた時のようなピュアな鮮度の高い音が味わえる。
このハンダは以上の理由でLP的には
「魔性のハンダ」と言ってよいかもしれない。
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