【172#】ソビエト0.32φmm
ブルーシルク 最強ワイヤー
33cm = 650円
☆本商品は旧ソビエト時代の軍需用ワイヤーです。
年代は1950年代から1960年代
直径は0.32mm
青色のシルク巻きエナメル線
ソビエトのビンテージワイヤーの詳細は情報が少なく何とも言えません。ただ経験上の事からこれだけは言えます。まずブルーシルクは アメリカワイヤーに較べて理知的な音がします。そして情報量も多い。情報量については世界一の感がある。しかしどのソビエト・ワイヤーかが問題で全体的には知性的な音がするが個別ではそれぞれ全く異なる。アメリカワイヤーの常識としては同じメーカーなら細いほど高域が出る。だがこの0.32mmは高域まで澱みなく出ている。アメリカワイヤーの常識では計れないワイヤーワールドなのだ。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。
ストラトです。これは凄いっ! 久々にストラトに激合うワイヤーに出会えました! こう言う事は滅多に起こる事ではなく、たまたまラッキーなのです。これねハーフトーンやばいです。
色っぽいこの音はハーフトーン命のストラト派には空前絶後に欲しがられます。ストラトのハーフトーンはエレキの世界の奇跡のようなもので、レオ・フェンダーがストラトを開発した時点でハーフトーンは考えられてはいなかった。なぜならスイッチは3点切り替えだったから。
思い出すと大学時代に参加していたバンド、その名もミッドナイトクルーザーなんだが、そこのリードギターを弾いていたジョージ吾妻が(※ジョージと呼んでいた)所有する63年辺りのビンテージ・ストラトを弾きながら3Wayスイッチのハーフトーン位置に微妙にスイッチを移動させ「これPUとPUの間のハーフトーンが最高だ」とか言っていたのを思い出す訳です。
当時私はドラマーだったので、あんまりその意味がわからなかったのですが、今にして思えば確かにそれを発見した人達は先見の明があったのだ。ストラトはハーフトーンにすると化ける、何と言うか・・キラキラした音やフェイズアウトしたような絶妙の倍音が生まれる。これを使わない手はないだろう。それに比べるとLP派はもっとシンプルでダイレクトだと思う。
STのフェイズアウトした音がこのソビエト・ワイヤーだと想像を超えて良い。その後5way Switchがストラトの標準になっていった事からもその有効性が歴史的にも窺える。このワイヤーだと普通にチャラーンと鳴らした音でさえ色っぽく鳴る。しかも音に太さがあるのである。こうなると歪ませると更に良くなるのでは?と考えた人、当たりです。
コレほど美しく艶かしく流体動物のような不思議な魅力を湛えた音は過去に聴いた事がない。しかも、何を弾いても全くうるさくない、これも特徴です。どんなスタイルの音楽をやろうがストラト王道のビンテージ・トーンが即座に得られるのです。ストラトを弾く人達は多分このワイヤーを目敏く見つけてしまうだろう…。まとめるとソビエト・ワイヤーでこれほどストラトに向く物は世界初だ。
レスポールです。全く見事な音です。ストラトの時に絶賛していましたがレスポールも同次元にいいです。このくぐもったような黒光りするLPトーンは50年代のバーストを買ったからといって手に入るわけではありません。私が口を酸っぱくして言ってきた事は要するに「エレキはまだ完成していない」という事なのです。理由を言います。エレキは当然、電気信号を聴く事になるわけなので木部全体とパーツを取り付けた段階ではまだ音色的には完成していないのです。生ギターの場合は電気信号は出力していないのでこれはボディ鳴りを含めた自然音を聞くしかありません。ここが全く違う。エレキは電気信号をOUTPUTするので要するに電気信号なのです。ならばある意味オーディオと同じです。つまり配線材やハンダでエレキの音がコロコロ変わる。この事は今では体験者が増えて来ていますので体験した人は知っているのです。だからワイヤーやハンダはエレキの音の少なくとも50%を握っています。こう考えていくとギブソンやフェンダー社はその事を考えていなかったのです。あくまでもそれらはエレキ製造に必要な単なるパーツに過ぎなかった。今なんです! エレキの音を変えるのは。
最後にAUDIO用の結果をレポートします。
Got to Get You Into My Life Earth, Wind & Fire The Best Of Earth, Wind & Fire Vol.1
何という音圧感! それもピチピチしています。ボーカルのクリアーな抜けの良さは遮蔽物の無い世界の快感だ。これだけ抜けて来るのに高域がしゃくれあがったりはしない。これは超特級のブルーシルクならではの事だ。つまり基本性能が高い。悪いがアメリカ製よりも基本性能が高いと言える。ただどのソビエトワイヤーでもそうなる訳ではなく個体差がある。その個体差とは例えば製造年代だったり、線径の僅かな違いだったりで恐ろしくキャラが異なる。
The Fool On The Hill The Beatles Magical Mystery Tour
この曲をここまでハイエンドに聴かせたワイヤーを他に知らない。ハイエンドだが自然そのもので誇張といえる物が存在しない。この時期のビートルズはとにかく変わった音楽に取り組んでいる、それは実験的と言えるほど。だが珠玉のメロディーが全曲にあり異彩を放っている。この曲を今聴くと明らかにレコード時代よりも音数が多く細かい所も埋もれず良く聞こえる。しかしこれはこのブルーシルクだからだ。
The Butterfly Celtic Woman Celtic Woman [Bonus Tracks]
このフィドルのようなバイオリンの音が凄かった。生々しいというよりもそのものズバリなのだ。もうこの段階で私はこのソビエト0.32φ青に脅威を感じている。ロシアという国はあの大国アメリカとずっと軍事競争を続けてきた猛者だ。宇宙への進出もアメリカと常に肩を並べ、最終的にはアメリカの作り話を見破り宇宙進出のトップに躍り出た凄い国なのだ。賛否両論あろうが凄いのは間違えない。そんなソビエトが本腰を入れて作ったのがブルーシルクだ。軍需の厳しい要求をクリアして作られたそのワイヤー達は基本性能そのものが最初から高い。コレは音を聞くと納得できる。以前にブルーシルクの0.25φmmを出したがアレは実に実直なワイヤーである。比較してこの0.32φmmは天才級の音質を持つ。その差僅か0.07mmなのに音は全く違う。これがソビエト・ワイヤーなのだ。確かに透き通った知性の高さを感じるところはブルーシルク共通だが、それ以外の所は全て違う。それがソビエト製ブルーシルクだ。
ドルチシマ・ミア・ヴィダop.16~パーカッション・ソロのための 八村義夫 - 吉原すみれ
これは吉原すみれのパーカッションの世界なのだが実に数多くの音の出る物を叩いている。この0.32青はそれらの差異を良く出してくる。一緒くたにしない。高域が突き刺さるような音もあれば微細で小さな音響のものもある。金属の薄い板のようなものを叩いた時の撓むような音も実にそれらしい。差異がでないでオーディオと言えるのか? 否である。オーディオとは音の違いを、音のマテリアルの違いを楽しむホビーだ。それがこのワイヤー0.32φ青だと完璧に違いが出る。ここが重要な点でアメリカワイヤーの持つ自由性、振れ幅の広さとはまた異なるベクトルだ。普通0.32mmあたりになると高域は制限がかかってくるがこのワイヤーにはそんな制限は無い。
Against The Wall Dave Weckl Heads Up
このソビエトワイヤーの恐ろしい所はこの曲のようなリズムがビシバシ効いている曲も何なく再生してしまう所だ。そして歪みが低くワイヤー通過でノイズ成分が増える事もない。なので長時間試聴にも耐える。耳がおかしくならない。そしてドラムのバスドラのドスの効いた音やスネアの決定感はもう最高!アメリカ・ワイヤーだとこの上に全体に歪み感がうっすらと纏わり付く。本当にこのソビエトは優秀でここまで聴いてきて合わなかった曲は一曲も無い。余裕なのだどんな音源が来ても確実にいい感じにこなしてくれる。まぁこういうワイヤーをリファレンスとして持っておくのも良いと思う。
トラック06 女性Vocal JAZZ
最初に大変申し訳ないが、この曲誰が歌っているのかわからない。曲名も不明だ。だが・・・・・!!!!・・・・・この音に度肝を抜かれるのは私だけではあるまい。もう良過ぎて気持ち良過ぎる音だ。特にこの声の立体的な描像は見事なほどで口元だけではなく少なくとも顔の下半分が見えてくるのだ。そのようなゾクゾクするリアリティに溢れている。ピアノもベースもブラシもいい。このワイヤーはある意味”上がれるワイヤー”なのかも知れない。底なし沼のようなビンテージ・ワイヤーの世界から貴方を救い出す一本の蜘蛛の糸、いや青い線なのだ。困ったらそれに縋ればいい。オーディオでは例の19世紀のフランスワイヤーと良い勝負だ。どちらも何も足さない、何も引かない至純ワイヤーだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まとめ
ある程度ソビエト・ワイヤーを集めた人達はソビエト・ワイヤーの事がわかったような気がしているかも知れない。しかしそれは過ちだ。この日本でもソビエト・ワイヤーを本当に知っているのは極めて限られた数の人だけだ。そのような方達からすれば私なども知らない部類に入るだろう。だがそんな私でも断言できるのは、この0.32φmm青を見逃さないで欲しいということ。メタル・スプールの0.32φmmブルーシルクを貴方が見ると言う事は滅多にないだろう。だから見逃さないでほしい。優れたワイヤーと言うものは実際あるものでこのブルーシルクがそれだ。半分以上は自分用に持っていたいので残量の50%を出品します。早期に終了となるので欲しい方は早めにGETしておいて下さい。
【ご注意】
価格は33cm単位ですが一回の購入での個数上限はx10と致しますので前もってご了承ください。
数量1(33cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=10)をして下さい。
支払方法
■銀行振込: 三井住友銀行
■ゆうちょ銀行
■クレジットカード
■コンビニ決済
【発送方法/発送費について】
品物の外形が角形A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)内で厚さが2.5cm(重さ1Kg)までの物でしたらヤマト運輸のネコポスが使えます。
運賃は全国一律200円(無料サービスしています)です。
時間指定はできませんが追跡が可能です。品物はポスト投函です。おおよそ
1~2日でお手元に届きます。
上記以上のサイズ重量の物、そして到着日時の指定をしたい場合は
宅急便コンパクトでの発送となります。