【175#】LUCO ROSIN CORE
(FLUX COREの後釜)5cm = 980円
☆本商品はROSIN COREのLUCOハンダです。
スプール上のデータ
LUCO
THOS.F.LUKENS METAL CO.
ROSIN CORE SOLDER
FOR RADIO AND ELECTRICAL WORK
年代は1950年代
直径は3.0mm
LUCOのハンダは過去に55#を一つだけ出しました。それはロージン・コアではありませんでしたが55#の評価はかなり高い物です。今回のものは1ポンドの物でROSIN COREなのです。最近思うのですが、ノコロドがかなりペーストとして広まって来ていますのでROSINが入っていないハンダにも出番が回ってきてます。一方ROSIN入りのハンダはそのハンダメーカーが厳選した最適なペーストが入っていますのでハンダの音質とマッチした場合はやはり良いのです。 今回などはそれを痛切に感じました。55#よりも更に洗練された音がします。そして使いやすさは当然ペースト無しよりも断然使いやすいので言う事ありません。問題は数が無い事で、いくら良くても限られた数量に達すればそれで完売となります。そこだけが問題なのです。なのでチビチビ売ります。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。
感激の度合いはFLUX COREに迫る
レスポールです。これが実に素晴らしいTONEを持っていました!ある意味、感激の度合いはFLUX COREに迫るものがありました。全く耳に痛くない音は流石としか言いようがありません。まぁこの音で満足出来なかった場合は運が悪いとしか言いようがありません。ギターがそもそも何か根本的欠陥を持っているか・・・はたまた全ての相性がアンマッチングの場合だけでしょうね。クリーントーンにした場合、これまた全く耳に痛い音は出ずあくまでもスムーズに粘度の高いPAF系PUの良さを全開致します。FLUX COREには言いようのない音色がありましたが、このLUCOのROSIN COREにはまた別の魅力が存在します。
少し深いリバーヴで飛ばしたようなロング・サスティーン系のオーバードライヴ音は申し分のない涎の出るような音が出ます。ちょっと魔性を感じますね、この音。オーディオではあれだけ王道の中心を闊歩していたのにレスポールでは魔性の煌めきが生じます。BLUESやROCK、そしてヴァン・ヘイレン以降の技巧派ギタリストまでこの音は満足させるでしょう。正に幅広くハムバッカーPUの素晴らしい宝石のような珠玉の音が間違いなく得られます。この音ヴァン・ヘイレンが聴いたら欲しがるだろうな(笑)。
ちなみにFLUX COREと比較してみようという事で較べたところ、レスポールに関しては本当に似ていてちょっと区別が付きにくい。粘着質的な粘りと全く耳に痛くない所は全くと言って良いほど似ていた。よくよく聞くと(※特にオーディオ)FLUX COREの方が分解能と解像度は高かったが、ことレスポールに於ける両者は接近した実力と感じた。まぁ私が無意識にFLUX COREの後釜になるハンダを探しているからかも知れないが、このROSIN COREのLUCOは強力な候補の一つだ。
こういう歪みが付加できるコンパクト・エフェクターが欲しい
ストラトの場合、これまたFLUX CORE的な魅力を感じさせてくれます。幸運にもFLUX COREを持たれている方は幸せです。でもFLUX COREの音を知らない方にもこのLUCOのROSIN COREはお薦めできます。ストラトの場合でもレスポールの試奏時に感じた全ての良さを同じく感じました。特に歪みの美味しさは抜きん出ていてこういう歪みが付加できるコンパクト・エフェクターが欲しいです。波形の頭が崩れてくる時の歪みはかなり気持ちの良い音です。恍惚感と疾走感が堪りません。
ここでも証明のために実際にFLUX COREと比べて見たが、レスポール同様うっかり聴くとどっちがどっちだかわからないほどムードが似ていた。まぁ細かい部分に当然差異はあるのだが、その差異は特に問題になるほどのものでは無かった。アメリカ・ハンダの中でストラトに合うものは大変に少ないのが現状だが例えば50年代のKESTER”44”は実際のところどうなんだと言えばやはり少し違うのである。いや決して悪くはないのだが更にギターに良いハンダが実際に存在するのだから、仕方がない。最終結論だがこのハンダはストラトに良いです! スペシフィケーション一辺倒でも飽きてくるので、こう言うハンダが登場したのは嬉しいところ。
最後にAUDIO用の結果をレポートします。
Trigger Happy Dave Weckl Heads Up
文句なしの音の圧と切れ味!!
この音を聴いて唸った! これ以上何を求めると言うのだ、という気分だ。断言するとアメリカ・ハンダでは最高ランクで間違えない。温度感は高めで冷たさとは無縁だ。音の切れ味は良く、研いだ刃物で切ったように鋭くシャープだ。スネアやバスドラやベース、シンセパッド等の表現力はこれ以上無い程の極上のレベルだ。それでいて全く歪み感が皆無。よって音楽と音の全てがダイレクトに伝わる。このハンダの良さはアメリカ・ハンダの最も良い点である音の正直さにある、誇張も軟弱さもないのである。分解能という言葉は実は嘘臭いとさえ思ってしまう程のストレートな心地良さ。
So Hard Pet Shop Boys Behaviour
FLUX COREを凌ぐ音の芯と音圧!!
驚いた事にこの曲に関してはFLUX COREよりも音の良さで勝ってしまった。低音などはFLUX COREよりも芯がしっかりあって音圧感に結びついている。また曲中のドラマティックな仕掛けや抑揚もLUCOの方が私好みであった。FLUX COREはある意味神秘的な音なのだがLUCOは現実味が高く正直ともストレートとも言えるエネルギー感の高さが評価に繋がっている。別格のVS4.0は最も生っぽい、元ソースのマスタークオリティすら感じさせるようなリアルさを持つが、このLUCOはそこまでは行かずともこの曲の全容が持つスケール感、音色の変化、トータル的な味わいでやはり最優秀。
A Day In The Life The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
このハンダの低音は魅力!
正直に驚いたのはこのハンダの低音だ。比較対象のFLUX COREよりも確実に低音の量と質が優っている。ある意味FLUX COREの音は怪しげであり底知れぬ魅力に満ちたものだった。このLUCOの場合そうではなく正攻法で魔法域に逃げたりはしない元々の実力でこの音を出す有言実行のハンダだ。思うにハンダには比較的真面目で正直な奴と、色々な意味で化けているものがある。LUCOは基本が真面目である。だがつまらないヤツではない。色々な意味で面白く興味深い。周波数特性的に何処かが飛び出したり持ち上がっている感も無い。だからと言ってつまらない原音でもない。この時点で言える事はこのハンダにしておけばまず間違い無いと言うことだ。トリック無しに基本性能の高さだけでこの音を出す。そういう意味では魔法系のハンダとは対極を成す。魔法による魅力ではなく素顔が良いのだ。素顔の良さだけで人を魅了する。
Manhattan Skyline Julia Fordham The Julia Fordham Collection
地顔で勝負!
この曲に至って漸くこのLUCOの中核が見えてきた。FLUX COREの方が高域が伸びているのは確かでLUCOは高域はソースと大して変わらない。なので高域の清涼感を求めるならばLUCOに勝ち目はない。だが炭酸飲料では無いのだから高域だけを味わうものでもないだろう。この曲でのジュリアの声はそのまんまの良さを感じる。確かにハンダで化粧して美容整形的良さという世界もありだろうがこのハンダはそれを否定する。あくまでも地顔の良さで勝負するという事だ。
Juna-Tabor/Applesトラック05 Juna-Tabor Juna-Tabor/Apples
得難い内蔵ペーストの音色
確か覚えているのだがこの曲は55#のLUCOだとハスキーボイスに聞こえた。だがこのROSIN入りのLUCOはハスキーとは言えない。ここから導き出せるのは55#使用時に使ったノコロドのペーストでは声はややハスキーになるという事だ。これは覚えておくと後で役立ちます。
と言うのはシーメンスの1930年のハンダがあるのですが、やはりペーストが必要なのでノコロドを使いました。当然、ペーストを使うと扱いは楽になりますが、シーメンスのハンダそのものの良さが変化してしまうのです。特にシーメンスのハンダだけが持つドラム音のリアルさ、それがノコロドを使うとやや別の音色に変化します。この別の音色に変化するのは主に高域を中心としてがまず第一、次いで低域のダイレクト感が変化します。ノコロドは大変に良いペーストではありますが変化するのは事実です。
これを変化させずにそのまま出せるペーストを探すことになりますが、なかなかありません。何を言いたいのかと言うとこのLUCOに使われているペーストつまりROSIN COREの音は有難いという事。滅多に無いですこのROSINの音。このROSINの有る無しの差がそのまま55#と本ハンダの違いだと思うのです。55#のLUCO(合金比は50:50)は偶然に使用したノコロドによりボーカルはハスキーになっていましたがこれは美点です。一方ROSIN入りのこのLUCO(合金比は50:50)はボーカルはハスキーにはなりませんが別の数々の美点を獲得しました。この辺りがペースト= ROSINの難しさなんです。
Isosceles Simon Phillips Protocol V
肉体と機械
ベストにハマった! ハンダと曲との相性というものが確実にあります。この曲のゴツゴツと肉厚なDレンジ、厚かましい程の自信満々のテーマそして自信たっぷりのサイモンのドラム・・・・ これが悪く無いのですよ。私がドラマーだった時代、私のドラミングはテンポが走ったり遅れたりする事も(人間だもの)あり人間臭かった。高校生の時に同学年の別のクラスに高橋幸宏という高校生が居た。私は彼が教室内で叩くドラムをチラッと聞いた。重いビートであった。
私の方はJAZZを齧って始めたドラムはロック寄りになろうと努力しつつある所であった。その後、幸宏の居たYMOは細野さんと坂本龍一の三人編成だ。どうやら彼らは当時テクノを演っていたらしい。今考えるとちょっと恥ずかしいテクノだが今にして思えば銀河鉄道の主人公が機械の体を求めるあたりとテーマは似てて、今日の何でもAIブームに見事に繋がっている。人間は生身の生臭い肉体と言うものを嫌悪する時もあるので面倒臭いヤツだが例え機械になったとしても幸せになれるとは限らない。しかしドラムマシーンという物が出来てリズム感の悪い人間的なドラマーは大分職を失ったようである。サイモン・フィリップの正確無比なドラミングを聴くと私はドラマーをあのまま続けてなくて良かったとさえ思う。
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まとめ
ある意味、このLUCOのROSIN COREは55#のLUCO(ROSIN無し)の持つハスキーなボーカルを捨て、代わりに数々の美点を獲得したものと言えます。AUDIOにこのハンダを使用した際の深い満足感はなかなか他のハンダでは得られない境地です。
そしてレスポール用ハンダとしては言葉で説明し難いのですが恐ろしく良いです。FLUX COREとも微妙にベクトル(いい音の種類)が異なりますが両方とも快感の度合いは相当に高いものです。オーディオに話を戻すとFLUX COREとこのLUCOは結構良い勝負をするのですが解像度や明確な定位表現はFLUX COREが勝っていました。
しかしことギターになるとオーディオ程の差は出ず同レベルに素晴らしいのであります。結論から言うとギター方面ではFLUX COREの後釜を立派に務められるのがこのLUCOのROSIN COREです。 オーディオもギターもと、欲張らなければこのLUCOはやはり至宝のハンダの一つなのかも知れないと思いました。
⁂貴重な物なのでチビチビ売ります。
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価格は5cm単位ですが一回の購入での個数上限はx2と致しますので前もってご了承ください。
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