【168#】十九世紀のフランス製銅線
50cm = 1.800円
☆本商品は19世紀末に作られた
フランス製の科学機器から取り出された銅線です。
単線です
年代は1890年から1899年
直径は0.52~0.6mm
世界のビンテージワイヤーの中でもフランス製と言うのは珍しく一体どんな音なのだろうと興味を抱かずにはいられません。日本は最初の頃はやたらフランスに憧れていた節もあり花の都パリや芸術家が集うモンマルトルなど、あとエッフェル塔ですね、東京タワーはエッフェル塔のデザインに触発されていますしね。あと当時流行った漫画「おそ松くん」に登場するイヤミ、このキャラの服装とか「~ざんす!」など当時の日本が伺われますね。そんなアメリカ以前に日本人が憧れたフランスで作られたこの銅線、それも20世紀ではなく19世紀末頃の仏蘭西製銅線、さてさて!!!!如何なるものか?
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのワイヤーを使用した結果を述べます。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
New Life And Other Beginnings Aki Rissanen For Jazz Audio Fans Only Vol.13
この曲でまずこのワイヤーの全般的な所を測る。曲調は無機的でそれ故に音質中心に聞けるからだ。この結果が素晴らしかった。何と言うかこれまでに無い感覚と言うか味わった事のない音だ。音は力があり、リアルであり鮮度高く分解能も高いがそんな事よりも音が生きているのだ。感覚的に言えば一番最初に感じるのが生っぽい音だと言う事。当然鮮度が高い、そして音が全く細くなくどちらかと言えば太い、太いのに先鋭な所、繊細な所、鮮明な所はくっきりと提示される。そしてこの音は子供騙しの音ではなく大人を唸らせる音だ。また全編に漂う自然感も特筆したい。自然感それは作られた音では無く感じる音の味わいだ。これは言葉で言うのは簡単だが実現のハードルは相当高い。
Do You Really Want To Hurt Me Karen Souza Essentials
この曲の出だしの声を聴いて驚いた。こんなカレンの声は初めて聴いた。鮮明過ぎる鮮明さなのだ。声の倍音の襞の一筋一筋が見えるようなとでも言えば想像してもらえるだろうか。口の動きや口の回りの空気の陽炎のような動きすら見えてくる音なのだ。先程の曲ではさほど高域を伸ばしたような感じはしなかったが、この曲では声に含まれる倍音が最高度に表現される為かカレンの声が顕微鏡的に100倍ぐらい拡大されて見えている。
Green Sky Marcin Wasilewski Trio Trio
物憂げなピアノトリオだ。まるで美しい抽象絵画と印象派が透明に融合したかのような夢の中の世界のような音がする。だがピアノやベース、そしてシンバルの音はあくまでもリアリズムに満ちている。リアリズムに満ちて尚且つ印象派の絵画のような夢心地が彫られている音がこれだ。
So Much More Beth Orton Central Reservation
音の良さと言うのは様々な要素が高い水準で複合された時に感じる感覚だが、この19世紀末のフランス製ワイヤーはまるでAIにかけて全自動で良い音化したかのように素晴らしい音に一気になる。また音の特徴として全くと言って良いほどの自然感があり、手を加えたような不自然感が細部に渡っても生じない。だから力強い音はそのように、繊細な音はそのように、鋭角な音はそのように鈍角な音はそのように―――そのまま出る。ある意味これは理想的なワイヤーであり、偶然とは言えど19世紀末にこんなワイヤーが存在していた事に驚きを隠せない。この迫真のリアリティ溢れる音を聴いてしまうと低音がどうの高音がどうのと今まで躍起にやってきた時間は何だったんだと思う。それなりに太いのでエージングにはそれなりの時間がかかるが現段階でも1曲目を聴いていた時よりも全体にスムーズになって来ているので遅くはなさそうだ。
Someday Celtic Woman Celtic Woman [Bonus Tracks]
この歌の伴奏は基本オルゴールのような音なのだがその音が凄い! オルゴールは簡単なようで簡単ではないからだ。素朴で小さく可愛く鳴らないとすぐにシンセサイザーのような音になってしまう。特に素朴さが凄く良く正にオルゴールでしか出ないミニチュアな箱の可愛い美しい音がそこにあるように鳴る。
Getaway Earth, Wind & Fire The Best Of Earth, Wind & Fire Vol.1
正直驚きました。この音量感の高さと音圧感! このCDは録音レベルが低いのですがこのワイヤーだと全然OKです。何故でしょうね、ワイヤーは謎だらけです。弾ける音というのが第一印象でこの曲の弾けるような雰囲気にぴったりなんです。フランス製ワイヤーでアースですからね….不思議な感じです。でもバッチリ合うのです。
The World Keep On Turning Fleetwood Mac Original Album Classics
ピーター・グリーンのブルース研究の一部である呪術的なムードの曲、黒人ブルースを真似たイギリス人の音楽をフランス製ワイヤーで聞く! なんと変態的なんでしょ? しかしこの音、いいのである。いなたいという言葉があるがこれほどいなたい音というのも珍しい。ピーターの弾く古い生ギターの事である。つまりこのワイヤーはソースの持ち味をすごく出してくるのだ。いい音だ。
Finale John Williams ハリーポッターとアズカバンの囚人
この曲に至ってわかりました。このワイヤー不得意な科目が無いのですよ。どんな音楽にも使える。どんな曲もいけてしまう、すっごく使いでのあるワイヤーなのです。19世紀末なのに21世紀のソースがバンバンいけてしまう。何だか凄いものを見つけてしまった気がします。
レスポールです。仏蘭西製のワイヤーでレスポール? と一瞬ミスマッチかなとは思いつつも全ては体験、やってみました。これがですね、悪くないのですよ。まず全く耳に痛くない音なんです。それと甘味の強い音でニャーニャー鳴ってます。枯れ感よりも甘味の強い粘着質な音、これがPAF系構造のPUに合う訳でストラトなどのシングル・コイルの求める音とはまた異なる地平であります。何か弾いているとこの音あと一つの所まで来ていて併用するハンダとの組み合わせで更に大化けしそうです。
クリーンにすると霧がかかったようにやや霞んだ音がするのですが立ち上がりが良いので霧の中から光条が刺すような味わいです。そのまま歪みを深くしていくと正にレスポールの王道のような音が出てきます。案外このフランス製ワイヤー、ダークホースなのかもです。オーディオの時もそうでしたがこのワイヤー高域はあまり変えないのでギターの高域が変に持ち上がる事もなく、それでいてアタックの変化などの微妙な変化もしっかりと段階を出してくるのであります。
ストラトです。これは渋いいい音です。レスポールの時よりもビンテージ感は深く枯れた良い味わいが味わえます。特にハーフトーンを選んだ時の倍音の絶妙さがはっきりと味わえるのがいいです。クリーンにしてアタック強めに弾くとかなり吠えます。このワイヤー歪ませてもアタック感が残りますから使いやすいです。エフェクターを通すとアタックが鈍ってしまうのがエレキの宿命ですがこの音であれば複数台のエフェクターを通してもしっかりと演奏のエンベロープが確保されます。更に歪ませていくとアタックは適度に後退するので今度は泣きの領域に入っていきます。この音に更にザラつきを加えたければスペシフィケーション・ソルダーなどを組み合わせれば良いです。
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まとめ
まずレスポールに良かったのが意外でした。何かアメリカ製ワイヤーでやった時と全然違う訳で、それはストラトでもオーディオでもそうでした。万能な感じもありソース、用途を選ばない感じです。ワイヤーを各種組み合わせて音を作っている方がこのサイトにもかなりいらっしゃいますが、疲れるんですよこの作業が・・・そんな時に一本だけでシンプルにまとめたい時にこのワイヤーは良い仕事をしてくれます。一本でも大丈夫、頼り甲斐のあるフランス製ワイヤーである事がわかりました。最後に… このワイヤーは当たり前ですがVWD21でしか売っていません。他では売っていません。
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