【AGE】
この OLD BELDENの年代は不明ですがスプールや刻印、僅かに残るラベルの端から1920〜1940年代に製造されたものとわかります。
実に良い時期のBELDENですね。
【AWG】
太さは実測0.26φmmなので30AWGという事になります。 エナメル線の直径は0.26mmですが更に外側に綿巻きされていますので全体の直径は0.38〜0.4mmになります。
【音質】
表題の通り、このワイヤーは実にズルいワイヤーなのです。と言うのも、そもそもワイヤーには大まかに二つの傾向があり同じメーカーのワイヤーの音質は似通っている、というのと「同じメーカーなのにかなり違う」です。ベルデンは通常は似た傾向と言えるのですが時にこのワイヤーのように全然違う場合もあるのです。
通常のこのサイズでこの年代のベルデンは優秀という一言でまとめる事ができます。確かにこのベルデンも聴き始めはそう思いました。しかし聴き進めるうちに「!」と思ったのです。明らかな違いはギターでした。ギター内部配線材は通常、VWD21では撚り線をお薦めしております。理由は簡単で大概の単線はAUDIOでは良い結果でもギターには合わないからです。
単線は高域の再現がほぼそのまんまなので、AUDIOでは宜しいのですがGUITARでは余分な高次倍音が耳に痛くなる事が常です。そもそもFenderやギブソン社が当時、採用していた内部配線が撚り線だったので「音作りはそれでしていた」のです。そこに唐突に単線を持ち込んでもそのギターの聞き慣れた音からは外れるのが当たり前なのです。
LP(レスポール)の配線材としてはどうか、ここから意外にもギター内部配線材としての本ワイヤーの優秀性が披露されていくのです。通常、単線はギター内部配線材として使うと最初は高域が出るのでなんかいいように錯覚します、しかし聞き進めていくうちに不自然さを感じ始めます。ここで不自然さを感じる人は耳が良いのです。ギターの場合、撚り線の持つ音の乱れが、柔らかさとBRIGHTさを適度にブレンドする事で結果的に聞きやすい音に仕立てているのです。AUDIOとはここが違うのです。なにしろギターは単一楽器ですからね、AUDIOのように様々な楽器や録音状態を細密に伝えなければならない役目に撚り線は向きません。そういう箇所は単線の出番なのです!
とまぁこのような台詞を30年以上唱えてきましたが、今回のBELDEN、例外です。
既にギターに良いベルデンはコレ!と断定していいような気分になっています。だがしかし物事はシビアに判断しないと後で後悔します。そこで今度はST(ストラトキャスター)との相性を調べてみる事にしました。
ST(ストラトキャスター)でも良かったのです。通常ストラトはオリジナルの50's配線材が相性よく、単線の出る幕は無いのですが、これは違った。単線なのに全く耳障りな音がしない、、、これって結構、奇跡的な事なんですよ!ワイヤーを熟知している方ならそれは共通の認識です。単線でLPやSTに使える線なんて皆無ですから。いやぁ、この音、ベルデンの別の魅力を発見しましたね!
まとめですが、このワイヤー便利すぎます!
AUDIOの配線材(アンプの内部配線、RCA
CABLEの自作等々)は当たり前にGUITARの内部配線まで幅広く使えます。そしてこの細さですから狭いところの配線でも楽にできます。つまりあらゆる内部配線材として使えてしまうという便利物!
使えないところは無いほどです。
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