【189#】
金混ぜちゃいました!
GOLD-SILVER
金/銀 合金 0.5φmm
33cm = 700円
☆商品はVWD21が特注した24年前の日本製貴金属ワイヤーです。高純度の純銀に純金を微量に混ぜた希少で貴重な貴金属ワイヤーなのです。
製造年代は平成12年
(西暦2000年)
直径は0.5mm
このワイヤーは本来100%の純銀に金を微量に混入した貴金属合金です。日本製で平成12年に特注品としてVWD21が石福金属興業株式会社にカスタム・オーダーした物です。銅線の音に慣れ親しんでいる我々にとって純銀などの所謂 貴金属ワイヤーの音は新鮮な体験になります。まして銀だけではなく更に高価な金を混ぜた所に特徴があります。結果的に銅では絶対に出ない音がする訳でそういう意味でこの貴金属線は非常に存在価値がある物です。
日本のメーカーでも同様に金や銀を混ぜた素材を作りオーディオ・ケーブルとして販売している例もありますし、海外でも非常に高価ですが同様の取り組みをしているケーブル・ブランドが存在します。いずれにせよ元が貴金属ですので、そういった素材を組み合わせた製品は実に値段が張ります。興味はありつつも手が出せない状況の方も居るでしょう。そんな方にこの貴金属線はお奨めです。良い音を作るための一つの素材として本ワイヤーをお役立てください。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
The Long Road Home Simon Phillips Protocol V
この曲はドラムが入っていない部分を聴く。音像の正確さと音味のしなやかさが両立した音。音は金を混ぜた事で温かみがあり、それでいて銀特有の解像度の高さや正確な描写力は変わらない。この音を聞くと銅だけではどうしても出せない世界もあるのだと思わざるを得ない。それは混濁の無さだったり、タッチが柔らかいのに定位や解像度の良さを感じる点などだ。
銀と金だけの貴金属ワイヤーなのだが、これはこれで意味のあるトライアルである。音楽の持つ熱度は明らかに銀だけよりも高く熱い。銀のクール過ぎる所を苦手な人にはこのワイヤーは好まれるかも知れない。それと・・当たり前だが音に高級感がある。コレはハイエンドオーディオの取り澄ました嘘っぽい高級感ではなく真味のある高級感なのだ。金はとにかく高価なので今後も各メーカーがこぞってケーブルに使用する事は少なそう。
交響曲 第5番 ニ短調 作品47 II-Allegretto Stanisław Skrowaczewski: Yomiuri Nippon Symphony Orchestra Stanisław Skrowaczewski:Shostakovich Symphony No. 5
音が出た瞬間に、これはいつもの音ではないと感じた。うまく言えないのだが銅線の音は丸くなると解像度が甘くなり鋭くなるとうるさくなる。しかしこの「金混じり銀線」はその反対で音の柔らかさを表現しつつも解像度が落ちない。そして音が先鋭な入力が入ってもうるさくならない器の大きさを持つ。こりゃ便利なワイヤーだ。
Tchaikovsky: Violin Concerto In D, Op. 35 - 2. Canzonetta: Andante ジョシュア・ベル マイケル・ティルソン・トーマス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィオリン:ジョシュア・ベル チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 他 ジョシュア・ベル
心地良さと言うものがあるとすればこれだろう。学校時代の音楽の時間で聴かされるクラシックの名曲ははっきり言って苦痛だった。その時はその苦痛の仕組みを理解していなかったが今ならわかる。まずスピーカーが問題だった。教室の上の方にぶら下げられているスピーカーはおそらくフルレンジだと思うがタンノイのスピーカーが入っているわけでもなく凡庸なスピーカーなのだ。まず音器としての器が狭くさながら小さな古ぼけたコップである。
巨大なオーケストラの演奏の熱量と膨大な数の楽器を詰め込むには余りにもお粗末だ。当然元の音を100としたら10も出ていないだろう。いや曲の良さを聞いてほしいと音楽の先生は言うかも知れない。だが曲というものは音で出来ていて我々は音から入るものである。音の中にまんまと入れて、そこから曲の良さに浸れるというものだ。吊り下げられたスピーカーでは所詮無理なのだ。
もしあの時に小学校に何故か予算があり、しかも音楽の先生がオーディオ通であったりすればそれこそウェスタン・エレクトリックの劇場用システム一式で聴いたり、タンノイのオートグラフで聴いたり、ちょっとマニアックだがYL音響の5Wayホーンスピーカーで子供達が名曲を聴いていればその後の人生が変わったかも知れない。
反抗期とROCKやパンクは相性がいい。そんな子達も音楽の時間にまともな音でクラシックを聴けていればあぁはならなかったかもしれない。仮に凡庸な銅線を音楽室の胸糞の悪いスピーカーとすれば、この金を混ぜた銀線は数歩、理想の音に近付いている。
Debussy: Violin Sonata In G Minor, L 140 - Intermede: Fantasque Et Leger
Athena Ensemble Debussy: Chamber Music
この音をどう表現したら良いのだろう。銅グループの音と全く異なるこの音を。Dレンジの出方も銅とは異なる。銅だとDレンジを表現する時、誤解を恐れずに言えば弱いリミッターがかかった如く平均化するダイナミック・レンジがこの線では強弱が圧縮されないでそのまま出てくる。
ピアノの音も弦楽器同様に一見すると普通に聞こえるが強弱の差が大きい箇所に来ると圧縮されずに立ち上がり時のピークがそのまま出てくる。ここでそうかと思った。銅線の聞きやすさとはDレンジの平滑化によるものだったのだ。しかし本当の音はこっちだと我々にわからせる強い力をこのワイヤーは持っている。
The Day Begins The Moody Blues Days Of Future Passed
オーケストラが良い音出してる。まるで黄金色の稲穂が風に心地良く揺られているような音がする。豊穣という言葉がぴったりだ。そしてオーケストラの品格が確実に1ランクは上がる。こりゃクラシックが好きな人には堪らない音だな。音の良さよりは和声の美しさを前に出してくる。音楽はハーモニーだと思う人にとってMUSTな音だ。当然全ての音が胸に美しく響く。
In The Midnight Hour Steve Cropper With A Little Help From My Friends
あぁ懐かしきスティーブ・クロッパーだ。不思議とこのワイヤーで聞くテレキャスターの音は妙に懐かしい。意外とこのワイヤー、テレ用にいいのかも。聞けは聞くほど良さが滲み出してくる。中学生の初期、隣の兄貴の部屋にスティーブ・クロッパーのレコードが置かれていた。このようなオールディーなソースもこの貴金属線は味わい深く聴かせてくれるのだから何とも不思議な気分だ。
And You And I (I. Cord Of Life, II. Eclipse, III. The Preacher The Teacher, IV. Apocalypse)
Yes Close To The Edge [Expanded & Remastered] (US Release)
前にもどこかに書いたのですがイエスのジョン・アンダーソンと親交がちょろっとあった。90年代の頃の話、当時私はスタジオ機材とくにエフェクターを作っていたがマイクにも興味があり特殊なマイクを作っていた。色んな経緯を経て喜多郎とジョン・アンダーソンの武道館ライブに行き楽屋を訪れる。
喜多郎とはその昔NHKの小川弘ショーに一緒のバンドで出た関係で知り合いだ。久々の再会であった。喜多郎がジョンを私に紹介してくれた。結局持参した特殊なマイクとエンハンサーを後日、ロスのスタジオに持って行く事になった。コンウェイ・スタジオという名の録音スタジオに赴いた。実際にスタジオでそれらを使用した結果、マイクとエンハンサーをジョンに気に入ってもらえた良い思い出がある。
写真はジョンと彼に献上したマイクとエンハンサー。そして私とジョンの2ショット
それにしてもイエスのこのアルバム、何と良い音で鳴っているのだろう。ジョンはちょっと神秘的な所があり、それがこの高貴な金と銀の合金線に合っているのかも。普段はこのアルバム、銅線だとうるさいのだが何と言う心地良さで鳴っているのだろう。
レスポールです。全く期待しないで聞き始めました。おっ! おおっ!! なのですよこれが。やはり100%全部銀よりも僅かでも金が混ざると柔らかめでジューシーな音になるんですね、と感じた次第。このワイヤー全く耳に痛くありません。それでいてLPらしいTONEが果汁のように出てきます。
粘りもあるのですが銅のそれとは違いすっきりとした粘りという感じ。銅の場合、粘る物はベタベタビヨーンと粘る、だが「金入れちゃった」はすっきりとした味わいだ。もしこの音でもう少し銅的な何かを足したい場合、他の箇所に銅を混ぜれば良い事になる。弾けば弾くほどこのワイヤーの良さが分かってきてしまう。全然飽きない良い音なのだ。
ただザラ付き感を期待してはいけない。金や銀はその名の通り貴い金属なのだ。下々の金属とはランクが違うのである。ただ人間というものは駄菓子的な味も大好きなのである。高貴な音には憧れるものの高くて手を出せないでいた人も沢山いるだろう。そんな人にとっては初体験となる音だ。クリーントーンもいい、立ち上がりは銅よりも早いのに耳には全く痛くない音だ。歪みを深くして行った先の音は正に恍惚とした音が出るので皆さん驚くかも知れない。お試しあれ♫
ストラトはどうだったのか。これ普通の音です。何の癖もない音。なのにつまらない音などではなくノーマルな音色の良さを感じさせてくれる良い音なのです。仮にテレキャス的な音をストラトで出したとしても耳に全く痛く無い音が出ます。正に普遍的な音と表現しても構わない。皆が思うところの遍くストラト的な音な訳です。では深く歪ませた音はどうなのか。誤解を恐れずに言えばKESTERスペシフィケーション・ソルダーのあの音から歯軋り音を取り除いた音と言える。
歯軋りがなければスペシフィケーションじゃ無いだろうと思ったあなたアタリです。でもね歯軋りの無いこの音も悪く無いのよ。スペシフィケーションから癖を取った音と言い直しても良い。でもいい音なのよ。やはり金というものは王様の音なのかも知れない。100%金の線も作ってはみたいけど今の所その気はない、高いから・・・。このワイヤーでストラトを金色に泣かせてみたいと思いませんか?
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まとめ
ちょっと別のサウンド&トーンを出してみたい時に貴金属系ワイヤーはとても役に立ちます。その一つの理由は銅線では絶対に出せない音響世界があるからです。100%貴金属ワイヤーでやるか、銅線とMIXして新たな音を作り出すかはあなたの自由です。
【ご注意】
価格は33cm単位ですが一回の購入での個数上限はx6と致しますので前もってご了承ください。
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