【167#】HANCOCK-GROSS SOLDER
レスポール弾きは涙!
5cm = 1.000円
☆本商品はアメリカ製ハンコックグロスのハンダです。
スプール上のデータ
HANCOCK-GROSS
PHILADELPHIA.PA
1 LB.- No.3009
SOLID WIRE SOLDER
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年代は1940年代から1960年代
直径は3.1~3.3mm
HANCOCK-GROSSはアメリカのビンテージソルダーです。ペーストは入っていませんのでペーストはノコロドを併用してください。その場合は溶けて付きます。使い勝手は中程度で、作業性は最悪でも最高でもなく中間です。試聴順ではAUDIOを先にやりましたが、最もお勧めはレスポールに使う事です。その際は出力ジャックのホットとGNDの二か所のハンダ付けで十分です。オーディオでもトップ集団に入る実力を持ちストラトにも非常に良い結果が出ました。しかし何と言ってもレスポールが桁違いに良かったです。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
New Life And Other Beginnings Aki Rissanen For Jazz Audio Fans Only Vol.13
この曲は何を聞こうか悩んだ時に保険的に選ぶ曲。面白味は無い曲なのだがオーディオ性能の色々が露骨にわかるのだ。雰囲気は良いとしても実際の物理的な特性はどうなのかを調べる為には最適な曲だ。で、結果だがアメリカ製ハンダの良い面を多く感じる。それは音のダイレクトさであったり、切れの良いリズムであったり、ダイナミズムの広さであったりする。勿論、解像度や周波数特性の凹凸もわかる。
HANCOCK-GROSSの音は今言った全ての要素を満たしている。つまり悪くないのだ。この曲ではバスドラの制動感も重要でドラマーは一人で2バスを踏んでいるのだが一つは60年代グレッチの両側張り的な余韻の残るもの。もう一つはミュートの効いたストップの効いた片側張りのバスドラだがこの音がビシッと止まらないと対比的に面白くない。止まる走るは自動車の基本だがバスドラもそう、制動の効いた音と余韻が残る音をしっかり描き分けてもらう必要があるがこのHANCOCK-GROSSは完璧だ。
East West Julia Fordham The Julia Fordham Collection
ちょっと曲の頭を聴いて感じ良かったのでじっくりと聴いてみた。この曲もドラムのバスドラの脈動が心臓の鼓動のように音圧として伝わるかをチェックする。非常に音が生々しい、そして暖色系で太い音でもある。この辺りもアメリカ製ハンダの良い点で広大な大陸を闊歩しているような爽快さを感じる。左右に広がり録音されている音のセパレーションも極めて良好だ。高域は無理に拡げた感じがなくあくまでもナチュラルだ。低域は太く中域も厚みがある。普通こうしたバランスのハンダは高域の抜けが少し欲しくなるものだがこのハンダにはその必要が無い。このままで良い音なのだ。
Black Magic Woman (Album Version) Fleetwood Mac Original Album Classics
1~2曲目で全般的なサウンド・チェックが終わったので今度はやや個性の強い曲を聴いてみた。聴いた瞬間にニンマリしてしまった。この60年代のソースが楽しく聞ける事は近代オーディオでは滅多に無い。ボーカルのTONEが非常に良く、くっきりはっきりしているのに決してうるさくならない。それとピーター・グリーンのレスポールの音が実にいい。これぞレスポールという感じだ。思うにこの年代の曲をかける時に期待するのは当時の”風”だ。その風が吹かないとつまらない。その年代特有の空気感とも言えるし録音コンソールの音質やテープレコーダーの音質、これらが音楽家のプレイと組み合わさって風となる。このHANCOCK-GROSSの音にはその時代の風を濃厚に感じるのだ。
Let No Man Steal Your Thyme Pentangle The Pentangle
この曲も60年代の録音だが60年代の録音だから音が悪いという事はさらさら無い。ギターアンプの音質なども60年代あたりはかなり脂が乗った時期なので現代のAMPよりも良いくらいだ。録音機材も60年代辺りは各メーカー共に頑張っていた時期でアナログ・サウンドとしてはかなり良いハイレベルな音がする。なのでこのペンタングルの録音は非常に音質がよろしい。その質の高さをこのHANCOCK-GROSSで十分に満喫できた。
Nyanga Simon Phillips Protocol V
素晴らしいです!! このアルバムは非常に良い音質で録られていますがその良い音質がそのまま全開してくれます。ダイナミック・レンジの豊かな広さと切れ味の俊敏さ、楽器のそのものの持つ個性音が良く表現されているなど・・美点が多いです。音それ自体の説得力が高いので音楽的にも音質的にも同時に楽しめる優れたハンダです。
Orbiting Mats Eilertsen Trio Sails Set
最後の締めくくりとしてオーディオ的に超難関のこの曲を聞こう。聴いてみて驚いたのがそのレゾリューションの高さだ普通8ビットから16ビットへ上がると解像度は高まるが何故か音は細身になりやすいが、このHANCOCK-GROSSはレゾリューションが高くなっても音が全く細身にならない。これはこれで申し分ない音質でハンダでこの曲で合格を得られるものは少ないのでこれは優秀と認めざるを得ない。この曲でよく引き合いに出されるKelloggのワイヤーの出す音質に近い、近いがKelloggのような緊張感を強いられる事はこのハンダには無い。楽に聞ける感じだ。それでいて定位の描写力の緻密さ正確さは最高ランクなのだ。
チョーキングの為のハンダ
レスポールです。うん、この音はレスポールの音が好きな人ならば誰でも好きになる音だ。甘く溶けたテイストでありながら粘りが強く、歪ませた瞬間の音にコクがある。この音だとどんどんチョーキングしたくなる。余談ですがチョーキングを英国から日本に最初に輸入したのは成毛滋さんだと思う。
彼はウッドストックの現場にも居た凄い人だが英国のROCKBANDを現地で沢山見て一番興味を持ったのがチョーキングだった。今では弦をベンディングして音程を変える奏法だと言う事は皆が知っているが60年代当時の日本ではまだまだ本格的なチョーキングを知る人は皆無か居ても極少数だった。このチョーキングはROCKが登場してから全世界的に広がりを見せROCK = チョーキングのイメージすらある。
成毛さんはイギリスから帰国する際の飛行機の座席にHI-WATTのヘッド2台を膝の上に乗せて来たという逸話の持ち主だがチョーキングも一緒に連れて来た訳だ。元々アメリカの黒人ブルース・ギタリストがやっていた奏法なのだが輸入経路を見ると、アメリカ黒人BLUESMAN→英国白人ミュージシャン→日本の初期のロック・ミュージシャンの順で伝播して来た事になる。このチョーキングが最も気持ちいいのがHANCOCK-GROSSなのだ。
ストラトです。いやぁ実に味わい深い音ではありませんか。特にミドルポジションで弾くフレーズが最高にいいです。ハーフトーンな響きが心地良くその音を聞く人の感性を揺り動かします。歪みを深くしていくと泣きのフレーズなどは最高にハマります。このハンダはオーディオ用としても高音質でしたがギター用としても完璧なハンダです。やや高域とアタック感が強い感もありますが、それは僅かなものでAMPの調整範囲でカバーできます。
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まとめ
このハンダはレスポール弾きの人ならば必ず試してみる事をお勧めします。音質的な相性はクリーントーンから軽いオーバードライブ、そして深い歪み域までどれも文句無しに素晴らしいです。このハンダはAUDIO用としてもハイパーな音質でしたのでその高域特性はストラトの場合、上が出過ぎな感もありますが極上のトーンである事はレスポール同様なのです。このハンダの場合、かなり深い歪みでも音そのものがカッコ良いのです。なかなか無いですよ、こういう音。
AUDIOの人ならばKellogg的解像度を持ちながらも耳に優しい所が特徴で要するにHIFIなのにうるさく無いですし音も痩せません。オーディオ用としては変に音が変わったりせず、元々ある音を更に良い音で聴かせてくれます。よく二刀流、二刀流と言いますが、このハンダの二刀流は本物です。
最後にこのハンダ、見ての通り大変に少量しかありません。これ一個しか持っていない為、今回の販売が終了した時点で終わりです、後はありません。
【ご注意】
価格は5cm単位ですが一回の購入での個数上限はx2と致しますので前もってご了承ください。
数量1(5cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=2)をして下さい。
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