【156#】ROEBLING 網線 素晴らしく乾いた音!   33cm = 600円

商品説明






【156#】ROEBLING 網線 

素晴らしく乾いた音!

33cm = 600円


ROEBLING


COPPER BRAIDED


年代は1930年代から1950年代


寸法は1.4(幅)mm x 0.5(厚み)mm


網線という形態のワイヤーは既に2種出しました。ブランドはベルデンとアンソニアでした。今回で三種目ですが何とそのブランドは今注目のROEBLING、0.38φmmの布巻きエナメルがギター用として感度の高い人達に注目されつつあるメーカーブランドです。網線はその名の通り魚の網のようなルックスでシールドワイヤーの外側の網編みに似ています。こういう網線は理論的に考えると逆立ちしても良い音など出そうではありませんが、実際にやってみるとなかなか使えるもんです。個性豊かなんです、網線ジャンルは、一つとして同じ音などではなく個性豊か、この個性を是非活用して下さい。





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの網線を使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


――――アンソニア(網線)と同じ試聴曲


Within You Without You  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 

ねっとりとしたインド音楽特有の粘着感が出るのは【133#】ANSONIAの網線と同様。ANSONIAが魔性の音とするなら、この156# ROEBLINGは魔性よりも音楽をとにかく聴かせる能力に長けている。多分、ROEBLINGは基本性能がそもそも高いのかも知れない。だが規律正しい音なんかではない、ある意味自由なのだ。硬軟使い分けると言うか、直球と変化球どちらも投げられると言うか臨機応変なのである。そうなるとこの音は真面目と不真面目がオセロの駒のように裏と表に貼り付けてあり曲想によってどっちかの面が出てくるのかも知れない。この曲では真面目さが出ながらインド音楽特有の神秘性や独特な音色感が良く出る。アンソニア網線の時も書いたがジョージ・ハリスンさん是非ともこのムードの曲だけでアルバム一枚作って下さい! と言いたいのだが今やそれも叶わず。



I Want To Be Loved   Cassandra Wilson  Thunderbird

アメリカ録音らしく乾いた土の感触が音から感じられる。どちらかと言うとアメリカ人は乾いた音を求めイギリス人は湿った暗い音が好きなようだ。日本の場合どちらだろう、乾いた音を求めつつも結局の所湿った音を出しているような気がする。カサンドラ・ウィルソンという人は結構個性が強い。彼女の声はすぐわかる。低いからだ、世間ではボーカリストは高い声が出せる方が上級だ的な観念があるがカサンドラは低めの声で歌いその観念をぶち壊してくれる。156#ROEBLINGが奏でるこの曲はバスドラやスネアの決定打を決めながら、単にそれだけに止まらないマルチプルな感受性に富んでいる。それは曲そのものに対してだったり各楽器の表現/解釈に対しての我々の感受性を拡張するからだ。



Tears In Heaven   Eric Clapton   The Clapton Chronicles

これも乾いた音がする。クラプトンの声は儚く優しい。いつもは渋さが先に来るが今回はクラプトンという人の優しさを感じる。声はかなり良いのではないだろうか。歌曲で声が良くないと全く聞く気にならないがこの音なら合格だ。トータルに見て癖や偏りが無く素直に曲を淡々と描くその姿にROEBLING社の真面目な社風が感じ取れる。こんな風な音だから曲に集中できる。音に個性があり過ぎるとなかなか曲に集中できないのだが、この音ならばじっくりと音楽に浸れる。



One Sunny Day  Fleetwood Mac  English Rose

シャッフルのBLUES。録音は60年代、一種独特の録音の音だ。まるでぬかるみに木製の車輪がハマりそこから出ようと粘る作業をしているような音だ。この場合、ぬかるみはBLUESに於いてBLUES音楽の基本性を顕す。それはそうだ、アフリカから拐われてきた黒い肌の人類を白人社会は奴隷として売買していた。彼等は事実ぬかるみの中から這い上がって来たのだ。彼等の身体能力の高さやリズム感の良さは世界を変えた。ざまぁ見ろ! である。そんな黒人音楽に憧れたピーター・グリーンである。彼はどんな気持ちでこの曲を弾いていたのだろう?いずれにせよROEBLINGはアメリカ音楽にバッチリだ。



Spinning   Igor Prochazka Trio   Easy Route

JAZZのピアノトリオによる8ビート。こりゃ凄いっ!!  ベースの音が大きいっ! 試聴は常に音量は一定にしているのでこのベースの音の大きさにまずは吃驚。それと・・・やっぱりメチャ乾いた音がします! 楽器に関しては乾燥していた方が音は鳴りますし音量もデカいのです。それとベースの存在感もデカい! スネアも乾き切ってます。このスネアの音最近聴いた中じゃベストな鳴り。それじゃピアノはと言うとピアノも一応、木製楽器ですのでやはり乾いています。これだけピアノトリオの全ての楽器が乾いていると何だか楽しい気分が湧いてきます。楽器の音を乾かせて聴かせてくれるこのワイヤー何か不思議です。




Killing Me Slowly  Julia Fordham  The Julia Fordham Collection

この曲の聞きどころはまずは12弦ギターの華やかな倍音がちゃんと出るかなんですが、いいんですね、これが。倍音が出るだけじゃなく微弱なエリアの音もはっきり埋もれず聴こえるのが特徴です。これまでの網線の中では最も音楽的に使用できるものだと思います。定位とか解像度はかなり良いのです。網線は構造的には最悪(クロストークがコンフュージョン)な筈なんですが不思議ですね。実はこのワイヤーあるメーカーがケーブル内部に使用していました。そしてそこが音味になってました。流石ですねこの音。





Juna-Tabor/Applesトラック05  Juna-Tabor  Juna-Tabor/Apples

女性ボーカル全般がこのワイヤー良いのですが、この曲でもいい音してます。この方はハスキーな声なのですが・・・そこに加えて清廉さとか魅惑的な何かが数種プラスされ見事なボーカルを聴くことができます。何でワイヤーでボーカルが良くなるかなんて私にも理解不能ですが結果的にそうなります。




――――ファビアン(ベルデン網線)と同じ試聴曲


New Life And Other Beginnings  Aki Rissanen  For Jazz Audio Fans Only Vol.13

低域の出方がBelden ファビアンとは異なります。ファビアンは低音がとにかく出るのが特徴でしたがこのROEBLINGは低音の量はさほどではなくどっちかと言うとタイトです。こう言う音の場合、低域の重さに全体が引き摺られないので快活に聞こえます。特にタムやフロアタムの音は秀逸で乾いた胴鳴りを感じます。こんな言い方は何ですが「アメリカ的乾燥音」なのです。逆立ちをしても英国ワイヤーでは出ない音なんです。なのでアメリカだったら音楽ジャンルを問わず、特に西海岸地域の音楽でしたら完璧に合います。オーディオ的に際立った変化を期待するとそれはちょっと違っていて、このワイヤーの聞き所はそこではないのです。



Double Trouble John Williams  ハリーポッターとアズカバンの囚人

音の拡がりはさほどでは無いのですが前曲で低音がタイトと書きましたが、この曲では低音は実に存在感がある低音が出てまして吃驚しました。低音は大きく二つに分けられます。一つ目は低音の量が多いもの。もう一つは低音感が良く出るものです。このワイヤーは低音感が素晴らしく後で鳴る大太鼓の音に耳が奪われます。量的にはさほどでもないのですが、低音に存在感があります。こう言う低音もいいですね。この音質はハイファイでもないしローファイでもないROEBLINGの世界と言うしかありません。ROEBLINGの音と言うのは最初は良くわからないのですが聞けば聞くほど引き込まれるものを持っています。



It Was Nothing That You Said  Julia Fordham  The Julia Fordham Collection

いいんです! この響き! エモーションが大きく広がるような雰囲気で同じ曲とは思えません。この曲でもタムなど乾ききった音がして笑っちゃいますね。ジュリアの声も結構聞けるのでいつもよくあるヒステリーさは姿を消しています。ファビアンが低域と高域の情報量が多くなるのと比べると、このROEBLING網線は低域高域は特に変わらず中域がスペース的に広く鳴り方が自然なのです。エフェクト的要素は殆ど無く使いやすいものです。こうして聴いてみると網線ってメーカーによって全然違う音がする事がわかります。




Wake Up And Make Love With Me  Karen Souza Feat. Renauld

エレキ・ギターと歌がいいです。エレピも雰囲気いいです。エレキは出てきた瞬間にいい音だと毎回感じてしまいます。このワイヤーの音を一言で言い表す事が難しいです。解像度、分解能、定位感など普通よりちょっと良い程度です。強いて言うならエレキと歌がかなり良くベースは低音感があります。そして全ての音が乾いているのです。なのでイギリス系のドローンと湿った音が好きな人には受け入れられない音かも知れません。でもですね…  一言言っておくと、こう言うワイヤー滅多にありませんよ。普通を装う達人のようです。



――――ROEBLINGだけの試聴曲


The Ashoken Farewell / The Contradiction  Celtic Woman

英国のビンテージ・バイオリンなのか、実に艶やかに哀愁込めた音が放たれます。このワイヤーの乾いた質感はこの曲などではどハマりで現地に転送されて目の前で民族的演奏を聴いているかのような錯覚に陥ります。




レスポールです。これバッチリ合います! 網線でLPに合うのってなかなか無いですから。実に魅力的な音がします。耳障りの良い音であるので全くうるささがありません。そしてギターの倍音関係、艶、粘り、ニャーニャー音などLPに必須の良さが全て揃っています。歪ませてもクリーンでもどっちも良い音が出ます。ある意味LP改造の最初にこのワイヤーを使うなんてのもアリだと思います。まぁ網線を信号線に使うなんて普通は考えられませんが音を聞いちゃうと全く問題ありません。むしろ使うべきだと言いたくなります。これまで聴いた網線の中では最もLPに合う網線だと感じました。



ストラトです。ハーフトーンがまず良いです。怪しげなハーフトーンの危ない音がよく表現されます。STはハーフトーンだって誰かが言ってたような気がしますが、そんな気もします。クリーンにした時は結構リミッターが効いた音になりまして演奏のアラを誤魔化してくれます。うんと歪みを深くしていくと乾ききったビンテージトーンが前面に出てきます。KESTERで言うとスペシフィケーション・ソルダー系の音になります。プラス少し勢いが付きます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まとめ 

最後の最後まで私にはこのROEBLING網線の音を一言で表す事ができませんでした。つまり多面体的なワイヤーなのかも知れません。一つの面だけで押すワイヤーと違い、使われる用途によって前面に出る面がチェンジする.. そんな感じです。ただこれまで聞いてきた網線の中で最も音楽的使用に向く感じがします。エフェクト的ではなく音楽的。あと音が乾いてくれる事、これはオーディオでもギターでも同様でした。乾いた音と言うものを体験したい人には最適なワイヤーです。





【ご注意】


価格は33cm単位ですが一回の購入での個数上限はx6と致しますので前もってご了承ください。





数量1(33cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=6)をして下さい。




支払方法

銀行振込: 三井住友銀行

ゆうちょ銀行

クレジットカード

コンビニ決済



【発送方法/発送費について】

 
品物の外形が角形A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)内で厚さが2.5cm(重さ1Kg)までの物でしたらヤマト運輸のネコポスが使えます。



運賃は全国一律200無料サービスしています)です。
時間指定はできませんが追跡が可能です。品物はポスト投函です。おおよそ
1
2日でお手元に届きます。
 

上記以上のサイズ重量の物、そして到着日時の指定をしたい場合は

宅急便コンパクトでの発送となります。


 【156#】ROEBLING 網線 素晴らしく乾いた音!   33cm = 600円画像