【39#】TELEFUNKEN 1950’s SOLDER
ROSIN CORE(直径1ミリ)20cm = 900円
TELEFUNKEN SOLDER について
TELEFUNKENのハンダは一部マニアの間で絶対的な評価を得ているようですが音色に関しては絶対という事はありません(向き不向きが必ずあります)ので今回シビアに音質をチェックする事にしました。
ハンダの直径は約1mmです。
ぺースト入りのハンダなので
他のペーストを必要としません。
音質
TELEFUNKEN SOLDERの音質をオーディオとギターでチェック!
オーディオの場合からチェックを始めました。私は先入観でテレフンケン=HIENDだと決め付けていましたのでギターに関してダメだったとしてもオーディオが良ければいいだろうと軽い気持ちで始めました。
まずはビートルズのサージャント・ペッパー・・・バンドのCDからジョージハリスンの好きなインド風楽曲のWith in~から。まず驚いたのは定位の良さです。昔のハンダとは全く思えない程の情報量の多さにも驚きました。最近私は6-2#(赤ナッソ)の悪影響かエフェクト度の高いハンダをついつい求めてしまう感があります。つまりそれぐらい正統派からは外れているとも言えますね。そんなわけでこの50年代のテレフンケンのハンダから出てきた音には、その余りの真っ当さに軽いショックを受けました。
例えばアメリカ物ですと年代が古ければ古いほど”VINTAGEな”音がします。ある意味ノスタルジックな骨董的な良さは古い年代の物ほど味わいが深くなるのです。ですからこのテレフンケンにもある種の年代的なエフェクトを期待して聞いたのですが、良い意味で裏切られました。さりとてその音は無味乾燥な現代音でもないのです。さて、この音をどう表現したら良いものか?それを探る為に次々と曲を聴いてみました。同じくビートルズのA Day In The Life。まずもってVOCALが素晴らしい!音楽的でありながら同時にオーディオ的でもある。このボーカルが浮き出てくるような感じは得難い魅力だ。そしてポール・マッカートニーのベースがいい! そしてドラミングのスキン感も良かった。
少しリズムがビシバシしている曲を選ぶ、デイブ・ウェックル「Heads Up」からHeads Upを聴く。スネアがまず良かった、主役のドラム、特にスネアが良く鳴らないと話にならない。これがですね・・・ビシバシ決まったのですよ。分離感良くそしてまたセパレーションも優れている。何というか視界良好で情報量多し。
クラプトン「クロニクル」からTears In Heaven、バラードっぽい曲。
バックの右端で鳴るトライアングルの透明感ある余韻が周りの沢山の音に全くマスキングされずに、その余韻がいつまでも聴こえた。こういう所に性能というものは出るもので私はこの辺りからこのテレフンケン50’sハンダが只者ではない事を知る。つまりハイファイでありながらもそれを見せ付けるのではなくサラッとやってしまう所だ。そしてハイファイだけなハンダでは何か物足りない、その足りない何かを含んでいるのだ。
ダメ押しとしてギターとの相性をチェック。まずレスポールです。一音目を聞いた瞬間から気に入ってしまいました。LP特有の粘りのある艶やかさが実に良い! また柔らかくなり過ぎないところも良いです。これはマグロで言えば大トロか中トロか?の問題で、LPで大トロというのも悪くないし、寧ろ私は好きな方。特にビンテージではない最近の木材を使って作られたLPに大トロ・ハンダは抜群に合う。
そして既にビンテージな本物を持っている・・もしくはコンバージョンを使っている人にとっては中トロぐらいのハンダが良いだろう。それらのギターは既に十分に熟していているからだ。そんな訳でこの50’sテレフンケンのハンダは中トロなのです。また枯れ感に関してはさほどでもなく逆に言えばあまり枯れない所がいい訳です。この塩梅はギターによっても違ってくると思いますが、既にある程度枯れた音がするLPを持っている人にとっては中トロぐらいのハンダが良いと思います。歪ませていくとST同様グングン良くなって来て気持ちのいい事この上ありません。低域の量感は敢えてフラット。LPの場合クリーントーンでも歪ませてもどちらでもいけると思いました。LPの良さを100%引き出してくれるハンダと言えます。
次にストラトの場合、まずはクリーントーンを聴いてすぐ感じた事は
「これを使っておけば安心だ」という信頼感のようなものだった。
歪ませていくと更に音のグルーヴ感が増しストラトというギターの
味がよく出てくる。この性格はテレフンケンらしい音と言えばそうなのかも知れない。
使い勝手
このTELEFUNKEN 1950’s SOLDERの使い勝手は容易に溶けますが、ややボソボソとした仕上がり感があリます。気になる方は別途ペーストを使って対処して頂きたい。線径は作業上、丁度いいサイズと言えます。
まとめ
「役者やの~」これが主人公の決め台詞の漫画が昔あったが、この50年代テレフンケンの音は正にそれだ。上手い役者というのはどのようなものだろう。役者の素の個性が強過ぎるとその個性が災いしてどんな役をやっても皆同じ感じになってしまう。一方、個性は薄くてどんな役もやれるけど味わいは薄い・・・そんな役者もいる。テレフンケンの場合、一見何と言うことのない音に聞こえる仕掛けがある。そう、ある意味目立たないが、それは実は偽装なのだ。だが・・・ここからが大事なのだが、このハンダの凄さは長時間聞いていると身体と精神に何やら染み込んでいくものがあって気が付けば絶賛している自分が居る。
これがテレフンケン・マジックなのかも知れない。正にこのテレフンケン50’sハンダは役者としてはどんな役にも成り切れて実に味わい深い演技をする。蛇足ですが、随分前に50年代のテレフンケン・ハンダを売っていた事がありましてすぐに完売となったのですが・・・その時の物とは随分と音質が違うように感じます。WEBで見られるテレフンケンのハンダは全部、違う音がすると思って間違いない。同じ50年代でも色々と音色が異なるので是非あなたの耳で評価して頂きたい。
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【ご注意】このハンダも貴重な物なのでお一人様の一回の注文数のMAXは数量5つまり1mまでに制限させていただきます。 数多くの方とこのハンダの素晴らしい音質を共有したいと思うからです。
数量1(20cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=5)をして下さい。
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