レア中のレアなハンダです。皆様よくご存知のダッチボーイというハンダがアメリカにありましたが、このKIRKSONはそのルーツに当たるものなのです。KIRKという人が始めたハンダ会社のようで最初はKIRKブランドで、次に息子たちの代になりKIRK
& SONの略のKIRKSONとなります。その後ダッチボーイと時が経ることにブランド名が変わっていきました。
さてKIRKSONの時代は最も脂が乗ってきた時代でおそらくは生産規模も大きくなりスタッフも増えてきた頃です。その時代に作られたハンダは多くがROSIN
COREつまり松脂入りではなくハンダのみのものが多いです。恐らくは松脂(ROSIN)は別途用意し付けながら作業するというのが当たり前だったのかも知れません。しかし誰かが考えたのでしょう「はじめからハンダの中に松脂を入れちゃったら手間が省けるんじゃない?」とそして生み出されたのがROSIN(松脂)CORE(芯)SOLDER(ハンダ)です。
はっきり言ってKIRKSONやKIRKのブランド時代にROSIN COREの物は見たことがありません。だから本品は初めての発見でした。
よーく見ると断面の中央付近にハンダ層がありそうに見えます。実際に溶かしてくっ付けてみると付きますから松脂は入っているのだと思います。ただこの時代の初期のROSIN
COREは松脂が抜けてしまったり、これは特に太めの物に起きやすい現象ですが、その後3コアとか5コアになって行きその点は改良されていった歴史があります。
ただ改良されたのは作業しやすさであって音質ではないのが残念なところ、私が古いハンダをかくも集めたのはその音質の良さからです。現代のハンダは操作性等は良いでしょうが音質はダメダメなものが多いのです。
脱線しましたがこのROSIN COREのKIRKSON(カークソン)どんな音だか気になるでしょう?
さてさてチェツクしてみました。最初に結論から言っちゃいますと原音より良くなります。これはオーディオであろうがギターであろうがです。この場合の良くなるの意味ですが、まず明らかに原音よりも活きがよくなり元気な音になるのです。また原音時に音の硬さが気になったり鋭さが生理的にダメな場合でも明らかにその辺が改善されます。聞きやすくなります。これらが快につながり良い音と認識されるに至るのです。
まずオーディオです。なかなかに音に艶が出てきましたね。単にハンダ一箇所でこれですからアンプ内部のハンダを全箇所をこれでしたら・・・ちょっと期待できますよね。これ実に味のある音なんです。音楽がより音楽するとでも言いましょうか、音が楽しくなるんです。分解能もあるのに聞きやすいそして楽しい音になるのです。
次がギター配線用ですが最初にレスポール系です。粘っこいハムバッカーPUの美味しさがUPします。艶も出ますし音の食いつきが良くなるというか・・明らかに明るめの音になりますから暗くて沈みがちな気分をHIにしてくれる要素を持ちます。雰囲気としては柔らかめです。安っぽいLP系の音はガチャガチャして使い物になりませんがこういう傾向に変化してくれると有難いですね。
次はストラト系ですね、これも明らかに原音よりも元気になります。そしてOPENなサウンドになります。耳に痛くないのも良いですね。枯れ感よりもスムーズさビンテージの
持つ経年変化による音の滑らかさ・・そんなムードを醸し出してくれます。ストラトにはかなり合うと思いますね。クリーントーンに対しても馴染みが良く艶が出てきます。とっても良いと思いました。一種、魔法のハンダですね。
使用感としては、すぐ溶けます。くっ付きやすさはまぁまぁという感じ、あまりすぐ付くという感じてはありませんが最終的には付きます。不安な方は別途ペーストを使ってもいいかも知れませんが音は変わってしまうのであまりお勧めできません。まぁ80年前ぐらいの松脂ですから・・・・そこはわかって使ったほうがいいと思いますね。
【支払方法】
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時間指定はできませんが追跡が可能です。品物はポスト投函です。おおよそ
1~2日でお手元に届きます。
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