【163#】AST(American Super-Temperature)WIRE 50cm = 500円

商品説明










【163#

AST(American Super-Temperature)WIRE     

50cm = 500円




☆本品はアメリカ製ビンテージワイヤーです。


AMERICAN SUPER-TEMPERATURE WIRE. INC.

TYPE :  STRANDED WIRE

メッキ銅線 

SIZE : 0.2mm x 7 


年代は1950年代から1970年代


アメリカ製



AST(American Super-Temperature)WIREはアメリカのビンテージワイヤーですが・・・これ随分前から所有していた物です。最近はそれほどでもないのですが90年代から20数年間は片っ端からビンテージ物を買っていました。その中の一つが今回ご紹介するAST(American Super-Temperature以後はASTと省略)です。私の場合割とルックスで判断する悪い癖がありますので何となく地味なルックスのこのワイヤーは意識の外にありました。


ではどんなルックスが好きかと言うとまず絶縁材が自然素材である事。それとスプールが金属か木製か紙製である事。そしてスプール・デザインが当時のレトロな感覚を表している物です。もう一つ加えると年代的にはより古いものほど興味が湧きます。ビンテージ物が本格的に好きになったのは実はチェロからなのです。


家の者がチェロを弾きたいと言う話になり、最初は日本の販売店に新品のチェロを探しに行きました。幾つか試しに音を聴きましたが、まぁそんなもんかと思いました。特に感慨はなく「あ、チェロだな」と言う程度でした。しかしワイヤーやハンダ、ギター、ドラムなどは昔からビンテージ物が好きでしたからチェロも古い物に当然目がいきました。紆余曲折しながら最終的に海外から19世紀のフランス製のチェロを輸入しました。


まぁバイオリン属としては19世紀ものは大してビンテージではありませんが、そこそこビンテージです。1890年辺りの製造です。しかし日本に着いてもすぐに音は出せません。リペアの店を探してリペア依頼をしました。一ヶ月後出来上がった物の音を聴いてみると・・(※ちなみに私は弾けません)何とまぁ素晴らしいもので、最近の日本や中国やイタリア、ドイツの新品よりも全然音が良いのです。全く別物の音がします。そこでビンテージ物の良さ凄さを本格的に悟ったのです。


ビンテージ・チェロで味をしめたので、その頃から私はワイヤーなどは特に20世紀初頭から19世紀末あたりに作られたものを探すようになっていったのです。そうした感覚からみると1950年代あたりは全然古い感じが今はしません。1920年代あたりで漸くちょっと古めな感じがします。そんなこんなの経緯がありますので、勢いに任せて大量に買い入れていた頃の物の中には大して(※ルックス的に)興味が持てない物も結構あります。今回のワイヤーも興味が持てないのと興味が持てるのの丁度狭間に居るような存在でした。従って出品順はこんな後になってしまいましたが音を聴いてみるとこれがなかなかの物だったのです..。




テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Shining Star  Earth, Wind & Fire  The Best Of Earth, Wind & Fire Vol.1

何という活きの良い音だ。このCDは音量が低いのだが、このワイヤーだと何故か音が大きく感じる。このワイヤーの持つキャラクターも音量UP感に関係があるのかも? その音色はスピード感がありメリハリが効いているのだ。それと左右のセパレーションが異常に良いので総体的に音が迫って来ているように感じるのかも知れない。この曲なんかはアナログ盤じゃないとダメかなと思っていたがこのワイヤーだとそんな感じは微塵もしないのが不思議だ。よくご飯が旨い時「お米が立っている!」などと言いますが正にこの音がそれだ。


Tomatillo  Dave Weckl  Heads Up

この曲を聴いてわかったが、このワイヤーで低音の音量が増えるとかそういう事はない。非常にフラットで高域は元々出るので高域が超高域にいくに従い量が下がっていく所謂ロールオフもない。で中域は良く見渡せるもので情報を通すパイプが太いと言う印象だ。なので全くレトロな方向になったり低音肥大になったりとかはしない。非常にシャープなフォーカスに満ち情報量は一桁多くなる。それでいてうるさくはならない。エージングが足りないとかは最初から全く感じなかったのもいい傾向だ。


Blue Eyes Blue  Eric Clapton  The Clapton Chronicles

うん、この曲が要求するものを全て満たせている音色だ。全く問題を感じない。感じないどころか多くのワイヤーで起こりがちな時間と共に起こるダルさの発生が無い。聴いているのが何だかだるくなってしまう時ってあるでしょ?「つまんないなぁ」と言うアレである。人生はダルくなったらお終いである、面白いことを探して楽しく生きたいものだ。そうだ、このワイヤーは元気と活気を我々に与えてくれる感じだ。人生は案外悪くないと思わせてくれる何かがこのワイヤーにはある。


Harry's Game  Celtic Woman  Celtic Woman [Bonus Tracks]

何というかパースペクティブを感じる音だ。音量感も大きいのでMAC側で僅かに下げたぐらいだ。パースペクティブとは風景のことでもある。音の風景、それは曲の世界が具体的にどんな広がりと奥行き高さを持つかを教えてくれるものだ。この曲の場合、それは壮大で広い光景が浮かんでくるのだがそれが縮小されたりしない。このワイヤーは確かに撚線なのだが全く単線に負けない正確さと滲みの無さが特徴だ。撚線の低HIFI性に悩んでいる方には是非試して頂きたい。


余談ですが撚線を使ったハイエンドな値段のオーディオケーブルは程度の差はありますが余りハイファイな音は出ない。これは構造的に信号が混濁するからでこの点に関しては普通の単線にあっさり負ける。まぁそれに気がつかれないように色々な工夫や色付けをして高い値段で売っている訳なのです。賢い皆さんなら性能の良いワイヤーでケーブルを自作すれば市販の物を音質的にあっさりと超えることはそう難しいことではない。ケーブルの流行は4Nあたりから始まって銀を使ったりシールド構造に凝ったりして世界中のハイエンド・ケーブル・メーカーは高額商品を売りつけて来たがそう言う時代は賢い自作派が増えるに従い徐々に自然消滅していくのかも知れない。


1983... (A Merman I Should Turn To Be)  The Jimi Hendrix Experience Electric Ladylandかなり昔の音源なのだが全く古臭くない。古臭い曲を古臭い音で聞くのもアリだが、古い曲を新鮮に聞くと言うのはもっとアリだ。この新鮮さが何処から来るのかと言うと音の数だ。このワイヤー例えば普通は6程度の音数だとすると9ぐらいに増える。つまり古代オーディオで聴いていた頃のこの曲の情報量よりも完全に増えてしまう訳だ。それがどういう事かと言うと改めてこの曲の実態を本日知る事になる。つまり昔の私やあなたはこの曲の姿を一部しか見ていなかったことになる。これは大変な事でこのワイヤーで改めて全てのアルバムを聞き直したくなる衝動に当然駆られる。


So Hard  Pet Shop Boys  Behaviour

つい笑ってしまった。最近VS4.0と言う怪物ハンダを出したのだがアレではペットショップボーイズはアンドロイド集団から赤い血の通った人間に変身したが、このワイヤーはそうではなかった。このワイヤーは「アントロイドならアンドロイドらしく楽しくやろうよ」と言った音なのだ。説得力もあり楽しさもありでこれはこれで悪くないのだ。思うにいい音は一つでなければならないなどと硬い事を言う気はない。良いと感じる音は人の数だけあっても良いと思う。良い音と言うのは人によって異なるのだ。それは当然で人はそれぞれ個性を持って生まれてくる。ならば好きな音も他人とは違うのが自然の道理だ。だからオーディオ評論家の言う事など参考意見程度に留めなければならない。



Fotografiet  Mats Eilertsen Trio & Trio Mediaeval Memorabilia

このトリオは寺島靖国氏宅で聴いて知ったのだがその後何枚か買い足した。その中の一枚なのだが、何とこのアルバム、ピアノトリオなのに女性コーラスグループ(ちょっとだがブルガリアンボイス風)とのコラボなのだ。なので試聴からは外しがちだが、このワイヤーだと何故かそれなりに楽しめてしまう。前曲のペットショップボーイズもそうだったが普段聞かないような苦手な曲も楽しめてしまう才能をこのワイヤーは持つ。何と有難い事か。




Evening  The Moody Blues Days Of Future Passed

この曲は最初の40秒ほどを聞く。何故なら40秒ほどはロンドン・シンフォニー・オーケストラの演奏だからだ。この部分まるで昔の白黒テレビ時代のディズニーの”御伽の国”の演奏のようだ。全く持って音楽は素晴らしく、楽しく、美しく生き生きとしている。それを実感できる曲なのだが、このワイヤーだと更にそれらの要素が倍増される。つまりもっと素晴らしく、もっと楽しく、もっと美しく、もっと生き生きとなるのだ。皆、年を取るにしたがい若い頃の素直な感性を失くしてしまうがそれは大変に勿体無いことで幾らお金を稼いでも最も大事なものを失っては何にもならない。


レスポールです。悪くはないのですがオーディオが余りに良かったので気楽に行きます。レスポール… 今やストラトに人気は押されがちですが初期のROCKはレスポールと共に始まったのです。ただねストラトに慣れると弾きにくく感じます。あと音色のバリエーションがストラトほど多くないので様々なジャンルの音楽に対応するのはやや苦手です。だが熱狂的ファンが多いのも事実で私などもLPを弾いていた時期のあの人やこの人のPLAYを愛する一人です。


それでLPの配線材として使った場合は普通に良いです。異常に良い程ではありません。このワイヤーは低音の量感は増えませんので場合によってはその辺りが物足りなくなる人もいるかも知れません。しかしそれもAMPのセッティング次第なので潰しは効きます。逆に低音域の被りを少なくしたい人には歓迎されるに違いありません。クリーントーンの場合は本当に艶やかなクリーントーンが輝きます。もう少し渋くなっても良いと思いますが、そもそもこのワイヤーはレトロな音を楽しむワイヤーではないのです。しかし歪ませて行くと話が違って来まして、撚り線ですが単線並みの分解能を持ちますので幾ら歪ませても明晰度や抜けの良さが落ちません。これは普通の撚り線では出来ない芸当です。ここは重要なポイントですね。




ストラトです。これはいいですねLPよりも更に合うかも知れません。何と言うか音の立ちが良く、ペキパキした透明トーンからOver Driveそしてディストーション域までのどれでもストラトの良さを貫き通します。枯れ度はさほどなく、さりとて新しいワイヤーの耳障りな部分もありません。それなりのオールド感はありますが、それが売りのワイヤーでは無いんです。うんと歪ませた場合かな~り気持ちの良い音が出てきます。うんストラトはこれでなきゃな! と言う音が出ます。




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まとめ 

このAST、オーディオでのお薦めが60%でギターは40%程度です。でもギターが40%しか良くない意味ではなくオーディオでの役に立ち方が異様に高いだけです。ギター用途でも市販のリプレイスメント用ワイヤーよりも全然良いです。でも、ひょっとするとギターの人の何らかの感性にマッチして惚れられてしまう可能性も高いです。これだけはやってみないとわからない事なので是非興味のある方はお試しください。


追記:このワイヤー、錫メッキなのか、それとも別のメッキなのかわかりませんがかなり輝きがあります。それと線そのものに結構弾性がありピンとしています。被覆の剥ぎ取りはワイヤー・ストリッパーで簡単に剥けます。使いやすい部類に入ります。





【ご注意】


価格は50cm単位ですが一回の購入での個数上限はx6と致しますので前もってご了承ください。





数量1(50cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=6)をして下さい。




支払方法

銀行振込: 三井住友銀行

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【発送方法/発送費について】

 
品物の外形が角形A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)内で厚さが2.5cm(重さ1Kg)までの物でしたらヤマト運輸のネコポスが使えます。



運賃は全国一律200無料サービスしています)です。
時間指定はできませんが追跡が可能です。品物はポスト投函です。おおよそ
1
2日でお手元に届きます。
 

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宅急便コンパクトでの発送となります。


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