【136#】ES-1.5  1940年代のイギリスハンダ 英国アンティーク家具のような音 15cm = 600円

【136#】ES-1.5  1940年代のイギリスハンダ 英国アンティーク家具のような音 15cm = 600円

4.67
上下の音の抑圧感がなくそれでいて自然に音が上下に伸びているので音楽の魅力がすごく伝わってきました。 情報量とか確認するとかの意識する必要がなく分析的にならずに聞いているうちに音の分析を忘れてしまっていました。 音が自然という表現をしてしまうと無難なというニュアンスがでてきそうですが、そうではなく出てくる音にいつの間にかひかれて音楽に没頭してしてしまうという不思議な感覚です。 エージングが進むと更に魅力がでてきます。
こちらのハンダをRCAプラグに付けるにはコツがいりますね。 温度を高めに設定すれば溶けるんですけど付きにくいんです。 あまり熱を入れすぎたく無いのですが、諦めて高めの温度で付けてみました。 このハンダは独特な世界感に引き込まれてしまいます。 美しい世界とは違うんですけど聴き入ってしまう音楽が出てきます。 ケーブルもそうですがハンダも奥が深いです。 上っ面の美しさは良くあるのですが、この様な奥の深さを教えてくれたVWDさんに感謝します。
生演奏を聴くと、当たり前の事が当たり前に聴こえ伝わってきますが・・・ 同じ曲を録音された物で再生すると当たり前にならず違和感が残ってしまいます。 この違和感を無くしたく、様々なワイヤーやハンダを使って電源環境や信号ラインで追い込み、積み上げてきましたが、このハンダをGNDへたったの1滴で完敗しました。 人の声や楽器が鳴りだす前の気配、鳴った後に続く広がり、揺らぎ、空気の震える様、余韻、残響、これらを他の物で再現するのは難しいと思います。 花が満開になった様な華やかな世界とは真逆ですが、越冬した樹木の様に実も葉も無い、内に秘めるオーラで演出された素朴な世界も素晴らしいです。
商品説明














136#】ES-1.5  1940年代のイギリスハンダ

英国アンティーク家具のような音

15cm = 600円



TYPE  不明  

GRADE  不明

ROSIN COREではない。

※試聴にはペーストにノコロドを使用


年代は1940年代…らしい

英国製だと言う事だけがわかっている。


直径は1.5mm


イギリスという国はある意味特別だ。かつて世界を支配した事もある、新しいROCKが生まれた場所でもある、ジャガーなどの格好いい車が作れる国である、今でも王様が居る、SSLなどのコンソールを作った国でもある、また科学の分野では電磁気学の開祖ファラデーや万有引力を唱えたアイザック・ニュートンも居る。そしてスティーヴン・ホーキングもイギリス人だ。要するに抜きん出ているのである。だが英国のROCK BANDの歌詞の多くに英国は既に衰退している等の認識が書かれている。知ってるようで知らない国だ。


一回だけ英国に行った事があり、ロンドンのホテルで過ごした時、私はこの国の空気がとても自分に馴染んでいる事がわかった。英国と言えば産業革命の始まりの国でもあり要するに様々な問題を孕む近代国家への一番乗りが英国だったのだ。歌詞で英国が衰退していると歌うのは多分、大航海時代や産業革命時をピークとして捉えているのだと思う。そして何度も繰り返すが魔法を信じている人がかなりいる事だ。そんな個性を持つ英国の1940年代頃に作られたとされるハンダがこのES-1.5だ。


ES-1.5と名前が付いているがこれはVWD21が呼びやすいように付けたもので実際はメーカー名、組成等々は不明、年代も売り手がそう言っていたので、それ以外に手掛かりはない。ES-1.5とはENGLISH SOLDERの太さが1.5mmの意味。こういうハンダを買う時は無謀さと度胸が要る、何の保証も無いからだ、そもそもハンダというヤツはハンダ本体だけ見たら太いか細いかの違いはあるがみな鉛色の金属でしかなく区別が付かない、だから分別保管しておく時、出来れば名前の入った画像を添付して保管したい。だからVWD21ではそのハンダが何であるかわかるように透明チャック袋に名前と画像を印刷したものを入れている。確かに面倒ではあるがそうしないと、そのハンダが何だったか誰にもわからなくなるからだ。


ちなみにこのES-1.5、作業性は最悪で高温でも溶けにくく、更に付きが物凄く悪い。なので使いやすいハンダを求める人はコレを買うべきではない。そこは念を入れ予め言っておきます。


ただ、今まで購入したイギリス製1940年代無名ハンダは例外なく良い音がしてたので作業性を我慢しても結果を取る方には選択肢の一つになると思う。




テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Stray Dog  Mats Eilertsen Trio  Sails Set 

カレーライスに添えてある福神漬け、これをすぐ連想した。カレーだけでも美味しいのだが合間に入る福神漬けや、らっきょうが加わる事で全体の満足感が上がる。そんな風にこのハンダは作用する。何気ない音でも味がある、そのような境地の音なのである。このハンダに関してはオーディオ性能的にどうこう言う気分が失せてしまう。逆に言えばオーディオ的言い訳をしなくても味のある、雰囲気のある音が出てしまっているのだ。ちょっと1930シーメンスに似ているのかも知れないがあちらはドイツの音がし、コレはイギリス風味だ。


Nights In White Satin  The Moody Blues  Days Of Future Passed 

「サテンの夜」である特にイントロのロンドン・シンフォニー・オーケストラの部分も良かったのだが本編に入ってからも良い感じ。ムーディ・ブルースはメロトロンと言う名の鍵盤楽器を駆使したがそこから出る中世的なストリングス・オーケストラの音が古代と現代を結ぶ架け橋のようだ。そう、古い録音の曲もいい感じ、いい雰囲気で鳴らしてくれるハンダだ。まるでコッテリとした油絵を見るかのようだ。


Manhattan Skyline  Julia Fordham  The Julia Fordham Collection

甘い芳香がする。12弦のギターの微妙繊細な音からドラム、他の音、ボーカルなどが見事に融合する。そう融合と言う言葉を使ったがこのハンダは音を分解する方向での良さではなく、音を融合する方向での特色を持っている。また聞き辛いと思っていた曲でもこのハンダなら問題なく聞きやすい良い音に変換される。誤解されるかも知れないがSPレコードの持つトーンの良さに通じるものがこのハンダから感じられる。


Wake Up And Make Love With Me   Karen Souza Feat. Renauld Essentials

この曲はややもすると騒ついて聞こえる節がある。だがこのイギリス製ハンダは違う、これで4曲目であるがエージングが終わったようで全ての音が滑らかになった。最初の頃はカサついて歪みっぽいなと思ったのだがそれが今や消え失せ芳醇な味わいだけが聞こえている。この曲コーラスが左右の端から押し寄せる部分があるが、その時の耳元でセクシーボイスで語られるような所がゾクゾクする。ここまでゾクゾクした経験は無かった。


トラック01 Juna-Tabor/Apples/Send Us a..

初めてこの曲をまともに聞いたのですが・・・痺れました!  何だこの雰囲気たっぷりの音は?散文的なピアノの伴奏の上にジュナの歌が聞こえている。この陶酔感、この深い味わい、美味しい珈琲を飲んだ時のような満足感。リアルなのに艶のある声、聞いているうちにこの声に脳が痺れた。音楽そのものを聴けるハンダがあるとすればこれだろう。



レスポールです。コレは聞く前から良いだろうと踏んでいた。案の定良くレスポールに求める音の粘り、切れ味、甘さなどが巧みにブレンドされた音が出てきた。音は粘ってはいるものの湿度は低くカラッと乾いたLPの音だ。アタック時のピークはしっかりと持っているのでトロトロに溶け込んだシチューよりやや手応えがある。クリーントーン時もこの傾向は変わらず弦を弾いた瞬間の立ち上がりの冴を感じさせる。全体としてはトロトロに溶け込んだシチューに近いが、そういった要素も含んでいる。またソロだけでなくバッキング時の何気ないギターの音にも深い味わいを感じる。アタックの効いたトロトロのシチューのような感じだ。




ストラトです。コレはLP時と同じ感覚で陰影を放つアタックと甘い余韻やサスティーンのブレンドされた音。このハンダを使って音が明瞭になる感じは無い。だが音色そのものがいい。ややキンついた音の瞬間もあるが基本ベースがトロトロスープなので聞き辛さは無い。だから基本、熟成した音に加えアタック時の立ち上がりや瞬発性も望む人向きなのだ。ハーフトーンの黒光りするスモーキーな音が魅力だ。




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まとめ 

最初のうちはエージングが全然ないので歪っぽくも聞こえた。だが徐々に馴染んでくると、かなり細かい音まで出るようになった。レンジは一見ナローレンジにも思えた。低域はさほどでもなく高域もそんなに上まで出る感じではない。じゃダメなハンダかと言うと違うのである。そう音に雰囲気があるのである。例えは変だが貴方が憧れの外車に乗りたいとする、試乗してみると予想とは少し違う事がわかってくる。それが何なのかはうまい言葉が見つからない。


わかる事はこれは期待していたモノではない、という勘のようなものだ。これは何故なのか?   雰囲気、雰囲気なのである、音ならば音の雰囲気だ。そもそも雰囲気とは何? 調べてみるとある場所や、そこにいる人たちから自然に作り出される気分やムードのことを「雰囲気」といいます。とある。気分やムード、なるほどねこれは難しいお題だ。だがハンダによってその雰囲気が全く異なる事はここに来る皆様ならば当然理解していることだ。この1940年代の英国ハンダには一番大事な雰囲気がある。これを書き始めながら聞いていた曲はStray Dogという曲で演奏しているのはMats Eilertsen Trioだが、ウッドベースのソロにドラムがブラシやタムで合わせるといった曲想。


これがいいのである当初に感じた音の粗さは影を潜めまさに雰囲気のある音がここに出ている。高音がどうとか低音がどうだのオーディオ的に感じる部分はほぼ無い、だが心地良い。ただそこにウッドベースが黙々と弾いておりそこにドラマーが合わせこんでいる姿、雰囲気がじわわと漂っている。だがその何気なさが良くこのままいつまでも聞いていたいと思ってしまう。コレが雰囲気、オーディオタームで語るハンダでは無さそうだ。エージングは3~4曲あたりから進み粗さがなくなり滑らかになる。実際、4曲目辺りで最初に感じた音の粗さ、歪っぽさは消え失せた。このハンダでトラック01 Juna-Tabor/Apples/Send Us a..を是非聞いてほしい。この声の実在感と雰囲気は最高だからだ。陶酔の時間・・・・戦前の英国アンティーク家具のようである。



オーディオマニアよりは音楽マニアにお薦めしたいハンダ。




【ご注意】


価格は15cm単位ですが一回の購入での個数上限はx4と致しますので前もってご了承ください。





数量1(15cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=4)をして下さい。




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