【154#】 GAVITT YELLOW 単線的撚り線 50cm = 300円

商品説明














154#GAVITT YELLOW 

単線的撚り線 50cm = 300円




☆本商品はGAVITTのlate60~early70モデルです。


↓↓↓スプール上データ↓↓↓


Gavitt

INDEPENDENTLY

OWNED AND OPERATED  

QUALITY SINCE 1923 

CUSTOM WIRE AND SPECIALTIES

Gavitt wire and cable co.,inc

BROOKFIELD,MASSACHUSETTS 01506

TEL :617-867-6476


↑↑↑スプール上データ↑↑↑


導体直径は0.6mm

絶縁材含む直径は約1mm


GAVITTはVWD21が知る限り40年代あたりが企業のスタートだったのかも知れない。(..と書いたが実際には1923年だった。)そしてその40年代のワイヤーは日本ではVWD21が一番多く保管しているかも知れない。ビンテージ市場では滅多に40年代の物は現れない。そして今回の品は60年代後期から70年代あたりと推定できる。GAVITTはどうやら今日でもメーカーは続いているようで昔のルックスのワイヤーを出している。当然それらは布巻きで昔風を装ってはいるが中身の銅線は今日のものだ。


なのでGAVITTの昔のものは大変に貴重だ。さてこのGAVITT YELLOWは名前をつけた通りスプールの色が黄色だ。文字のデザインに昔の面影は無くなっている。だが驚いた事にこのGAVITT YELLOWは単線的撚り線なのだ。単線的撚り線は普通の撚り線の上にハンダのようなものを馴染ませバラけ無いように固めている。コレはおそらく近代化していく産業の中でより製造効率が良い形態を求めた結果なのだろう。


とにかく配線作業がやりやすい。撚線は仮に端子の穴にハンダ付けする際に全ての線を綺麗に揃えて穴の中に入れるのが難しい。一本はみ出たりして「チッ!」と舌打ちしたりしてしまう。その点、単線的撚り線のコレはまるで単線を扱っているが如くの配線のしやすさを持つ。しかも表面に錫メッキかハンダメッキがかけてあるのでハンダ付けの際も超やりやすい。いい事づくめなのだ。


しかも副次的要素として音質も拠り線と単線の中間的味わいを持っている。撚線がクロストークするのは裸線が隣の裸線と触れ合う事から信号がどうしても複雑にクロストークしてしまう。しかし単線的撚り線は素線の全てにメッキ要素が染み込んでいるので、そのメッキ部分に表皮効果が起こり高域は殆どメッキ部分を流れる事になる。だから単なる拠り線とは異なるトーンを持つ事になる。前置きが長くなってしまったので、試聴レポートに参りましょう。





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Candles  Beth Orton  Sugaring Season

このサウンド、ある種の猥雑感とハイファイ感が同居しており、猥雑感は一種のDISTORTIONとなり曲の中の粒子の荒いドキュメント性を露出し、粒子の細かい部分はハイファイ感が担っているようだ。そういう意味では異色の存在で

従来のGAVITTのイメージとは別の肌触りを感じる。極めて強いドキュメンタリータッチはある種ある時代のモノクロ銀塩写真のような妙な現実性と粒状感を伝える。そうこのザラッとした質感はアレだ、塩ラーメンの塩の部分に該当する。勿論カラーなのだが、ザラッとした細かいんだか荒いんだかわからない表面の肌合いは一種独特なのだ。そういった意味で総合的には報道写真のように感じる。報道、この言葉の意味は浅くなく色々な意味合いが含まれている。


Last Rose Of Summer (Intro) / Walking In The Air  Celtic Woman  Celtic Woman 

最近このケルティックウーマンを試聴ソースに加えたのだが、どうもこれの良さを表すワイヤーやハンダに出会えていなかった。しかし..来たね! このGAVITT YELLOWがやってくれました。このグループの醸し出す様々な要素や美点をこのGAVITT YELLOWが掘り出してくれます。名前がケルティック・ウーマンですから日本ならば何と言うのか日本的娘?  日本女? 随分、ザックリしたグループ名だと思う。まぁそれはともかくGAVITT YELLOWで聴いていると従来の早めに飽きが来るムードが変化し、聞き耳を立ててしまうサウンドになる。


A Day In The Life  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

変な事を言うようだがこのワイヤーの音はやはり60年代以降の匂いがする。

と言うのはそれ以前のワイヤー達が持つ一種独特なオーガニック感が薄く、代わりに石油を社会の基幹産業にしてからの社会変化みたいなものを音から連想してしまうからだ。石油は最初は灯油を作る際の不用物として捨てられていたと言う。灯油がその当時の社会では明かりを灯すニーズに不可欠だったからだ。だが石油ができてからまずは車のエンジンを動かす物として必需品になり次いで石油から様々な物が作れる事を知った世界は急速に変化していった。そう言ったものを音から感じるのだ。50年代以前の世界が持っていたいい意味での素朴でオーガニックな生活は石油の発展と共に消え失せていった。代わりに齎されたものが近代的で便利な生活だ。人類の歴史を俯瞰すると何とも言えない気分になる。こういう事を考えさせるGAVITT YELLOW、なかなかやるじゃないか。


This Must Be The Place I Waited Years To Leave  Pet Shop Boys  Behaviour

このペットショップボーイズなんかは正に石油以降の音で、音楽の製作がバンド単位のローカルな結束からプロダクション単位の商品開発に移り変わった後のものである。プロデューサーという得体の知れない存在が現れ売れる音楽を総合的な見地から(社会のニーズ、キャッチな音の構築、ミュージシャンの選択etc..)作り出すようになっていった。


これの弊害は何だろう、美術界に置き換えるとわかりやすいピカソやゴッホなど単体の芸術家は要するに一人でコツコツと創作をしたのだが、そこに画商という存在が入り芸術家は画商のほざく「今はこういうものが売れるよ」的な発言に右往左往され始める。


そしていっその事、音楽制作全体を合理的にやろうとするプロダクション業務化が始まる。ペットショップボーイズはそういう意味で見事なプロダクション作品だ。敏腕なプロデューサー達が現状を分析し冷静な目で売れるサウンドを量産する。これは「バンドやろうぜ」といった思春期に思いがちな感情とは一線を画す業務形態だ。


だから出来上がった作品は形としてはそつなく出来上がるしかない。そこにミュージシャンの熱情とかやる気みたいなものは感じられない。これはいい悪いではなく社会の要求そのものだったのかも知れない。これなら将来AIがコントロールするアンドロイドでもできそうだ、否ぴったりかも知れない。GAVITT YELLOWはドキュメント・タッチにこのクールで淡々と音響美も含みながら進行するペットショップボーイズを批判精神を含まずそのまま流している。


I Loved Another Woman  Fleetwood Mac  Original Album Classics

左側からエコーがかかったギターのクリーントーン、そして右側はエコーの全く無いスネアのサイド・スティツクがリズムを刻む。一曲前は80年代以降、この曲は60年代、その差20年、到底プロデューサーなどの殆ど介入しない時代の微笑ましい一曲だ。しかしね、ピーター・グリーンはこの頃は絶頂だったのだと確信する。自分のやりたい音楽を周囲の意見に左右されず貫きとおして出来た地味なアルバムだ。その地味さが逆に良い。その地味さを単なる地味で終わらせないGAVITT YELLOWの力、それが確認できた。


Tears In Heaven  Eric Clapton  The Clapton Chronicles

前曲がピーターグリーンなら次はこれだと取り出したのがエリック・クラプトンだ。エリックもB・ブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス―――――ソロ活動..と順次変遷を重ねてきたが結局の所この曲のようなバラードに安息の居場所を見つけたようだ。ここでエリックは渋い哀愁のある男を歌う。それだけの事なのだが、これが意外と同年代の大人達に沁みるのだよ。GAVITT YELLOWを通してのこの曲の描かれ方は好ましいもので、フォーカスがしっかりと男の悲哀に焦点が合わされている。ギターの枯れ度はピーター・グリーンに分があるが、歌の哀愁はクラプトンに軍配が上がる。



レスポールの内部配線に使った場合はトロトロにまでは至らずやや具材のディティールを残したような音が出る。具体的に言えば60年以降のLPの音に近いかも知れない。Fender社は1963年までのモデルに名機が多いが、LP の場合はギリ1969年辺りまでだろう。私の最初のLPはミニハムが乗ったデラックスモデルだ。60年代だったが既に使用感は50年代あたりのボディの物に較べて雑な感じだった。ネックの削りもあまり良くない。チューニングも微妙で今思えば私は間違った商品選びをしていたのだ。でも念願のLPを手にできたのでそれだけで嬉しかったのを記憶している。さてGAVITT YELLOWはフェンダー社で言えばブラックパネル期の音だと思う。レスポールだと1969年辺りまでの好ましい範囲に入っている。バーストに拘らなければ1968年あたりのモデルもROCKでガンガンと弾き倒せる。そんな感じがGAVITT YELLOWだ。PUで言えばナンバードが一番近い。




ストラトです。音のアタックの瞬発力はかなり良く突き抜けてくるクリーントーンがまず使える。クリーンでもややスモーキーになるから色気がある。そして少し歪ませると味わいのある複雑なトーンが出て気持ちいい。うんと歪ませると40年代のGAVITT的な雰囲気もありつつややスモーキートーンになりこれはこれで使える。このワイヤーをストラトに使う場合は併用するハンダの種類で最終的な自分の好みに近づけたい。


今回のGAVITT YELLOWは40年代とも60年代とも異なる一種独特な音を持っている。誤解されるのを恐れずに言うとFender社の初期のギターアンプ(ツイード期)は勿論、布巻きワイヤーでポイント トゥ ポイント配線が用いられているが、その後のブラック・パネル時期になると音質がやや変わってくる。そして更にシルバー・パネル期に入るとまた音色が変わっていく。そんな中このGAVITT YELLOWはズバリ言うとブラック・パネルの音なのだ。つまり近代の要素=ビニール皮膜のワイヤーやコンデンサーの変遷により当然音は変わるがブラック・パネル時期のFender Ampはなかなか塩梅の良い音がする、GAVITT YELLOWの音はそれだ。




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まとめ 

GAVITT YELLOWはオーディオでの使用ではまずボーカルの音の良さに定評がある。ギターの場合、どんなギターに使ってもイケル音だ。LPとの相性が特に良くナンバード期のPAFのような音がする。オーディオでのドキュメント性能には光るものがあり、撚線なのに単線的な音がするレア・ワイヤーなのだ。




【ご注意】


価格は50cm単位ですが一回の購入での個数上限はx6と致しますので前もってご了承ください。





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運賃は全国一律200無料サービスしています)です。
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【154#】 GAVITT YELLOW  単線的撚り線 50cm = 300円画像