【166#】DE WIRE 歪み系エフェクター  ツイスト・ペア 1m = 1.280円

【166#】DE WIRE 歪み系エフェクター  ツイスト・ペア 1m = 1.280円

5.0
ローゲインなオーバードライブペダルを自作した。かなり部品にこだわってオーディオグレードなコンデンサやオペアンプ、金属皮膜抵抗などを用いたのでローノイズで透明感ある音に仕上がった。インプットとアウトプットジャックに繋がる配線材は【19-2#】GAVITT40年代 撚線を使ったのでキンキンとはせずスイートでもある。2、3日の間は大変満足していたのだが、だんだんと物足りなさも感じるようになっていった。なんだか綺麗すぎる透明感というのも程々にしないとギターの歪みサウンドは退屈なのである。例えば完全なるクリスタルボイスより少しかすれたハスキーさがある歌手の方に色気を感じる事もあるがそれに違い感覚である。そこで今回はこのワイヤーをエフェクター内部にドーピングする事にした。場所はフットスイッチから基板インプットの所で長さはおよそ13cm。結果としては相変わらずローゲインなままであるが、ピックが弦に当たった時にゾリっと食い込んでいくようなアタック感があり、音が伸びていく中でもダーティになる一方手前のハスキーさが得られ大変心地良い。 このワイヤーは最近流行りのトランスペアレント系や原音忠実系クリーンブースターなど早々に飽きてしまう様な人にオススメできる。 [追記] 歪みエフェクターのクリッピングダイオードを交換してしまう定番の改造があるが、このワイヤーの力はそれを思わせる。 使い方によっては毒にも薬にもなりえる強さを持ったワイヤーだ。
商品説明









【166#】DE WIRE 歪み系エフェクター 

ツイスト・ペア

1m = 1.280円


製造国 :アメリカ

製造会社 : DE WIRE & CABLE

TYPE : ツイスト・ペア撚線 


年代は1960年代から1980年代


撚り線の構成は0.2mm x 7本


まずこのワイヤーはツイストペアなので撚線が2本一組になっています。1mでも合計で2mの長さとなります。


DE WIREはアメリカ製ビンテージワイヤーです。今までVWD21が聞いたことのないメーカー名です。正確にはDE WIRE & CABLEです。これも初めて聞くワイヤーメーカーで本当に沢山のメーカーがアメリカにはあったのだと今更思います。このワイヤーを持っていた人は1980年代と言ってましたが・・・・ハテ?  果たして80年代? と思うところがあるので60年代から80年代としています。このワイヤーの場合、実はその辺はどうでも良く結果が大事なのです。結果としては正にDISTORTION WIREでして、派手ではありませんが歪み系エフェクターを一台かましたような音になります。その変化はチューブ系のものではなくダイオード・クリッパー的変化です。ここがこのワイヤーの最大の特徴です。これはギター用途にはエフェクター的に働き、オーディオ用途では歪み系エンハンサーのように働きます。詳しくは下記をお読み下さい。



テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのワイヤーを使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Olofoofo   Angélique Kidjo  Black Ivory Soul 

まずこのワイヤーの高域特性を識る為にこの曲を使用。この曲では高域が透き通って抜けるトライアングルの音がワイヤーの高域特性を検証できるからだ。結論から先に言うとトライアングルの鋭角な超高域の表現と澄んだ余韻は共に確認できた。しかしスパイスが効いた音なのだ。なのでスパイスの効いた音が嫌いな人は手を出さないほうがいい。どうやらどんな曲にもこのスパイスが効くようでそれがこのワイヤーDE WIREの特徴だと感じた。



A Day In The Life  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

このざらついた声がとても新鮮。案外低音感も良く出る。タムも悪くない。いや悪くないどころかこれはなかなかのものだ。音量を下げてもタムの量感と皮のアタックのぶるんとした音がとってもいい。全体として迫力のある音で、時折ハッとさせるようなセパレーションの良さを感じる。音像の分離もなかなかのもので侮っていたと反省。曲の途中でもエージングによる変化を感じる。



Blue Jay Way  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

珍しく同じCDからの2曲目。この気味の悪いような何とも言えない音が何とも気になる。なのでつい聴いてしまうのだ。ドラムなぞはダーティなリミッター感が、ある意味素晴らしい! ゾリゾリいうのだ。気持ち悪めの曲がここまで興味のある鳴り方をしたのは初めてだ。古いソースとの相性が良さそうだ。


Cruise  Holger Czukay  Canaxis

気持ち悪い曲が 何故か良かったのでこの曲も試した。思った通り聞ける。普段はこのアルバム数秒と聴いていられない。だが既に1分以上聞いている。映画の効果音は馴染みがある音だと意外性が無く観客の意識を素通りしてしまう。なので耳馴染みのない音にしないと効果音は効果がない。このワイヤーはそこを突いている。馴染みのない音に変化させる事によって改めて注意を引く仕掛けだ。注意を引けなければ音楽は成り立たない。



Cause We've Ended As Lovers  Jeff Beck  Blow By Blow

気持ち悪い音が続いたので口直しに聴こう。ジェフ・ベックという人は昔からちょっと変わり者だと思っていたが、改めて考えたがやはり変わり者だ。ギターの巧さについては衆知の事実なのでカット。このワイヤーではジェフの弾くギターは少し歪みがかかっているのだが、更にもう一個歪みエフェクターを通したような音になる。これほんと。それもチューブ系の歪みではなくダイオード・クリッパー的なのだ。だが悪くないのよこれが。そしてタムのオカズが突然左右からドドんと出てくるのだが、その唐突感がいい。このワイヤーはとにかく人を驚かす音が出る。



The Morning: Another Morning  The Moody Blues  Days Of Future Passed

これが異常に良かった。最初のオケの導入部の1分以内で気に入った。この素晴らしい音の立ち方と鮮明さは強烈な印象を刻む。曲の後半1分程度オケの演奏にまた戻るのだが、当然そこも良い。途中のROCK BAND演奏の部分は敢えて論じない。オーケストラの音が良いという事は相当に難しい関門を通ったという事だ。どんなワイヤーでも全部の曲で良く鳴るわけではない。たまに光るように相性の合う相手が登場したりする感じだ。でこのデ・ワイヤーは相性の合う曲が全体の七割はあるとみた。これは相当な結果だ。普通は3割打てれば立派だからだ。


Dark Star Simon Phillips  Protocol V

この曲でのギターの音が特にいい。ハム系の音で歪みが深くサスティーンがミック・ロンソン的に長い。やはりこのDE WIREの最も美味しい所は深く歪ませた時の音でそういった用途には恐ろしく良い。重複するが歪み系エフェクターを更にもう一個通したような音になる。それとエージングが済んでくると

各部の分解能が上り、定位の良さが現れてくる。コレはかなり気持ちの良い世界でちょっと唯一無二感がするかも。



Goodbye  Melody Gardot  The Absence

久しぶりのメロディ・ガルドー。DE WIREはガルドーの世界をハード・エッジに描く。曖昧さはゼロだ。音の各部は緊張して震えているようだ。この緊張感のようなものはKelloggにもあるが、あちらは高級寿司だ。こちらはややジャンクフード的な美味しさ。ソウルフード的とも言えなくない。比喩的に言えば音がDE WIREのスパイスによって締まり、緊張し、緊迫感が訪れる。ふむ、そういう良さもありなんだと思った。


レスポールです。この音なかなか良いです。若干コンプがかかったような雰囲気がします。粘りはそれなりにあり艶もそれなりにある訳でそして少しの歪みが加算されます。枯れ感があるかについては枯れ感をどう捉えるかですが、コレはこれで枯れた雰囲気も多少なりとも持つのです。レスポールにコンプをワイヤーでかけたい時はこのワイヤーの出番です。クリーントーンも最初からゾリッとした感触があります。ゾリッとした感触の中からクリーンなスパイストーンが立ち上がります。そして歪みを深くしていくとダイオード・クリッパー的な歪みが加わり、かつコンプ感が深くなって行きます。



ストラトです。ちょっとギラついた音になります。やはり歪み系エフェクターをもう一個薄めに通したような音になります。思うにエレキの音の良さとは歪みの部分にあるようで、透き通った音も悪くはないのだがすぐに飽きてしまう。おそらく歪み系はジャンク・フードもしくは駄菓子的な良さがあるのではないか。人は駄菓子的な味を必ず好きになる。健康に悪いと知りつつもだ。このワイヤーもそうだ。名前だってDE WIREだし。またこのワイヤーでのストラトはやや霞んだような擦れ味が音に加わる。ゾリゾリしているとも言えるが簡単な効果ではないのでエフェクターで作るのは難しそうだ。




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まとめ 

このワイヤーは少々変わっている。試聴の前半ではキワモノ的な要素を感じたが、後半ではまともに良いじゃないかと考えを改めた。キワモノでもまともでも良ければ構わないが、それにしてもこのワイヤー一風変わった印象を皆に与えるだろう。で良いのか悪いのかはっきりしろと言われそうだが、良いのである実際に。


オーディオ用途ではスパイス感の効いた音味になる。そして非常に不思議なのは定位の中央部では普通なのだが・・左右の端に音が入ってくると一気に目が覚めるような超定位感が得られる所だ。それは一種の快感でもある。この超定位感はハンダだと95#のERSINに近い。

ギターに関しての最大のお勧めは深く歪ませた時だ。これに関しては無敵な感じすらする。このワイヤーは全然HIFIではないのだが実に個性的で全ての音を刺激的に変貌させる。エフェクターワイヤーとして考えてもらうとわかりやすい。


スパイシー・ダイオード・クリッパー・サウンドがこれ!


追記 この音、既に完売となったアンソニアの網線に似ている気がした。

追記2  : 全体が画像の通り薄汚れています。



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