【195#】超究極のGNDワイヤー
20世紀初頭の特注品
コットン巻き1.3φmmエナメル銅単線
33cm = 3.300円
☆本商品は20世紀初頭に誰かが何処かに特注した超重量級コイルから取り出した布巻きエナメル銅単線となります。場所はアメリカ合衆国で詳細は不明です。19世紀末から20世紀初頭の電気部品はまだ大量生産という概念が薄く、どのパーツも大型なのが特徴です。部品を構成する部材も木材、天然絶縁素材(紙、布、シルク等)、真鍮などから構成され現代の目線から見ればシーラカンスのように見えます。
しかしこのシーラカンスなかなかやるのです。この古代魚のようなコイルは円形の木枠に丁寧に巻かれタップが数箇所出てまして外周の端子に繋がっています。トランスというよりもインダクター、でも要するにコイルなのですね。問題はそのコイルに使われた布巻きエナメル銅線、ここにスポットが当てられるのです。そもそもGNDワイヤーとは何かについてですが、実はよくわからないのです。えっと思う方も居るかも知れませんが本当です。皆さんは平均的にホット側ワイヤーに最初は目が行くと思うのです。そういう時GND側ワイヤーは何でもいいや、というほどでは無いものの意識の圏外にいます。
しかしオーディオやギター道に深く通じるようになるとGND側に否応なく目が向けられるようになります。この頃にはオーディオの人は電源部に注目するようになります。私自身、最初の頃は全部電池でやってましたので「何で電源部をいちいち作らにゃならんのか!?」と不謹慎なことを思っていました。AC電源は感電すると死ぬ可能性があるので作り手は必死です。趣味なのに死を覚悟しながら慎重に扱わなければならないこの矛盾。もっと気楽にやりたいよーと思う訳なのですがそうは問屋が卸しません。
電気の世界は法則の世界なので非情です、感情はバッサリと切り捨てられます。繋がってなければ音は鳴らないのです。繋がってないのに念力で音が鳴らせれば感情の勝ちですが、この世でそれはあり得ません、絶対に。なので電子工作をやる方は必然的に感情を制御する事を余儀なくされます。つまり感情が鍛えられるのです。
年代は1900年代から1920年代
直径は1.3mm
・・・・と言う訳で、このワイヤーは本来は公に出すべきものではなく永久的な世界の宝として(まだ無いけど)世界ケーブル博物館に所蔵されるべき代物なのですが・・・こういった物は展示されているものを見て「ふむ」とか思ったりしても何の意味もなくやはりワイヤーは、特に音質が超絶に良い物は使われるべきなのです、、と誰かが思った訳です、この場合の誰かとは勿論これを書いている私です。20世紀になった時、世界の人々はこれから先100年何が起こるのだろうという期待と不安が入り混じった気持ちだったでしょう、わかります私も21世紀になったら2001年宇宙の旅が現実になるやも知れぬと思ってましたから。
しかし現実はまだ空飛ぶ車ですら実現していません。せいぜい電気自動車です。そう、思い描く未来は常に遠のくのです。最近流行ったものは携帯ですね! しかし歴史的に見れば通信という物は古代から始まり狼煙をあげたらこういう意味とか前もって決めて通信していたのです。角笛なんかも通信っちゃ通信ですね。その後、電話という画期的な発明品が現れました。電話が実現するにはマイクロフォンとスピーカーの前身のようなトランデューサーの発明も手前に必要です。そうだ電話の前にモールス信号(テレグラフ)というのもありました。電話は始めは長いワイヤーで有線接続していましたが、無線の発達が将来の携帯電話を実現させることになります。無線はラジオ放送という画期的なメディアも産み出しました。
ラジオ以前のメディアは新聞(日本では瓦版が最初)とか号外とか要するに印刷物しかありません。あと立て札なんかも地域住民のコミュニケーション手段でしたね。このように通信とは我々の生活に不可欠な物です。ラジオが可能になった事で次は映像を電波に乗せて送れないものかと考えるのは歴史的必然です。そしてその思いが叶ったのがテレビジョンの発明です。今我々が普通に手にしている携帯電話の中にはこれら歴史的発明物が網羅されています。江戸時代の人が携帯電話を見たら目を白黒させると思います。突然ですが電気部品は抵抗、コンデンサー、増幅素子などがありますが銅線をグルグル巻いたものがコイルです。
コイルを二つ以上組み合わせたものがトランスです。このような基本的なパーツはそれらの発明や発見の為に多くの人々の汗と涙がありその結晶と言えますでしょう。 さて今回、出品する物は画像をご覧になればわかるかもですが布で絶縁されたワイヤーがとにかくグルグルと巻かれており、幾つかの端子が周囲に配置されています。これは何であるか? ちょっとすぐにはわかりませんが多分インダクターだと思います。普通のシンプルなコイルはワイヤーの両端の2箇所しか端子を必要としません。この不思議な物体(すごく重い!)には周りに幾つもの端子が出ていてそれらは内部の別々な場所から引き出されています。なので特定の端子から別の端子までのインダクタンス値は場所によって異なるのです。
これはその区間の巻線の長さにより異なるのです。どうやらこれは20世紀初頭に特注品で作られた特別な物のようです。場所はアメリカ合衆国です。私はこのワイヤー(※コットンで絶縁された中にエナメル塗布された1.3ミリ銅線)を使ってあるRCAケーブル(1mペア)を作りました。当時の販売価格は25万でした。かなり売れました。そう、実はこのケーブルの立役者はこのGNDワイヤーだったのです!。そのケーブルは現役で今でも私は使っています。特に音源からプリアンプの間に使うとどハマりです。このGNDワイヤーでしか出ない圧倒的な描写力、音像定位力、生命感の強いエネルギー感は他のGNDワイヤーに変えると出なくなります。無論、HOT側にも使えます。しかしGNDワイヤーとしてこれ以上の物が無いのです。あれから相当な年月が経ちましたがまだこれ以上のGNDワイヤーは現れていません。
このワイヤーは本来、GND用に使用されて本来の性能を100%発揮するものです。通常のテストではHOT側とCOLD(GND)側共にこの線を使用した結果を述べますが、それではこのワイヤーの真の評価になりません。そこで今回は特例的に、HOT側にケロッグ【#120-2】を用い、GND側に本線を使用した試聴結果のみを載せます。ギター等に使用した場合にどうなるかは敢えてやっていません。興味のある方はご自分でトライして下さい。
AUDIO用だけの結果をレポートします。
KelloggをHOT側に使用しGND側にこの線を使用した結果を述べます。
Andre Previn RACHMANINOV 2nd SYMPHONY トラック02
音が鳴った瞬間の私の驚きが伝わるだろうか? それほどに激烈に鮮度の高いハイパーな音質がそれこそ飛び出してきた。それは、これまで体験した事の無い音世界で余りに平均的な音質をぶっちぎっているので戸惑いが隠せなかった。それはKelloggも確かに凄いだろう、だがKelloggと普通に良いとされるGND線との組み合わせでは未来永劫出ない音なのは私が保証する。よくハイレゾだからとかサンプリングレートが高いからとか、アナログ盤だから..とか色々言うがこの音はそれら全てを過去の物にしてしまう。
こんな感動はVS4.0ハンダ以来だった。VS4.0ハンダはレコード盤の音を、その手前のアナログ2chマスターテープの音に戻してくれる奇跡のハンダだが、このGND線の凄さ素晴らしさはそれすらも凌ぐ。つまり聞いた事のない音を出してくれる。まず最初に鮮度の純度の高さを挙げたい。私は鮨はマグロしか食べないのだが、その分マグロの鮮度には敏感だ。まるで鮮度センサーが付いているかのようだ。この音は極上の大間のマグロの大トロさえも超えてしまっている。そう、つまり寿司の旨さの上限を突き破ってしまっている。そして注目すべきはこの音の圧倒的現実感だ。リアルという言葉だけでは言い足りないこの音を何と表現すれば良いのだ。
The Fool On The Hill The Beatles Magical Mystery Tour
耳を疑うとはこの事だ。この録音物は60年代だ、決して高級な録音とは言えない。なのにこの音は何だ? 何んなんだ?! この曲はポールが歌っているのだがほらそこにポールが居るよと言っても誰も疑わないだろう。そしてここが肝心な所だが音の鮮度が高く歪みもないのに通常の音よりも圧倒的に音が良くなった感じがする。それも全方位的にだ。先ほどマスターテープ云々と述べたがこれは録音現場の音そのもののような錯覚すらできてしまう。そして年代感はそのまま60年代なのだから恐れ入る。こんな芸当がワイヤーで出来るとは信じ難い事だ。正直最近の私の中ではハンダ優勢でワイヤー劣勢だった。しかしそれがこれで覆った。いやこのワイヤーだけの奇跡なのかも知れないがそれでも十分だ。ワイヤーを30余年集め続けてきた血と汗と涙はこのワイヤーで報われたのだから。
Siúil A Rún (Walk My Love) Celtic Woman Celtic Woman [Bonus Tracks]
音が鳴った瞬間に私は薔薇色の至福に包まれた。極限の音の美があるすればこの音だろう。音は全く疲れの発生の余地の全くないもので、いや逆に聞けば聞くほどに甘美な感動に襲われてしまう。細かい部分の微細な情報量もパーフェクトに再現するので「え! この音源ってこんなに音良かったっけ?」となる。普通音が美しくなると勢いやパワーが失われがちだがこのワイヤーでは全く無い。否、むしろパワー感は上がり勢いは増すばかりなのだ。全くうるさく無いのに音の先鋭さや、呆気に取られるほどの解像度の高さがある。これまで両立しなかった物が全部整う。何度も言うがこんな音聞いた事ない。
Falling Forward Julia Fordham The Julia Fordham Collection
正に至上の快音と呼べよう。快楽という言葉を使わないのは清楚な純粋さに満たされているからだ。AUDIO試聴でこの音が出てしまえばこの双六(すごろく)はもう上がりだ。終着点だ。人によればこの音に包まれて涙する者が出ても不思議ではない。この音は音楽的に最高でAUDIO的に最高なのだから。どちらか一つでは終われない。大抵の人は2chマスターテープの音を聴いたことがないかも知れない。それはCDより音が良いとされるアナログ盤の更にその元になる音だ。マスターテープ以上の音にはレコード盤は決してならない。しかし直接マスターテープの音を聞けるわけではない。ここに悲劇があるのだが、唯一の救いが遂に現れた。それがこの音だ。
Isosceles Simon Phillips Protocol V
この音を聴いて腰を抜かしても私は知らないぞ。この音を聴いた貴方が悪いのだ。良い音というものは時には聞かないほうがいい場合もある。世の中で一番良いと言われるものは2番とはかけ離れているものだ。ぶっちぎって一番だからだ。それがこの音だ。私自身、VWD21上でこれ以上の音質が得られる可能性はどうしても考えられない。私は【192#】DIVISION LEAD ∫ 許された天国 ∫のページでこう書いた「私はこのハンダを売り切ったらもう店を閉めても良いぐらいに思った。」と。まさかこの言葉をもう一度使う事になろうとは夢にも思わなかった。
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最後に
本当に深く悩みました…ほんとうにこのような常識破壊の音質をくっきりと放つ神秘的とすら思える世界遺産級ワイヤーを世に出してもいいものかと..。例えるなら正倉院に所蔵される公開禁止の秘仏を公開するような・・またはルーブル美術館に展示されているあの超有名な世界的絵画が一般人に販売されてしまうような・・・・そんな爆発的懸念がVWD21にちょっとありました。しかしっ、出さないよりは出したほうが面白いとの判断に至り漸く重い腰をよいしょと上げ、出す事に致しました。購入される方はある程度の覚悟を持ってお買い上げ下さい。後の事は知りません…..、、、、。
【ご注意】
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数量1(33cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=6)をして下さい。
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