【186#】Division Lead Co. 1 lb. Rosin solder
ビンテージレスポールの音100%
4cm = 1.250円
☆本商品はDivision Lead Coの松脂入りハンダです。
スプール上のデータ
Division Lead Co
1LB NET
ROSIN
50
1/32
年代は1920年代から1930年代
直径は2.34mm
まずこのアメリカ製ハンダは完全な松脂入りハンダでした。松脂は植物の松の樹脂の事です。松の木の表面に染み出しているアレです。多分人類はハンダと松脂の相性の良さを随分昔に気付いたのだと思うのです。これほど「本物の松脂」がそのまま入っているハンダは初めて見ました。ハンダも最初は松脂なしで始まり、次いで1コアの松脂入りが発案されたのだと思いますが、これはその最初の頃のハンダです。ハンダの先にROSINが付いていたのですが指に付けてみて匂いを嗅ぐと正にそれはあの松の表面にネチャっと付いている松脂ではないですか? もうそれだけで気分が上がりました。
合成松脂もそれなりに面白い世界なのですが、正真正銘の松脂のそれぞれの成分比較は更に生物的に興味が湧きますね。本物の松脂はピュアな音のする物が多い気がします。バイオリンやチェロを弾く方は松脂を当然使う(弓に塗ります)のですが、その松脂の種類で音が違うのです。摩擦というかその辺りが物により絶妙に異なるのだと思います。ハンダ作業に於いても松脂は重要な働きをします。さて、このハンダ、音はどうだったのでしょう?
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。
オリジナルLPのメンテナンス用お宝ハンダ
何と言ってもこのハンダはこれ以上無いほどレスポール用です。CSやAETNAなど、お宝ハンダは他にもありますが、ことレスポール用としてはもうこれ以上無いほどの存在感があります。
さてこのDivision LeadのハンダはROSINと書かれておりますが本物の松脂が入っているみたいです(多分)。さすが超初期のハンダは強いです。私は松脂と聞くとすぐにレスポールを連想してしまいます。レスポールの音って松脂的なんですよ。
音を出してすぐ「うふふ・・これこれっ! 」とついほくそ笑んでしまいました。何て言うんでしょ、故郷に帰って来たような気分になりました。この松脂、本当に古いビンテージなレスポールの音が100%します。それは決して派手な世界ではないのですが確実に寡黙にレスポール・・いや古いギターのあの良い音が出るのです。CSやAETNAはギターが大した音がしなくても積極的に古さや円熟味や枯れ感を加えてくれますが、このDivision Leadはちょっと違うスタイルで、元々良い鳴りのギター、究極を言えば本物の50年代レスポールのメンテナンス用に最適なのです。
この場合、元の音はなるべく弄らないようにメンテナンスする必要がありますから派手な変化は求めず、オリジナルの良さをそのまま残しつつ安心安全にハンダ付け替えをする必要があります。だからと言ってオーディオでの原音再生ともちょっと違いオーバーオールで元の音を変えないで良い音を継続する為のハンダなのです。
なので本物の50年代レスポールそして50年代ギブソンを持っている人にまずお薦めします。安心なのです。古い本物を持っている人はリペアを誰にやってもらうのかは非常に大事です。リペアする人によっては(特に近代寄りルシアーの方に多い)ビンテージの何たるかを考慮せず作業をしてしまいますから配線のし直しをする際に新しめのハンダを使ったりします。これは古い年代のギターにとって致命的にマズいです。
こういう事はオーディオ製品のリペアにも同じ事が言え例えばマッキン、マランツのAMPを修理する際に新品のハンダを使ってしまえば音は元の音からハンダ箇所が増えるに従いどんどんオリジナルから遠ざかって行きます。なのでビンテージのレスポールを使っている人にとっては使用ハンダは絶対的に重要な物なのです。このハンダはそんな用途にバッチリなんです。幾ら弾いても飽きが来ないこのハンダ、最高ですよ。VWD21でももう沢山ハンダを出していますが(※最近ではハンダ屋だと思われています)このハンダはオリジナル・レスポール用ハンダとしてもうこれ以上の物は無いと断言できます。
一応ストラトもオマケでやってみました。驚きました。まさかストラトにも合うなんて・・・!!!(๑>◡<๑) 12#のワイヤーやスペシフィケーション系の響きなんですが、微妙に違いやはりレスポール同様の豊熟感が漂います。甘い蜜が滴るような音なんです。特に中域から高域にかけての幅広い倍音領域の音が堪りません。ハマる人にとっては最終コースのハンダなのかも知れません。このハンダは枯れ度もかなりありますがそれよりもまず音の円熟感、豊熟感が凄過ぎます。仮に57年とか54年タイプのSTレプリカを持っていて「カッコはいいんだけど音は・・・・・うーーん・・・それなりなんだよね」と思っている方にも是非お試し頂きたい珠玉のハンダです。
一応、本物のレスポール用の高信頼メンテ用ハンダとして考えていますがオマケ2としてAUDIO用の結果も少しレポートします。
The Day Begins The Moody Blues Days Of Future Passed
この音ヤバいです。なんて言うか素晴らしい懐かしさのような感動が溢れてきます。音に感動する要素が高いハンダです。また安心して身を任せられるハンダです。あぁこの音なら全てを委せられるなと確信してしまうような音なんです。決して派手な世界ではなく古き時代の良さをそのまま追体験させてくれるのです。こう言う行き方も私好きですよ。音を全く変えて楽しむ系のハンダも面白いですが、古き良き時代の音楽をそのまま変えずに100%楽しめるハンダも大変に重要な存在です。このハンダはある意味、アメリカという国の絶世期が生んだ最良のハンダと言う事ができます。いやこれ冗談なんかでは無く本音です。
Cajun~John's Blues Roy Buchanan Roy Buchanan
テレキャスターの名手ロイ・ブキャナンです。この曲のテレキャスの音、最高なんですが、このハンダを通し更に最高な音になりました。テレキャスターとレスポールを比較する人がいますが、その場合のテレキャスターは初期の物です。コレって結構ROCKな音がします。無論BLUESも当然良いわけで、John's Bluesの曲はブルース進行なのですがロイのギターはやはり白人さんなんです。白人さんなのに驚きの黒人的BLUESフィーリングを出すのは英国人ならピーター・グリーンさんな訳でこれは英国の突然変異種なのです。日本ではスパイダー哲さんです、テツさんの場合は歌もほぼ黒人でこの方も突然変異種です。話はそれましたがこのハンダ、テレキャスターの音を聴く人にとって最高のハンダですね。
If You Be My Baby Fleetwood Mac Original Album Classics
先ほど話に出たピーター・グリーンの弾くレスポールの音がほんと枯れています。おそらく彼は初期のBB・KINGのセミアコのような枯れた音にレスポールの音をしたかったのでしょう。内部配線を弄ってフェイズアウトしたような音を出していますが執念を感じます。このDivision Leadはギター用ハンダとしてだけではなく、「レスポールの入ったCD」の音をよりレスポールらしく聴かせてくれます。これは嬉しい副産物です。
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まとめ
もう既に当店で相当の数のハンダを買った方なら、わかるかも知れませんが、これは大変なハンダが発掘されたものです。これだけ珍しいと最早「発掘」感があります、そして発掘した物がとんでもないお宝だったので私は一人で狂喜乱舞しました。
このハンダはある意味、アメリカという国の絶世期が生みなした最良のハンダと言う事ができます。いやこれ誇張では無く本音です。
【ご注意】
価格は4cm単位ですが一回の購入での個数上限はx2と致しますので前もってご了承ください。
※大雑波に言って4cmだと2ヶ所のハンダ付け一回分程度の量です。
数量1(4cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=2)をして下さい。
支払方法
■銀行振込: 三井住友銀行
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品物の外形が角形A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)内で厚さが2.5cm(重さ1Kg)までの物でしたらヤマト運輸のネコポスが使えます。
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