【178#】Philadelphia Balco 先代を超えた感すらある超優秀な万能ワイヤー🔴 50cm = 1.850円

【178#】Philadelphia Balco 先代を超えた感すらある超優秀な万能ワイヤー🔴 50cm = 1.850円

5.0
Gibson Firebirdというミニハムバッカーの中でも最もシングル並みの抜けを持つ特殊なギターに使用しました。 (純正ピックアップはFirebird本来の音が全くしない為、海外他社製に交換済みです)            ハンダはASARCO・Division Lead・Nassauを使用。                                   最後のジャックへ向かう配線のみ50年代Belden網線。               先代フィラデルフィアとの比較ですが、細い為第一に取り回しがいいです。 ・ピックアップ配線×2                     ・セレクターへ向かう線×3                    の計5本を小さな穴に通さねばなりませんので、今回の細さにはとても助けられました。      正直その時点で先代フィラデルフィアに優っているとも言えます笑                        音の方ですが、シングルにも向いている特製もあってかミニハムバッカーには最適な音がしておりました。 表題の通り引っ掛かり感無くスーッと抜けます。  雑味が少なくとてもいい線材だと思います!
商品説明














【178#Philadelphia 

Balco Double White Glass Braid Lacquer Wire

先代を超えた感すらある超優秀な万能ワイヤー

50cm = 1.850円




☆本商品はPhiladelphiaの撚線です。


TYPE  : Glass Braid Lacquer Wire


見た目はAWG22ですが内容はAWG18


製造年は5/17とだけ記載されている。

5月17日の意味か、はたまた1917年5月の意味か、不明?

いずれにせよ絶縁体の材質から推定すると製造年代は

45-2#より更に古いと思われる。

線の構成は0.24mm x 15本

その上をガラス繊維で絶縁し

ラッカーで固めている。


アメリカのビンテージワイヤーの中でフィラデルフィアが出る事は稀です。このメーカーは恐らく1960年台辺りまでメーカーを続けていた物と思われます。今回の物はどうやら特注品に近いようでBalcoと言う名前が途中に入っています。Glass Braid Lacquer Wireと記されているのでガラス繊維を編んだ物が絶縁体に使われています。そして製造したのがPhiladelphiaと言うことなのかも知れません。いずれにせよフィラデルフィアが作っていますので悪いイメージは思い浮かびません。

驚いたのは太さと内容です。既に出品している45-2#フィラデルフィアの芯線構成は0.24mm x 16本で絶縁体を含んだ外側は直径2.84mmです。そして今回出品の物の芯線構成は0.24mm x 15本で絶縁体を含んだ外側は直径1.73mmで何と外径は1ミリも細い事になります。しかし0.24mmの芯線は16本(45-2#)と15本(Balco)で僅かに一本の差しかありません。実は45-2#フィラデルフィアは外径が太いので狭い所や細かい箇所の配線には適していません。おまけに剛性と言うかバネ性が高いので扱いづらかったのです。それでもLP用(ハンバッカー系)としてのワイヤーとしては激ヤバAWG22と並んで高評価で音が良いのは周知の事実です。


しかし物には限りがあります。45-2#フィラデルフィアも売れまくり、その結果かなり残りが少なくなって来ました。そこに来て今回の”もう一つの”フィラデルフィアが登場です。何かタイミング良過ぎませんか(笑)。45-2#もいずれ無くなりますので後釜としての期待が今回のBalco-Philadelphiaに嫌が上にもかかってきます。しかし問題は音です! 全てはそこにかかっています。さて..





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にBalco-Philadelphiaを使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Isosceles  Simon Phillips  Protocol V

まずこの曲を聴いて私はぶっ飛びました。何と言えば良いのか、快感度が非常に高く音が良いとかより気持ち良くなるのが先です。例えばサイモン・フィリップの叩くオカズのフロアタムの音にのけぞります。個人的には60年代辺りの各社のドラムの音が好きなのですが、サイモンの叩き出す昨今の物理的データに優れたドラムの音を聴くと最新のドラムの音の良さと言う物が良くわかり納得させられます。このBalco-Philadelphiaいうワイヤーを通すと確実に音楽が楽しくなるのです。


騙されたと思ってこのワイヤーで音楽を聴いてみてください。私が言っている事が嘘では無いことがわかるでしょう。特に年代を問わずROCK全般と16ビート系JAZZは文句無しです。ハイファイ感よりも快感が先に来る音です。ハイファイ感の認識よりも快感の認知の方が大事である事は長年、オーディオやギターを弾いて来た人にはわかると思います。


Balco-Philadelphia音は特にダイナミック・レンジが拡がったりはしません。ある意味中身が凝縮したような音がします。そして全く嫌な音がしません。むしろ出る音出る音にいちいち快感が伴います。その理由はわかりませんが生理的な反応なので体は正直です。リミッター感はさほどありません。しかし音圧といい、音の太さといい解像度的にも十分な物があります。だが、この音楽を聞かせる才能は一体何なんでしょうね? ヤバい音です。


Tchaikovsky: Swan Lake, Op. 20 - Act 3: Danse Russe  ジョシュア・ベル マイケル・ティルソン・トーマス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィオリン:ジョシュア・ベル  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 他 ジョシュア・ベル

結構、有名な曲です。バイオリンが咽び泣かないとこの曲はダメです。それがのっけからいい音出してんです。むぅ.. という感じです。バイオリンという楽器はオーディオ・チェックで良く使われますが滅多に良い音がしないのです。バイオリンがダメなのかオーディオがダメなのかわかりませんが、多分オーディオがダメなんでしょうね、それぐらい難しい楽器です。それが何とまぁしっかりと良い音を出しています。


一曲前がサイモン・フィリップで次がチャイコフスキーですからワイヤーにとっては難題な筈なんですが完璧にテストに受かっています。オケがうるさくなる所でもうるさくなりません。この感覚はレスポールでのフィラデルフィアの感想と一致します。レスポールにフィラデルフィアを使うと嫌な音が全く出なくなります。すると良い面が残りますから結果的に良い音に聞こえてくる訳です。それと同じ事がこのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でも起きています。うるさい音はしないのに出るべき音は全て出ています。不思議ですが本当です。


Debussy: Sonata For Flute, Viola & Harp, L 137 - Pastorale: Lento, Dolce Rubato Athena Ensemble   Debussy: Chamber Music

フルートとハープとビオラの三重奏。始めはこの曲をまともに聴くのではなくちょっと味見だけしたかった。しかし味見のつもりが・・・ 聴きいってしまったのです。このワイヤー(何度も言うけど)決してレンジが広かったりはしない。だが中から聞こえてくる音の全てが懐かしく、心の中に輝きを灯すような音なのだ。前曲のチャイコフスキーでもバイオリンが良かったが、この曲のビオラも良かった。弦楽器に良いのかも知れない。思うに音が聞こえてくるのは当然として、その聞こえて来た音が自分に何を与えるのかが重要だ。それは快楽かはたまた苦しみかそれとも別の何かなのか? 音が自分に与えてくれる物こそが大事なのだ。このワイヤーでこの曲を聴いてふとそんな事を感じてしまった。



A Day In The Life  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

音量感が上がってきた..。ドラムいいねぇ! この音好きだわ~。それにジョンの声がいつになく近い、近いのだ聞き手に。ドラムの音はこの曲で過去最高と感じた。何という不思議な音なのだ。重複するがこのワイヤー特にレンジが広いわけでもなく解像度がめちゃ高いわけでもない。その辺は普通だ。なのに音の味わいが極端に深く場合によっては深みに背中を押されて楽しく落ちてしまう自分がいる。


Andre Previn  RACHMANINOV 2nd SYMPHONY  

この曲もちょこっと味見だけと言うつもりで長く聴いてしまった。このワイヤークラシックにも合うようで予想外だ。だって最初の頃にROCKに合うと書いている。この音を音楽的と言うのか・・・わからない、わからないがついつい聴いてしまうのだ。何に魅かれているのだろう。もちろん音楽だろう、だが音楽って何だ?  音の楽しみかい? 文字通り。木管の音に真実味がある、これ本物の音です。


Olofoofo  Angélique Kidjo  Black Ivory Soul

この曲では冒頭のトライアングルが如何に澄み切り余韻が美しく背景に溶けていくかを聴く。このトライアングルを聴いてわかった、このBalco-Philadelphia 長いので以後はBalcoと表記は高域がさほど出ていない的な発言をしましたが撤回します。出てます、しっかりと高域と超高域が。ひょっとすると耳に付く高域は僅かで超高域は結構出ているのかも知れない。つまりQ(変化カーブの幅)が鋭いのかも知れない。パラメトリックEQで遊んでいるとわかるがQが鋭いとピークもディップもいつもとは違う音になる。つまりある周波数帯域が聴感上持ち上がっている場合、その山の形が重要で鋭い剣のような形と富士山のような優雅なカーヴとでは聴いた感じは全く違うのだ。このBalcoは恐らく超高域帯の一部が幅狭く尖っているのかも知れない。しかし8KHzとか10KHzあたりの所謂高域には山は無いのだ。なるほど少しずつBalcoの事が理解されてきた。


Heads Up  Dave Weckl  Heads Up

いやぁ、ビシバシ決まっています。スネアがバシッと食い込みバスドラが腹に来ます。いいですねぇ! またアタックの速さが俊敏なので管楽器などの音の瞬足と音離れの良さをスポイルしません。優秀です。音圧感も十分にあり文句は言わせませんね。こう聴いてくると、何だダイナミック・レンジもそれなりに広いじゃんと思いました。まぁ曲により違う反応なのですね。どういう曲でどう反応するかは聴くまでわかりません。




Kate Wadey/A Hundred Yers From Today-Angel Eyes

JAZZの女性ボーカルはどうか?あこぎなギターの伴奏だけでケイトが気だるく歌う。まずギターがいなたい音がしていい。そしてボーカルが素晴らしい、倍音をたっぷり含んだ音は鮮度感バッチリでリアリズムを感じる。ギターはドブロ・ギター的な音がしていて土臭く枯れ切っている。いやぁ最高ですね。



The Windows Of The World  Trijntje Oosterhuis  The Look Of Love

いい曲です。ボーカルがまず持って美しく申し分のない音だ。このBalcoは要するに女性ボーカルがバッチリな事が証明された。オケがどっと入ってきてもうるさく混濁せず感動のボルテージがひたすら上がっていく。いやぁこのBalco、オーディオにもいいわぁ!



※AUDIO試聴の最後の方でエージングが終わったようで滑らかになりました。



問題のレスポールです。45-2#が無くなった後の後釜に果たしてなれるのか? 45-2#に較べ細めなので配線はかなり楽です。しかし中身はしっかり詰まっていますからね。 弾いてみました!  このBalcoは実にレスポールと相性が良くその点で45-2#と遜色ありません。耳に痛い音はすっかり無くなりジューシーで粘っこいレスポールの音がします。45-2#とBalcoは実に良く似た音で違いはあるものの微妙な違いと言える範囲なので45-2#からBalcoに取り替えても人によってはわからないかも知れません。


言える事は45-2#は絶縁体部が厚いためにどうしても音が篭りやすくなりますがギターの場合はその篭りも味のうちなのです。一方Balcoは絶縁体部が直径で1ミリも細くなっていますので取り扱いの楽さは向上しています。何だ、じゃBalcoの方がいいんじゃんと早合点しないでください。音というものTONEというものは個人的嗜好の塊なのです。つまり好き好きです。45-2#とこのBalcoにはどちらも同数ぐらいのファンが付くでしょう。


既に45-2#を持っている人はBalcoを試す価値は無いかと訊かれれば、それは否なのです。オーディオも含めて先ほどからの評価を読めばわかりますがオーディオではかなり音楽的で好ましいワイヤーと言う事ができます。オーディオで改めて45-2#を聞くと絶縁体の厚みの影響が音に出ていてやや重めでBalcoに戻すと視界が開ける感覚がありますのでレスポールの配線材としてもその辺りの微妙な差を嗅ぎ分けるユーザーは多そうです。



問題のストラトです。これっいいですね!フィラルデルフィアはLP専用ではありませんよ。これまでストラトには12#しか絶対的候補が無かったのですが漸く現れましたよ。これからはBalcoもその仲間に入りました。ただ音量感は12#よりBalcoの方が芯線本数が多いので大きいです。ペキパキした音にすると高域の抜けが良いので気持ちいい事この上ありません。それでいて耳に痛い音は一切しない優れ物。結構無敵です。ストラトに使う場合、合わせるハンダで更に良い結果を導き出せそうな予感がします。ストラトは倍音が複雑ですから合わせるハンダの倍音分布によってニュアンスがコロコロ変わりますからハンダ選びは楽しいものになりそうです。


Over Drive深度をかなり深くしても高域が鈍りませんから最高です。やはりストラトは高域に美味しいところが沢山あるんですね。そしてある種のアグレッシヴな歪み感が加わる所も最高です。ハンダで言えばKESTERのスペシフィケーションがもたらす様な枯れていてワイルドな怪しい音がBalcoで出てしまいます。Balco是非ストラトに使ってみてください!




・・・・・・・・・試聴を一旦終えて・・・・・・・・・・



オーディオ試聴時につくづく思った事はBalcoだと何でも楽しく聞けてしまう事。今「聞けて」と使ったのは普通なら「聴けて」を使うところだが、いやそれは違うだろうと言う事で敢えて「聞けて」を使った。何故ならこれほど「聞ける」ワイヤーも珍しい。時たまハッとするような音像描写に驚く時がある。凡庸で平均的な音ではない証拠だ。この音は一言では言い表せないのだが、とにかく魅力のある音なのだ。


オーディオでの45-2#との差は45-2#の絶縁体の太さによる良し悪しが関係して来る。良しの方は音に厚みと充実感があり重量級の音に感じる。悪しの方は視界がやや曇り音響的見通しがBalcoより悪くなる事。試しにビートルズの「ルーシーインザスカイウィズダイアモンド」の冒頭を聴き比べた所45-2#は全体を何か重めのカバーで覆っているような味付けがあり、それ故に解像度がそれに邪魔されたり不鮮明な箇所があったりする。一方Balcoはカバーはあるのだが薄くなり軽量化したようで音響視界を邪魔したり上から圧迫する要素は45-2#よりかなり改善される。驚いたのはベースで予想では45-2#の方が結果的に音量感が出るだろうと思ったのだが、実際は違いBalcoの方に軍配が上がった。ベースのリアリティは明らかにBalcoが上だ。


歌に関しては45-2#の方が聞き慣れた良い音に感じる。Balcoの場合、音響視界は開けるのだがややフィットネスしたようなタイトな音になる。これも悪くないが45-2#の方が聞き馴染んだ音に近い。もう一曲今度は超鮮明に録られたOrbiting(Mats Eilertsen Trio)でも比較してみた。まずBalcoを聞く。驚いた事に結構ハイエンドな雰囲気が漂い、これはこれでイケる音だ。つまり何とハイエンドオーディオ用でも使えてしまうと言う事を意味する。撚線でここまで出れば立派だと思う。次に45-2#を聴いた。Balcoよりもハイエンド感はやや落ちる。ハイエンドの醍醐味を味わえる各要素が各所で少しずつ減衰した感じ。これが絶縁体の太さの影響なのかと今更ながら驚く。


レスポールの場合は45-2#とBalcoは、ほぼニア・イコールだが先ほどからくどくど述べて来たように微妙に違う。しかしどちらもレスポールに完全に向いている。この点で45-2#が無くなってもBalcoが後継を十分に務められる事になる。レスポールには全く別枠で139#激ヤバが存在するがアレは完璧に唯我独尊状態なのでフィラデルフィア枠で語る事はできない。


ストラトの場合、45-2#のレポ時はストラトはやらなかった記憶があるが(実際に見たらちょっとだけオーディオとストラトもやってた)今回のBalcoでは敢えて多めにやってみた。その結果だが45-2#のストラトは決して悪くない。ややこじんまりとした印象は分厚い絶縁体に首を絞められているからなのか?なので音量もやや小さくなる。Balcoでは全体にストラトの周りに45-2#では巻き付いていた絶縁体が解けてストラトらしい鮮明でかつ怪しい音が出てきた。正直ストラトではBalcoの圧勝だ。これはPUやセッティングを変えても同じでBalcoだとストラト専用としてもお薦めできてしまう。45-2#では高域の出方にもの足りなさを感じる。しつこいようだが45-2#の線材が悪いわけではなく厚めの絶縁体がこれらの作用をしている。結して45-2#の素性は悪くないのだ。


まとめ 

45-2#とBalcoの比較試聴を経てようやく結論が出た。45-2#は絶縁体が分厚過ぎる。その事で高域の表現に限界が生まれてしまう。これはAUDIOとストラトで顕著だ。ストラトはレスポールに較べればやはり高域が出ているのでその辺りをキチンと出してやらないと満足はできないのだ。オーディオではその辺りは絶対的に問題で高域の出ないオーディオはオーディオにならない。だがレスポールでは違う展開になる。やはり45-2#はレスポールに向く。これと110#ハンダの組み合わせの良さは多くの人が経験済だ。それでBalcoのレスポールはまとめるとどうなんだと言う声が聞こえてくる。いいのである。45-2#に纏わりついていた物が外されるのだ。フィラルデルフィアはBalcoの登場で一歩139#激ヤバAWG22に近付いた。





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