【143#】銘品 LENZ SPEAKER WIRE
50cmツイストペア = 1200円
☆本商品はWEと並ぶワイヤーの名門LENZ社の
スピーカーワイヤーに適する太さのワイヤーです。
MADE IN AMERICA
LENZ
CLOTH COVERED WIRE
TWIST/ PAIR
年代は1940年代から1950年代
直径は1.0mm
アメリカのビンテージソワイヤーの中、このLENZは絶妙な立ち位置です。WEほど有名ではない、ややマニアックな物ながらWEと同等以上の音を持っている銘品です。特に今回の物は直径1ミリのツイストペアーの布巻き単線なので、そのままスピーカーケーブルとしても使用できます。仮に2.5m物のスピーカーケーブルとしては数量20(max)で会員割引無しの場合24.000円になりますが逆に言うとこの価格では普通得ることができない極上の音質を得ることができてしまいます。数十万のスピーカーケーブルでもそう簡単にこの音は得られません。またギターアンプのキャビネット(SP)とAMPを繋ぐスピーカーワイヤーとしても完璧に使えます。どちらにしても滅多に出ないLENZのこのタイプ、数量はそんなにありませんので気になる方はお早めに。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
Poet Cassandra Wilson Thunderbird
この曲を最初に選んで良かった。そう直ちにこのワイヤーの良さがわかったからだ。ダイナミック・レンジがあり歪み少なく何よりも音そのものの説得力がある。電流的にはスピーカーケーブルにも使えるもので単線の良さを味わえる事ができる。ちなみに単線は普通ギターに合わないがオーディオには初めから合う。これは撚り線のような隣の線と触れ合う事で起きる迷走が起きないからだ。
私がそれを世間に訴えてから既に20年以上経つが世間は大して変わっていない。しかしながら日本ではアコースティック・リバイヴの石黒さんが漸く単線の良さを世間に知らしめてくれた。石黒さんに単線の良さをずっと昔に教えたのは私だ。だが世間に単線の良さを普及させたのは彼と言う訳だ。それにしてもこのLENZのワイヤー流石である。少し昔にLENZの単線を売っていた時期があったが、今思うと今回のこれの方が音が良い気がする。カサンドラの声の微妙な変化や挿入される僅かな物音にもこのワイヤーの類まれなる再現能力が見てとれる。
Double Trouble John Williams ハリーポッターとアズカバンの囚人
このワイヤーはいい音で録られているソースのいい音をちゃんと出してくれる。ダメな録音まで救済する気は無さそうなのでその辺は前もってわかって下さい。この曲では全体的に彫りが深く痩せ形ではなくややマッチョだ、だがゴリゴリなマッチョではなく細マッチョに近い。そしてバランいが良く音の聴こえ方も微細な音まで拾ってくれる。ある種のビンテージ・トーンが全体にうっすら付くがそこがまた味があるのだ。彼にこのワイヤーをスピーカーケーブルとして使えばわかるが一気に音が良くなる、具体的に言うと見通しが良くなり各部の分解が向上する。
Manhattan Skyline Julia Fordham The Julia Fordham Collection
やはりこの曲もこのワイヤーに合う。トランジェントが良いので音の瞬発的な立ち上がりに優れ、周囲の沢山の音に囲まれながらもトライアングルの透き通った高域が素直に伸びてくる。レンジの広さはこの曲でも大変に気分良く、やはりワイヤーには音楽の全容を受け入れてほしいのでこれは助かる。それにしてもこのような素晴らしい音が今から60年以上も前にできていた事に感心する。
Juna-Tabor/Applesトラック05
この曲はムードを聴く、そして歌だ。音ばかり追いかけても音楽再生は片手落ちだ。むしろそれより重要なのがムードだ。音が良くムードが出ていれば完璧だ。ジュナの声は非常に緻密に繊細にそして力強く再生される。可愛さも大事だがその点でもこれは大丈夫。他にはウッドベースとピアノだけの伴奏なのだが非常にムードたっぷりの良い音だ。
Every Breath You Take Karen Souza Essentials
この曲もこのワイヤーに良く合う。つまりこのワイヤーは女性ボーカル全般を良く鳴らすのだ。POPS系も大丈夫、今日的なDレンジの広いソースからちょっと昔のソースまで何でもござれだ。あと音楽が陽性で楽しい事だ。これはやはりアメリカ製ワイヤーの良さだなと思う。イギリスの仄暗さも好きだがアメリカ的陽気さも好きだ。WEよりもLENZは良く歌う。このLENZもそうだ。湿った暗い音が嫌な方はこのワイヤーに交換すると問題解決する。
Orbiting Mats Eilertsen Trio Sails Set
徹底的なHIFIソースも聞いてみた。この素直な高域の出方は1mmもあるワイヤーとは到底思えない。錫の成分だけでなく銅の質も良いのだろう。ただこの曲ではこのLENZはオーディオ・チェックとして鳴らすのではなく音楽として楽しかったのだと言う事を教えてくれる。HIFIを殊更意識させないような粋な音だ。
Ammedea Pablo Held Trio For Jazz Audio Fans Only Vol.13
最後は寺島靖国さん推薦のこの曲で締めよう。冒頭のウッドベースの弾むような弾力感が素晴らしい。ピアノの叙情性もいい。ブラシもさりげなく効いている。大人の音だなと思う、やや西海岸的だがそれも音楽にプラスの要素となっている。熱い音楽はちゃんと熱さが伝わってくるしCOOLな分解能の曲はちゃんとCOOLに鳴らす。これはいい!
レスポールです。これが全然単線を意識するような音ではなく初めから馴染んでいます。ニャーニャー音は出るし粘りも出る、それに乾いている音がします。これらが功を奏してLP用としてこの単線を使うことが全く問題ないことがわかりました。場合によってはGND線やアース線にもいいかも。本当に信じられないですがある意味、撚り線的な
音がします。しかしアタックが二度鳴りする撚り線とは違い一発でストンと抜けて来ますので音の抜けはこちらが上です。
ストラトです。ストラトの場合、良くも悪くも一味も二味も違う音になる。具体的にはフェイズアウトしたような絶妙な音や、少し歪んだくぐもった音が黒光りして魅力だ。単線は普通は直球勝負だがこのLENZはそれだけではないような幅の広さを感じる。まず泣きはバッチリ決まる。単線をギターに使うのは普通は薦めていないがこの音は別。ビンテージ度合いは20年は時間経過がもらえる。
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まとめ
WEを探訪した後にLENZというメーカーが気になってくる。まず名前がいいじゃないか。そしてWEとは肌合いが異なる事に気づく。WEよりも表現の幅が幾分広いような気がする。WEは良くも悪しくもWEトーンが貫かれている。それはいいのだが飽きる。人間は一つのいい音だけに固執し続けることができない動物なのだ。世の中には色んな種類のいい音がある。VWD21はそういったものをお届けしている訳だ。
それでギター用としてはHOTには勿論GND側に用いるのも面白いと思う。またLPの場合はアース線なんかも案外合うんじゃなかろうか。オーディオ用としては素晴らしい完成度と言うしかない。
【ご注意】
価格は50cmツイスト・ペア単位ですが一回の購入での個数上限はx10と致しますので前もってご了承ください。
数量1(50cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=10)をして下さい。
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