【179#】唯一無二
CS 50/50 ROSIN
5cm = 1.250円
☆本商品は米国製の50/50 ROSINハンダです。
――スプール上のデータ――
CS
WIRE SOLDER
5 LB NET WT.
50/50 ROSIN
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年代は1950年代後期から1960年代前期
直径は1.6~1.8mm
世の中には本当に凄いものというのが存在します。凄い家、凄い車、凄い奴、等々・・これらは一般平均を超越しています。ハンダではこれが本当に凄いやつです。
このハンダは米国製の合金比率50:50(錫:鉛)のROSIN COREソルダーです。CSのように読めるトレードマークがありましたのでCSと呼びます。
結論から先に言っちゃいますとこのCS、ギター用としてはあの伝説のFLUX COREをも超えました! ※これについては強烈なFLUX COREファンより異論あり! FLUX COREよりもギターに美味しいポイントが多いからです。もはやギター用途としてこのハンダを超えるハンダはこの世界に現れないと確信します。
VS4.0も凄いハンダなのですがアレは使い勝手が非常に悪くハンダ凄腕の方にしかお勧めできません。このCSは使い勝手が大変に良いのも特徴です。低い温度で溶け、ハンダ付けしたい相手に纏わり付きます。
ROSIN COREなので別途ペーストは必要ありません。逆にいうと別のペーストを使ってしまうとCSの音じゃなくなる可能性があるのでこれは厳禁です。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。
レスポールです。これは素晴らしいっ! 私がレスポールに求めるトーンが全てがここにあります。立ち上がりが俊敏なのに音当たりは柔らかいので耳が痛くなりません。なのに粘っこく糸引くような音味がこの音を聞いた人の心に深く刻印されるような音なんです。ある意味これはこれ迄で最もベストなレスポール用ハンダと断言できます。
それぐらい良いのです。クリーントーンもジューシーで透明感のある蜜が滴るような甘い音が陶酔を誘います。だが忘れてはならないのはアタックの角が鈍らないのでギタリストの弦への攻撃具合が軟弱化しません。これは特筆大書すべき事で大体、音が甘めになりトロトロのシチュー化した時に鋭さや音の瞬発力を含むパッションを後退させてしまうものだが、このハンダにはその弱点が無いのです。
これがどれほど凄い事で稀な事かはLPハンダの研究者達は知っている筈。またさほど歪ませていない時にポロポロと何気なくギターに触れる音が、ただそれだけの事でも音に色気が漂うのです。いや、参った! これまで色々なLP用ハンダを出してきたがこれはメガトン級の驚きだ。
その沢山の驚きの中でも最も驚くのはクリーントーン時の音変化の精妙さだ。仮に数秒のプレイの中でレスポールのTONEが普通は二つに変化するのがわかるとすれば、これはその三倍の6通りの変化がわかる。これが何を意味するかは賢い人なら気付くかも知れないが、フレーズを弾いて何とか自分やお客を陶酔させようと目論む訳だがその努力は往々にして報われません。
それは何故か? 全ては音なのです、結局の所エレキ・ギターはPUから生まれた電気信号をAMPなどで増幅した音を聞くことになるのですが最後が電気なものだからその電気音自体の色気や表現、そういう物が最終OUTPUTされる。さてそうなると奏者が如何に思いを込めてギターを弾いたとしても出音が良く無ければ奏者も聴衆も満足できないのです。
その出音を良くするためにワイヤーやハンダがあるのです。特に昨今ではハンダによる音質UPの効果の凄さをVWD21の周辺に居る方は感じ始めている筈。そう、今はハンダなのだ。そんな中、VWD21では過去3種のハンダを特に大事な物として選出したのです。
それは【164#】Flux Core Solder、【162#】VS4.0、【109#】1938年製 英国 FRY’S METALの三種だ。この三種の中で最もレスポールにバッチリなのが【164#】Flux Core Solderだった。しかし、もうこの際だからはっきり言います。レスポール用としては【179#】CS 50/50 ROSINがそれら全てを超えてしまいました。これは隠しようがない真実です。
少なくとも私はそう感じています。これはもう私の中では上を下への大騒ぎなのですが、この感動が皆様に伝わるにはそれなりの時間がかかります。だが静かに・・・深く・・・・確実に伝わるでしょう。
これヤバいです! このヤバさの度合いは139#激ヤバAWG22と全く等しいです。こんなハンダが世の中に存在していいのかと思えるようなハンダです。
もう少し詳しくレポートすると、このハンダには、粘っこくグリーシーな濃厚さ、異常な倍音の拡散の仕方、ニャーニャー音、枯れ感、などなど・が・全てがあります。そして加えてこのハンダだけが持つ異常な表現力とはビンテージ・ギターの中でも僅かな個体だけが持つ”ボディ鳴り”のような奇跡的なレゾナンスが音色に付く事です。
なんでハンダでボディ鳴りがするのかなんて聞かないでくださいね私にわかる訳ないですから。これまでのLP向きハンダは何と言いますか電気信号的な部分にのみ変化をもたらしている物が殆どでした。このハンダのようにボディ鳴りのようなレゾナンスが得られるものはありませんでした。このレゾナンスはフレーズ毎に変化し正にアコースティック・ギターの匠の技のような世界がレスポールで展開します。
本当に昨今は面白くなってきました。形だけビンテージ・テイストなレスポールは巷に溢れています。それらは形としては良いのです。でも音は新品ギターの音です。本物と新品の間には大きな音色の差というものが横たわっていました。この差を埋める、もしくは跨いでしまうのがこのハンダ、CSなのです。合わせるワイヤーは139#激ヤバとかフィラデルフィアをお好みで使えば良いと思います。これで形も音もいいレスポールの出来上がりです。なんか愉快じゃありませんか? 良いものは高いのが当たり前なんだという通念をぶっ壊せるのです。
ストラトです。ストラトの嫌な音、キンキンした音は全く出ません。その黒光りしたスモーキーな音はストラト用ハンダの新たな扉を開きました。
ストラトでもレスポールの時と同じくボディ・レゾナンス的な音色変化が発生します。つまり一つのフレーズを弾いてもその数秒のフレーズの時間変化の中で様々なTONEが煌めきます。正にフレーズが煌めくのです。だから何気ないフレーズでも印象に深く刻印されます。まぁ信じないでしょうが・・・。
全くハンダの世界というものは訳がわかりません。だってハンダですよ、世間的に見ればただの鉛色の鈍い光を放つ金属でしかありません。誰も気にも止めやしません。私もハンダ付けの音が嫌いで圧着接続に行ったくちですから、ハンダは私にとって必要悪でしかありませんでした。
ストラトの話に戻るとこの音、初めのうちはよくわからないかも知れません。しかし一旦この独特の世界がわかってくると他のハンダとの根本的な違いに愕然となります。正直申しまして、これまでストラトの良さを色々なハンダが様々な角度でその一部を抜粋して表現して来ましたが、このハンダはそれら全てを持つと言っても過言ではありません。正にストラト・ハンダの頂点が遂に現れました。
テレキャスターはストラトとはまた別の音響世界を展開します。フロントPUは細めの線で回数を多く巻いています。ブリッジ側PUはある種ガリガリ、バリバリ、ギュワーンな音が出ます。
このモデルを使う有名ギタリストも変人や奇人が多く、職人芸的な妖しい技を使うギタリストが多数です。さて、どうかこのハンダ? いや、いいんですねぇ..。テレキャスターという秘めた可能性を沢山持つギターの潜在能力を全て解き放ちます。
ギュルギュルな音もギタギタの音もネチプチな音も全部いい感じです。テレキャスターのPUの音はストラトに比べ初めから少し歪んでいるというか・・・ギャリーン系の音が初めから混じります。
リア側でギャリギャリ弾き倒すのもいいしフロントで甘めのトーンで遊んでもいいです。どんなポジションにしてもこのハンダなら全てOKです。
最後にAUDIO用の結果をレポートします。
A Day In The Life The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
聞き出して数十秒は特に何も変わった事は感じなかった。・・だがしばらくすると何やら何かがいつもと違う事に気付く。それは歌の距離感だったり、コーラス部のリアリティだったり、何気ない音ですら何か意味ありげに響く。そうかこれがCSのオーディオ方向での効果なのかと独り合点し始めた。いつもと違うSOMETHING、そのSOMETHINGがこのハンダにはある。
Aqua Marine Isao Suzuki Quartet Blow Up
コントラバスが弓弾きでリードを取る変わった曲。これを聴きながら新しく作った言葉が”音色分解能”だ。さてどのような意味かと言うと普通、分解能とは音像の見え方とか細かさとかに使うわけだが、このハンダで見えてくるのは音色方向の分解能なのである。さて、それが何かと言うと普通、音色は音色である。それ以上でもそれ以下でもない。
だがこのハンダ、ギターの時にしつこいぐらい強調した時間変化の中におけるレゾナンスの音色変化とも言うべき異能がありそれがオーディオでも働くらしい。こうなるといつもの音ではなくなる。細かく言えば一面一様な変化のない壁に思えていたものが実は様々な起伏や模様、陰影に満ちていた・・・みたいな発見だ。
ハンダがそのいちいちを掘り起こして「ほらこんなものも隠れているよ」と教えてくれるのだ。そんな馬鹿なと思う人は是非このCSで音楽を聴いてほしい、わかります。そりゃ、線をちょっと変えただけで音色はコロコロ変わるのだから当たり前だ、と皆様は思うかもしれない。
だが待てよ? 問題はその変化が凡庸で気にならない範囲のものであるか、それとも聞き捨てならない大きな変化であるかが問題でCSでの音変化は聞き逃す事はできない。これはFLUX COREでもあったが、CSは変化の個数がFLUX COREよりも多彩なのである。これは特にレスポールやストラトでは顕著だったがオーディオでもしっかりわかった。
How Can You Expect To Be Taken Seriously? Pet Shop Boys Behaviour
この曲の出だしの所をVS4.0と比べた。普通はうるさくなりがちなイントロの部分をCSは大きな包容力で包み込んだように角とノイズが払拭された。物凄く聞きやすくなってご機嫌だ。VS4.0にすると当たり前だがVS4.0は入力ソースの音を更にマスタークオリティに戻すという性質の為、うるさいままだった。これらに是非は無い。あるのは聞き手の好みだけだ。私はこの曲では圧倒的にCSのバランスの良さが好ましいと思ったし、通常は感じない曲構成の良さが全体が聴きやすくなった事で見えてきた。
Nyanga Simon Phillips SProtocol V
この曲を聴いてはっきりわかった事がある。記憶で申し訳ないがCSよりもFLUX COREの音の方がトータルで優れているように思った。CSも悪くは無いのだがCSはダイナミックレンジの拡大やエンハンサー効果のようなものは特に無いので派手な演出の音にはならない。一方FLUX COREは何だか知らないが特別な音楽に変身する。まぁFLUX COREはもう販売完了品なのでいくら言っても仕方がないがそう言うことであった。AUDIOではFLUX COREの方が上だなと個人的には思った。
The Windows Of The World Trijntje Oosterhuis The Look Of Love
この曲は素晴らしかった。今の時代の人はバート・バカラックなど知らないに違いないがバカラックの書いた素晴らしいメロディをトレンチャが歌い切っている。トレンチャのボーカルも鳥肌ものだが、それよりもバックのオーケストラが素晴らしい! まるで夢のような音で、この世界にオーケストラ・サウンドという物があって良かったと思えた瞬間であった。
Cyrille Aimee / I 'll Be Seeing You
ハスキーボイスが素晴らしい。ちょっとレトロ・ソースのようにわざと演っているのだが、それが更に素晴らしいものに変化している。やはりCSはギターが入るといいですね。まぁ私は既にCSをギター専用ハンダと確定しているのでアレですが、こういうレトロ・チックな曲もCSに合いますね。
・・オーディオを聴き終えて・・
オーディオを聴き終えて思ったのはCSはやはりギタリストの方に試してもらいたいハンダだなと。いや決してオーディオも悪くはないんですよ、悪くはないんだけどCSでのギターが良過ぎる(他に代替えがきかない)のであります。オーディオ用に顕著に効果が出せるハンダは他にもあります。だけどギター用にこれほど顕著な結果を出せるハンダを私はCS以外に知りません。
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まとめ
多分このハンダは二度と一般に販売される事は無いと思います。139#激ヤバAWG22が出現した時、本当にヤバい物が現れたと心底思いました。そしてハンダの世界にも同じぐらいのヤバさを持ったものが今回遂に現れてしまったのです。
もう説明不要なぐらいの脅威の音質効果を持ちますがVWD21としては皆様に広く知ってもらいたいと言う気持ちと、いや、わかる人だけが自力で見つけてほしい、という二つの気持ちがあります。
わかる人だけに・・の方はこのランクのハンダが今後出る可能性は、ほぼゼロだからです。特にギターにとってこのハンダは救世主です。
はっきり言ってオーディオよりギターの方が難しいのです。オーディオで良い音のハンダって何となく想像がつきますよね? しかしギターはそう簡単じゃない。つまりギターの音を積極的に七変化させる能力を持たないとならないからです。
それはギターの倍音だったり、ピッキング時の音色変化だったり、歪ませた時の咆哮感だったりと、いわば積極的にエレキギターの音を変化させるものでなければなりません。
なのでギターの場合は原音再生なんかしたって意味ないのです。原音が申し分のないほどの良い音のギター(エレキ)なんて滅多に無いですから。1万本に1本あるとも言えないぐらいです。だから大した事のない原音を持つエレキをハンダの力で徹底的に底上げしてやらないとダメです。
その事を徹底的に行えるのが今回出したCSなのです。FLUX COREもレスポールに良かったですが、その3倍は良いです。いや下手すると5倍いいです。FLUX COREの凄さを知っている人にとってはこの3倍とか5倍という数字は脅威に感じるでしょう。それほど凄い音がします。
私が一番唸ったのがFLUX COREだと中音から中低域あたりにコーンとかコッとかクッという感じの雰囲気が付いてそれが要するに気持ちいいのでした。陶酔感に繋がります。しかしFLUX COREはそれ一個のみです。しかしCSはそういうのが3~5個あるのです。
ギターのトーン用コンデンサーに造詣を持っている人ならばある年代のワックス・モールドタイプのペーパーコンデンサーではTONEポットの微妙な角度で音が激変するのを知っています。それと同じでこのハンダは最低3個から5個のポジションで音が激変します。
この場合のポジションとは弾く時の力加減であったりどの弦のどのポジションを弾くかで絶妙に変化します。そう言うのが3~5個あるのです。一つのタリラリラというフレーズを何気なく弾いたとしても、いつもなら単にタリラリラとしか聴こえないのですがこのハンダだと3~5箇所の音色変化がタリラリラに付きます。ここが凄いのです。
こんな音になるエフェクターなんてこの世に存在しませんし作る事もできません。このハンダを出力端子のホットとGNDの二箇所(※一箇所でも効きますが)にハンダ付けするだけの簡単作業でこんな偉大なボーナスが貰えます。
このハンダの価格はかなり高めですが、この先この効果が半永久的に(電池の交換無しに)続くのですから非常にコスパが良いわけです。そしてしつこいようですが、この効果はこのハンダだけの物、このハンダ固有の能力なのです。私が懸念するのはこのハンダの音をユーザーが気に入り過ぎて他のハンダに浮気しなくなる事です。一生連れそう本妻になってしまう事です。マジにその可能性が高いです。
最後に大変申し訳ないのですがこのウルトラ貴重なハンダはVWD21としても末長く持っていたいので数量の上限とチビチビ売る事をお許しください。価格もそれなりに高いですがこの音を聴くと逆に安いかと思います。
【ご注意】
価格は5cm単位ですが一回の購入での個数上限はx3と致しますので前もってご了承ください。
数量1(5cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=3)をして下さい。
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