【44-B#】
“44Bは凄い音” 絹巻き銅線
0.38φmm 50cm =625円
製造国 アメリカ
製造会社 不明
製造推定年 19世紀末から20世紀の初頭
シルク巻き銅線
直径0.38φmm
スプールに巻いていないワイヤーは難敵です。古い時代の物になればなるほどスプールに巻いてありません。この44Bは恐らく古い時代の通信機器に使われていたインダクター(コイル)だと思いますが、非常に小さい物です。Kelloggもその仲間です。昔の電線を研究する人は古い時代のトランスをバラして中身のワイヤーを取り出したりしますが、これは相当苦労する作業です。
この44Bなどはまだマシな方ですが、それでもスプールに巻いてあるものよりもワイヤーを取り出す時に時間がかかります。長い物、例えば2m以上取り出すとなると一気に大変になりますので注文時のカット長は最高2mとしますのでご了承ください。※個数は複数で可。※またどうしても長いまま欲しい方は注文時に備考欄にてその旨お伝えください。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。
まず初めにこの44B、パッと聴きではKelloggを太くしたような音と言えます。音圧感は線径が0.38φmmとケロッグ(0.22φmm)よりも太いせいかかなり音圧高めです。逆に言えばKelloggの方は細いから細かい音を良く拾うとも言えます。
しかしながら音圧感の高さは結構重要事項で音楽を聴く愉悦の一つの要素です。ハイハットの切れ味の良さやドラムのタムの生々しさがまず印象に残りました。幾つかのソースで試してみた詳細は以下をご覧ください。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
New Life And Other Beginnings Aki Rissanen For Jazz Audio Fans Only Vol.13
この音の乾いた感じは正にアメリカ大陸を感じさせます。乾いていると楽器でも湿った音ではない良い音がします。具体的には音量が大きくムードは陽性でポジティヴです。響きは美しく、サスティーンは長くなります。
この曲では特にハイハットの切れ味とタムの生々しいリアリズム、それとピアノの響きが抑制されません。なんでビンテージ・ワイヤーって音が良いのだろうと感嘆する音なのです。丁度Kelloggを太くしたような音を想像してもらえば分かりやすいかもです。線径が細いKelloggはややハイ寄りのバランスに聞こえます。44Bは0.38φmmと太いので当たり前といえば当たり前ですが中低域から低域にかけての音に厚みが加わります。
Olofoofo Angélique Kidjo Black Ivory Soul
この曲はトライアングルが如何に高域が抜けて響きが何処まで透き通って伸びていくかがポイントです。凄いです、トライアングルの透き通った高音が青空の果てまで伸びていくような感覚です。この曲でも高域が素晴らしく、それはシャカシャカしたマラカス風の音や女性コーラスの子音などが素晴らしい事で良く分かります。
こういう音はヤバい音なのです。VWD21はここの所ヤバい音質の商品を出すように変化して来ました。それにしてもいつまでも聞いていたくなる音ですね。こう言う線材が何故現代では作れないのか? 全く不思議ですね。
Tears In Heaven Eric Clapton The Clapton Chronicles
ワイヤーの違いにより左右の音の広がりが異なって聞こえる現象がありますが44Bは正にソレ! 左右に分けられたそれぞれの音がキチンとあるべき所に定位します。ふらふらしません。ステレオ録音の醍醐味が味わえるワイヤーだと44Bは言えますね。
クラプトンの弾くアコースティックギターのビンテージ感や弦の渋い煌めきも美味しいです。あと声ですね、声、クラプトンの黄昏た感性がそのまま声になっています。そのように44Bで聞こえます。
Orbiting Mats Eilertsen Trio Sails Set
この曲はシビアに録音が良いので知られるがワイヤーによっての音の違いは甚だしいものだ。44Bはこうして聞いているとKelloggより楽なのだ。Kelloggは高分解能、高精度描写の鬼なので聞いている方はリラックスできなかったりする。
その点44Bは同じく高分解能、高精度描写ながら中低域から低域までに余裕があるせいかリラックスできるのが有難い。超高域まで高域は伸びているがうんと上の方でロールオフしているのか高域過多による疲れと緊張が起こらない。まぁこの音で文句が出るようならば他の機材を疑った方がいいくらいで、それぐらい44Bの音は信頼できる。
Finale John Williams ハリーポッターとアズカバンの囚人
この音数が多く超複雑なオーケストラ&合唱の再現はとても難しい。やはりオーケストラ系はオーディオに於ける難題の一つだ。このワイヤーで驚くのは沢山の音が上から下まで詰まって一斉に鳴ってもビクともしない所だ。
小さい音は小さい音で、大きい音はそのままに、繊細と雄大がナチュラルに共存できる、そこからリアリティが生み出されている。確かにビンテージトーンなのだが近代的なワイドレンジ、歪みの無さ、スピード感の速さがある。このように耳辺りは良いのに細かい所まではっきり聞こえるワイヤーが良いワイヤーなのだ。
Jorge Lopez Ruiz/Cuarteto-Blue monk
生ベースとハイハットを踏むだけの29秒のイントロがとても良かった。二つの音、ウッドベースのフレーズそしてハイハットの閉まる音。ハイハットを踏んだ事がある人ならわかるだろうが結構プシッとかプシュとか空気が圧縮する音がする、44Bはそれをそのまんまの姿で出してくる。
またウッドベースって言うものはとっても狡い楽器でただ音をポーンと出すだけでうっとりとする良い音が出る。まぁそうでなければあんな大きく嵩張る楽器を演奏会場までえっちらおっちら運んだりせず安易なエレキ・ベースで済ますだろう。だがエレキ・ベースでは如何にFenderの物を使おうがウッドベースの音は出ないのだ。こう言った美味しさの極致のような音が44Bは旨い。
Killing Me Slowly Julia Fordham The Julia Fordham Collection
この曲は彼女の歌よりも12弦ギターの音を味わう。個人的な話で恐縮だが私は昔ギルドの12弦ギターの音に痺れた事がある。ジョン・デンバーあたりが使っていたモデルだ。
複弦の良さと言う物は確かにあって言わばエフェクティブギターなのだ。そんな電気を使わないエフェクトの良さが感じられる。この音(12弦ギターの音)だけ、いつまでも聴いていたい。
一応レスポールも聞いてみた。当たり前に鳴っている。何の文句も無かった。クリーンからオーバードライヴさせていくとかなり迫真的な音が出る。甘いメローなプレイから激しい演奏まで何でもいける。
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まとめ
想起させる音なのだ44Bの音は。どんな曲をかけても、それぞれの音が正にそれらしく鳴る。まぁオーディオの理想っちゃ理想だが理想を叶えるワイヤーは少ない。ホテル・カリフォルニアのLIVE録音の観客の歓声に包まれまるで自分がその会場に居るような感覚になった。
【!!!!】
はっきり言って100年前のシルクはボロボロです。天然素材なので土に還ろうとしています。なので絶縁材としての性能は始めから期待しないでください。
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