17# ☆鉛だけ青ナッソ★隠れた名ハンダ (直径1.72ミリ)28cm =1500円
鉛だけ青ナッソ
この”鉛だけ青ナッソ”について
6#赤ナッソ、6-2#赤ナッソ等が登場し
にわかにナッソ・ハンダの固定観念が
崩れつつある今、こんなのも有ります!
これは正確には普通のハンダ付け用途ではなくLEAD LASHING WIREと明記されています。
LEAD LASHING WIREとは何かをネットで検索してみたところ現段階でよくわかりません。しかしながら鉛ワイヤーなのですから「鉛」だけのハンダとして使えるかを実験しました。
無論これはペーストが入っていないのでノコロド・ペーストを使ってハンダ作業を行いました。ペーストを使えば鉛ハンダとして使える事が確認されました。
ペースト無しにはまず溶けない、付かないになりますので前もってご承知おきください。
スプール自体は正真正銘のナッソで、しかも50年代筆記体ロゴ、加えて青色のラベルです。このナッソのLEAD LASHING WIREには黒ラベルの物も有りますが青は珍しい部類に入ります。何か興味が湧きませんか?
以下に解説を。
”鉛だけ青ナッソ”の直径は約1.72mmです。
鉛だけなので当然松脂が入っていません。別途ペーストが必要です。製造年代的には1940~1950年あたりかも知れません。ちょっと小さめの金属スプールに巻かれています。
テストにはノコロドのビンテージ・ペーストを使用。
※ペーストを使用しないと全く溶けないし付きません。
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”鉛だけ青ナッソ”
正確にはナッソのLEAD LASHING WIREです。5534(AT & T SPEC)と読める型番も一応あります。文中は単に青ナッソと表記します。
ちなみに、中に銅色の芯の様なものがあり周囲の鉛が溶けるとそれが残りますのでその都度、切り捨ててハンダ作業をして下さい。
音質
LEAD LASHING WIREをハンダとして使ってみた」という実験な訳です。神経質な方はスルーして下さいね。
まずはギター用としての適性をチェック。まずレスポールです。
これ全く問題無しの良い音です。
VWD21が出しているLP向きの最上レベルのハンダと同水準です。
また評判の高い赤ナッソと比較しても全然遜色ありませんでした。
なんとまぁ味のある、そして粘りと艶があります。
これで文句が出る場合、ギターの方を疑った方がいいレベルです。
長く聞いても全く疲れない音だしLPのビンテージ化にかなり貢献できます。
クリーントーンの場合、音が出た瞬間に「まぁ良いっ!」とオバさんみたいに叫んでしまいました。甘く蕩けるような音、これはシチューですね食べ物で言うとトロトロのクリーミーなスープ。やはり100%鉛だけだと錫の入った物とは違うのですね。錫の量が増えると高域は出るんです、普通、しかしギターに使う場合は余計な耳障りの音も出しちゃいますからここは塩梅なのです。まぁとにかくLPが意外にもドンピシャで驚きました。
蕩ける様なクリーミーなトーンがこれ以上無く素晴らしい!
LPでの良さは他の物凄い音質を持つハンダ達と互角に戦えるほどです。
これらと立ち並ぶ良い音なんです。
思いっきり歪ませた時の音なんて感動的な音です。
わからないもんですね、、、ハンダは聴いてみないと。
ストラトの場合、
少しだけコンプがかかった雰囲気で気持ちの良い音です。硬い部分の音が取れて聴きやすくなるんですね。そしてナッソは平均すると暖色系よりも寒色系の音色の物が多いのですが、これは珍しく暖色系。
歪ませたストラトの音も当然良く、ちょっとKESTERのスペシフィケーション・ソルダーの音を一瞬思い出しました。KESTERのスペシフィケーション・ソルダーと言えば私が一番最初にストラト向きだと思ったハンダです。もうかなり前になりますね。この枯れ感が似ているのです。ギターの場合(と言うか木製の楽器全般)は枯れ感が出てくるのは相当に年季が入ってからです。
100年は最低欲しい。それをいきなりハンダでやれちゃうのは素晴らしい! とっても時短になります。100年待っていたらこっちが先に死んじゃいますから。またKESTERのスペシフィケーション・ソルダーの場合、適度な汚れ感も加わるのが良いところなのですがこの青ナッソも同じ要素を持っているのが美味しい所です。枯れた音にストラトをしたい場合にこの青ナッソはとても都合がいいです。
一瞬、こもったような音とも感じましたが、そのこもり感もまた感覚的に良く物は光っていればいいと言う物ではないことを教えてくれてます。いや困った(笑)。
最後に
オーディオの場合、
ちょっと聞きではもうちょっとハイが欲しくなりますが、少し時間が経つとこのハンダの音色の良さが徐々に浸透して印象が変わってきます。
こう見えて解像度や定位の正確さは良いのであります。錫が入ってないので鉛100%な訳ですが、これはこれでイケてます。ちょっとシーメンスの1930年代のハンダに通じるものも感じました。ナチュラルなのにリアルな所です。
後年のシーメンスやクラングフィルムのハンダになると高域が立ってくる(ある意味ドイツらしいイメージ)のですが、ある意味それはあざとく手法的に仕上げた感もあります。
カサンドラ・ウィルソンを聞くとちょっと薄めにトータル・コンプがかかったような音がして気持ちいいです。ちなみにコンプレッサー・リミッターの音楽的効果は劇的にドラマチックに曲のダイナミック特性を上げ上げする所です。
そういう良いエフェクトもこの青ナッソに感じます。更にデイブ・ウエックルのフュージョンを聞くと音にキレがあり重量感のある音が素敵です。そして意外にも音がリアル! 普通に音楽が生々しく聴けますのでこれはこれで良いと思いました。これって録音室でマルチトラックのままの音をモニタースピーカーで聴いている時より一旦、STUDERとかAMPEXの2トラックに落とした時の方が音楽がまとまる感じに近いです。そして切れ味が良くそして声がとても良い。一歩前に踏み出す感じです。
まとめ
まとめますとまず音楽的であります。オーディオ的と言うよりは音楽的。そう言うしかありません。特に楽器、それもレスポールにドンズバにいい!LPは最高ランクです。その程度は赤ナッソ次元です。また中域のリアルさは格別で、例えば声が良い。声の真実みたいなものを感じました。
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使い勝手はペーストを使えば全く問題ありません。
【ご注意】このハンダも貴重な物なのでお一人様の一回の注文数のMAXは数量2つまり56cmまでに制限させていただきます。 数多くの方とこのハンダの素晴らしい音質を共有したいと思うからです。
数量1(28cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=2)をして下さい。
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