【203#】KESTERペースト
♧THE魔術師♠️
1個 = 3000円
☆本商品はKESTER社の50~60年代ペーストです。
KESTER PASTEの詳細は画像をご覧ください。
KESTER社のペーストの未使用品を入手しました。ペーストの入っていないシーメンス1930年代ハンダに使用してみました。大した事ないだろうとの想像とは異なり恐ろしい程の極上の結果が得られました。特にギターにはてんてこまいの良さでレスポールは見た事のない景色が見えます。ストラトキャスターも本当に良かった。多分、組み合わせがたまたま良かったのかも知れません。ドイツのハンダとアメリカのペーストの。使い勝手は極上に良くシーメンスの30’sハンダにKESTERペーストを使うとすぐ溶けすぐ付きます。使い心地も極上です。この組み合わせはVWD21が現在持っているシーメンスの1930年代ハンダとこのKESTERペーストの両方が揃わないと成り立ちません。VWD21が両方持っているうちに欲しい方はゲットして下さい!
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にシーメンス1930年代のハンダに
このKESTERペーストを使った結果を述べます。
まずAUDIOの結果をレポートします。
Plastic Off The Sofa Beyoncé RENAISSANCE
素晴らしいっっ!! これが最初に出た言葉。音の深み、切れ味、分解能、躍動感等々パーフェクトだ。この音がシーメンスの30年代が良いのか、それとも今回試したKESTERのペーストが良いのかは、よくわからんがとにかく素晴らしく良い音に満足。多分どっちも良いんだと思う。ノコロドとの比較は同じ曲でのインプレを参照して下さい。考えるにドイツの1930年台のハンダと50年代から60年代のKESTERペーストの組み合わせなんて滅多に試さないと思う。案外このような国際交流が意外な結果を産み出すのかも知れない。とにかくいい音だ。いーい音なのだ。
Nyanga Simon Phillips Protocol V
この音を聞いてようやくKESTERの味がした。それがどんな風味なのかというと言葉にしずらいのだが、何ていうか安心できる音というか、どっかで親しんだような記憶的感触なのだ。だが組み合わせたハンダがドイツのシーメンスそれも1930年代の物なので解析は一筋縄にはいかない。も一度言うがハンダとペーストの組み合わせがこの音なので、つまりは二つの合成音と言える。素性が元々良いシーメンスのハンダという基礎の力は大きいと思う。
だがドイツ物にある種共通のフラットからやや厳しめの寒色系にちょっと針が触れたような温度感はKESTERのペーストによってきっちり中央位置に戻された。やや温かみが増したこの感覚は確かにKESTER社のテイストが混ざった結果だ。にしても前曲のビヨンセでも感じたが、めちゃくちゃバランスが良い、この分だとどんなソースを聞いたとしても不満は出そうにない。またKESTER社のビンテージ物に平均的にある音の僅かな飽和感はこれには感じられない。
これは多分シーメンス側が頑張ってくれているお陰を感じる。そうか・・ハンダは通常、錫と鉛の合金だからどうしても金属側の話題に終始しやすいが、ペーストの影響も音的には重大だったのだ、と今回私は改めて理解した。これを書いている間もこのアルバムを聴いているがどんどんスムーズな音になってくる。改めて言うがほぼ完璧に近いサウンド&トーンだ。
以下にノコロドとの比較結果をレポートします。
※ハンダはシーメンス30年代
―――――――――
A Day In The Life The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
ノコロド 当然ながら聞き慣れた音、ボーカルは良い意味でハスキーになる。ドラムはこれも聞き慣れた音で普通に悪くない。これはこれで良くできた音。
KESTERペースト 全ての音が魅力的だ。それぞれがキラキラと輝き力強く訴えてくる。ドラムスの音は私の求めるLUDWIGサウンドそのものだ。ノコロドも全然悪くないのだが、こちらの組み合わせの方が役者が上だ。
―――――――――
Billie Jean Karen Souza Feat. Jamie Lancaster Essentials
ノコロド 明らかにボーカルがハスキー系になる。だがボーカルの抜け感は普通。ある意味、安心して聴ける音だ。
KESTERペースト ボーカルの良さが群を抜いている。例え音量を下げても説得力は変わらず聴く者の心に深く浸透してくる。それと全体のダイナミズムだ。これが実にいい。
―――――――――
The Day Begins The Moody Blues Days Of Future Passed
ノコロド 良い意味で古き良き時代の最良のアメリカトーンがする。アメリカの良心というか開拓精神に溢れ希望に満ちた時期の明るく元気で陽光が差している音だ。
KESTERペースト この音は正直ヤバいです。このペーストによりシーメンス30’Sハンダの底力を見たと言っても過言ではない。この生命感に溢れ、美しく雄大で暖かな音の虜になった。いやぁ好みだなぁこの音、これまで聴いた中でこれが一番な気がする。この雄大な説得力と魂を包み込むような包容力にいちころでした。
―――――――――
Let There Be Love Oasis Don't Believe The Truth
ノコロド当然だが何と言ってもシーメンスの30年代のハンダとノコの組み合わせなのだから悪い訳がない。生ギターも自然だ。ボーカルは粘着質で倍音が滴る素晴らしいもの。全体としてもナチュラルと感じる。
KESTERペースト やはりボーカルが抜群にいい、いいとしか言いようがない。音として聴くより以前に音楽がジワ~ッと体に浸透してくる。音楽への埋没スピードが半端ない。
―――――――――
Nyanga Simon Phillips Protocol V
ノコロド 鮮やかに展開する素晴らしい音響世界! さすがノコです。中低域に力があるので全体が頼もしく感じます。中域を中心としてオレンジ色の活性フィルターが付いたような音になるのがノコの特徴です。ある意味、積極的に音作りしているかも知れませんが、それを感じさせない所が匠の技です。
KESTERペースト この曲はさっきも感想を長々書いたが短く言うと低域のドスの効き方がノコよりも深くそして低域の腰が強靭である。だから重厚感があり落ち着いて聞ける。ノコにあるようなフィルター感は無く現実音を脚色なく濃厚に出してくる。そして単に現実的=リアルなだけではなく良い音と感じさせる何かを多く持つ。
―――――――――――――――――――――――――――
ノコロド 全体としては安心して聴けるいつもの音で、若干のリミッター感がありフレーズ間の音量差をうまく滑らかにしてくれる。つまりコンプ感も欲しいギタリストに向いている。クリーントーンは甘さが良く出たビンテージ・トーンで信頼のノコ・トーンだ。歪みを深くしていくとギュルギュルしたディープなリミッター感が深まり楽しい。
KESTERペースト 全体をパッと聴いた感じはノコロドに似ている。だがこの音は更にグレーサーのそれに近い、それとは何か? 音の甘みだ。糖度がノコロドより確実に高い。基本はドイツのシーメンスハンダの真面目な音の筈がKESTERペーストによってグレーサー化する面白さ。ちょっと考えられない結果だ。しかも粘りはガーディナーハンダのレベルに達している。これって凄く使える組み合わせだ。シーメンスのハンダは普段はオーディオ用として考えているがこうしてKESTERペーストを使う事でギター用として素晴らしい音を出す。レスポールのある種の高貴さのようなものまで感じさせてくれるのが有り難い。繰り返すが、この音はかつて聴いたことがない体験した事のない音である。レスポール用途としては最高度の組み合わせの三本指の中に入る。嘘だと思うならやってみて下さい。レスポールの新しい魅力に触れられます。
ノコロド これは聞き慣れたノコの音で、まぁこれまでペーストの必要なハンダのレポはノコだけでやって来たので聞き慣れているのは当然として、ノコは音のまとめ方が非常に上手いのだ。ペキパキした音にした場合、少しのリミッター効果が加わるので演奏がやりやすい。歪みをかなり深くした場合、ちょっと枯れて吠えるような音になる。この音は殆どの人が求めるVINTAGE TONEに近い。
KESTERペースト これはドイツ製ハンダとアメリカ製ペーストとの組み合わせが生んだ幸せな例だ。つまり芯があり、艶があり、粘りがあり..と3あり なのだ。ドイツ製ハンダだけではこうはならないだろう。二つの良い部分が重なってこのような幸運な結果が導き出されたのだ。この良さは明確さと明朗さの両立だ。暗い音も時には悪くはない、しかし通常我々は落ち込まないために暗い音は本能的に避ける。そう明るさは我々の未来への期待なのだ。だが現実は物凄く暗い。ドイツ物の暗さとアメリカ物の明るさがここに調和を見せた。このストラトの音はかつて聴いたことのない魅力ある音だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まとめ
できれはこんな面倒臭い作業はやりたくない。ペーストである。たかがペーストに振り回されたくないのである。しかしやってみてわかったがハンダ作業の音質はペーストに大きく左右されているのだ。これを声を大にして言いたい。通常は中古市場に豊富にあることからVWD21のテストにはなるべくノコロドを使っている。
※皆様には大変申し訳ないのですが・・・この先ペーストの価格が上がる可能性があります。いやぁ・・手間なんですよ! これが….脂っぽいの嫌いだし、でも出さないわけにもいかないし・・で。すんません。
ノコロドは定評があるペーストだからだ。だがこうしてKESTER社の純正ペーストを使用してみるとハンダの種類と同じく多数あるペーストによる音の違いがはっきりとわかる。ハンダとペーストの組み合わせは実にマニアックな話題ではあるが実に重要なのだと今回理解した。ペーストの入っていないハンダはかなりの数あるので、それを使わない手はない。その際に必要となるのがペーストだ。
今回のペーストはKESTERのペーストで50~60年代のものでラッキーにも未使用品だった。どうしてもKESTER社と言うと”44”を連想してしまうが”44”は数あるKESTER社製ハンダの一品目に過ぎない。50年代のKESTER”44”のラベルを見るとFluxの所に”44”RESINとある。つまりこの44とはペーストの事である。Fluxとペーストの違いがいまいち良くわからんが役目は同じ。
ペーストが無いとハンダ付けはできないのだ。ある意味ペーストとは重要な仲介人という言い方もできよう。金属間のハンダ溶接はペーストという良き女房役が入らないと成立しないのである。何とも不思議な世界であるがそうなのだ。今回のテストはあくまでも数多の星の数ほどあるハンダとペーストの一つの組み合わせに過ぎない。
その組み合わせ方によって全然違う音になるのだから、そのつもりでトライしてほしい。トライする場合これまでVWD21が出してきたノコロド、S-PASTE、G-PASTEの次に、このKESTERのペーストが追加されたが、どれもある時だけの販売なので無いときには売れない。ピンと来るものがあったら、その時に買っておくことをお勧めする。
オーディオもめちゃくちゃ良かったがレスポールとストラトキャスターに見事に良かった。実はこのKESTERペースト、持ってはいたのだがKESTERのイメージを勝手に想像しあんまり乗り気になれなかった。だがやってみるものだ。やって初めて分かることもある。それがこれだ。レスポールでは特に体験した事の無い新しいトーンを経験できた。この芯のあるリアルで重厚で粘りがあり糖度が高く輝かしく高貴な音はスターギターに相応しいものだ。ブルースを始めROCKや近代系のレスポール・サウンドの全てに最高の音を出す。下手すると聴いた事のない心地良さの領域に突入しているのかも知れない。
私はこれまでシーメンスの30’sハンダを軽視していたのかも。このドイツのハンダの良さを遠く離れたアメリカのKESTER社のペーストが引き出すとは一体誰が想像できたろう。ペーストによって更に評価が高くなったシーメンスのハンダ、ひょっとするとこの先、
価格調整するかも知れません。にしてもこのKESTERペーストが無いとこの音は出ないのだから困ったもんだ。シーメンスのハンダにとってこのKESTERペーストはTHE魔術師だ。
【ご注意】
価格は1個の価格ですが一回で1個しか買えません。前もってご了承ください。
数量1(1個)以上、必要な方は何回かに分けてご注文下さい。
支払方法
■銀行振込: 三井住友銀行
■ゆうちょ銀行
■クレジットカード
■コンビニ決済
【発送方法/発送費について】
品物の外形が角形A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)内で厚さが2.5cm(重さ1Kg)までの物でしたらヤマト運輸のネコポスが使えます。
運賃は全国一律200円(無料サービスしています)です。
時間指定はできませんが追跡が可能です。品物はポスト投函です。おおよそ
1~2日でお手元に届きます。
上記以上のサイズ重量の物、そして到着日時の指定をしたい場合は
宅急便コンパクトでの発送となります。