【68-2#】 正に定番の万能ワイヤー
〆GAVITT 1940年代
単線 ☆AWG20★0.82φmm
1m = 620円
☆本商品は1940年代の米国GAVITT社のワイヤーです。ワックス・コーティングされた布巻き仕様で内部は単線です。このスプールをその昔あるセラーから輸入した際には10スプール以上ありましたが、このスプールだけがオレンジ色の金属スプールに何の表記も無い言わばエラー切手のようなものなのですが、間違いなくギャビット40年代ですので、そこはご安心を。単線のサイズはAWG20です。銅の表面には錫メッキがかけられる事でハンダ作業等が円滑に行えると同時に錫の成分が表面に乗ることで信号は表面を流れるという説”表皮効果”により錫の音が加わる事になります。
錫の音はハンダでも分かるように高域がしっかりと出るので銅単体よりもトータルとして高域が伸びた雰囲気になります。製造メーカーとしては多分、音質上の事より作業性の向上や保管時の品質変化を防ぐ意味合いで錫メッキをしているのだと思います。同じ錫メッキ上げでもWEとGAVITTでは音が全然違いますから、やはり音質は銅そのものの違いの方が大きいと言う事になります。
それでGAVITTの音ですがこの時代のGAVITTの音は形容詞的に表現するとオーガニックなサウンドと言う事ができます。別の言い方をすると自然とかナチュラルというしか無いのですが、コットン100%の繊維のような音色感覚があります。WEの場合、高域が伸びていますから繊維で言うとシルキーな風味が乗りますが、それはそれで立派なトーンなのですが合う合わないがあります。
特にWEのブラック・エナメルはオーディオには良いのでしょうがギターにはハイが合いません。20年以上前の第一次ワイヤー・ブームの時は全体として知識と経験がありませんでしたからWEトーンに驚きそれがまずオーディオ界に普及し、その余波としてギター界に伝播したようですが、そこでボタンのかけ違いが起きたようです。確かにWEの単線をギター内部に使うと「違う音」になります。当たり前です。
しかしその違う音が我々の求める”あの感じ”かというとそうではなかったのです。私自身WEの単線がギターに合うかは25年以上やっていますが9割ぐらいの確率で合いません。残る1割の中のまぁまぁ合う物を探すよりは、最初っからギターに合うGEの撚り線とかを使う方が結論に達するのが早いのです。そのGEがギターに合うという噂話は20年かけて口コミ等で広がりましたが広がった頃には市場からGEは姿を消しました。
今のはGEの撚り線の話でしたが、WEにも撚線があり、それはギターにどうか? たまぁーに使える物もありますが、やはりハイがギター帯域にまとまらずはみ出て耳に痛い物が多いのです。WEの名誉の為に言っておきますがWEはオーディオ用としては立派に使えますよ。しかしまぁオーディオ用にはWEより良いものも沢山ありますからこの世界は広いです。
その広い世界の中でのGAVITTの立ち位置はオーガニックの一言です。特に40年代はそう、60年代になるとちょっと違ってきまして・・・・・・・・・・・・最近でもGAVITTがストラト用の白と黒のワイヤー出しててルックスは良いのですが音は・・・・・・。です。できればGAVITTらしさを味わいたければ40年代をという事になるのです。
VWD21で長らく売れ続けてきたGAVITT40年代単線が無くなりました。そこで倉庫から別の40年代GAVITT単線を出してきました。これラベルに何も印刷されていないのですが間違いなくGAVITTですのでまずはご安心を! (※比較写真を参照下さい)これらは約25年~30年前にまとめて大量に海外から購入した時のものです。メーカー名等が無いとデザイン的にのっぺりとした印象ですが、ワイヤー自体をご覧になれば分かるとおりWAX(蝋)で布巻きを薄く固めてある40年代の流行のスタイルです。当時のコンデンサーも蝋で固めているルックスでした。
まずは前回までの68#の音質の部分をコピペで掲載します。
〈音質〉
この「GAVITT 1940 AWG20単線」の音は、はっきり言って素晴らしいものです。なにしろネーチャー・リアルとでも申しましょうか?音の持つ"野性"を肌で感じる事ができるような素晴らしい物です。
この音を嫌う人はほとんど居ないのでは?と思われるほどの説得力と魅力を持ちます。
秋葉原などでメーター1000円程度(3mですと3.000円)で売られているのも納得です。はっきり言ってWEよりいいですからね。秋葉原でも、かなりなロングセラー商品で、持続的に買い求めるお客様が多いとの事です。
その客層も若者から年輩の真空管オーディオ・マニアまでと幅広いのがギャビットの特長ですね。このGAVITTの音は、これまで通常のワイヤーの音を聴き慣 れていた方には独特に写る筈なのですが、実際は余りにギャビットの方が原音を彷佛とさせる音であるが為に、逆にこれまで聴き慣れて来たワイヤーの方を不自 然に思ってしまうようです。
ここがギャビットの説得力です。
その音は自然なのに超リアルで、特 に付け加えたくなる注文はありません。ビンテージ・ワイヤー独自の適度なザラッとした音の肌触りにゾクゾクします。肉迫するリズム・セクションとか堪りま せんね。アタックにも音圧感が伴いドスが効いています。高域の出方も最高のフルレンジ・ユニットのような自然そのものの出方です。
ビンテージ・ワイヤーの単線で、迷ったり悩んだらコレですね!!価格的にも(相場より)安いですし!
まとめ
私が仮に何かアンプ関連を組むとしたら真っ先にこのギャビット40年代単線を迷いなくセレクトします。その理由は使い易いからの一言。端子等に線をからげる時も撚線だと結構大変です。その点、このWAXがけ布巻き単線はワイヤー・ストリッパーでスルッと剥けばもう配線作業が始められます。ここは大事なポイントですね。要はスピーディーなのです。全体の8割とか9割をGAVITTで配線して、残り1割で音に特徴を付けるワイヤーを使えば良いわけです。その手前の下配線の平均的音質はGAVITTが支配しますから、そもそも音質的水準が高いのです。それで残りの1割で作業に手間がかかる物を選んでもトータルな時間は時短できます。そんな感じで私にとってGAVITTはとても信頼できるワイヤーなのです。
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