【206#】HARRISの疾風(かぜ)到来!
6cm = 1.150円
☆本商品はアメリカ製のHARRISのハンダです。製造年は60年代中頃から70年代後半てな感じかと思います。実は前にハリスのハンダと書いてある商品を買ったのですが・・・着いてみたらワイヤーでした。そんな経緯がありましたので今回も半信半疑でのレポートでした、が・・
モノは確かな物だったのですよ。
ハンダの直径は3.2mmから3.3mm
合金比率等不明 多分50/50か?、ペーストは入っていません。なのでノコを使ってハンダ付けしています。
HARRISと言うメーカーのハンダの音を初めて聴いた。プラスチック・スプールだしいつものようにあんまり期待しないで聞き始めたが・・・結果はご覧の通り。当初はビザール系かこれ? と思ったが時間が経てば経つほど本物感がしてきた。うむこれはただのビザール・ハンダじゃねーぞと思った。そもそもHARRISと言うメーカーのハンダを私はよく知らないし、数も余り出ない。つまり情報が余りない。あるのは聞いた感想だけだ。まぁ皆さんも余り期待しないで聞いてみてください。段々と良くなって来ますから。いやホント。
テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。
まずAUDIO用の結果をレポートします。
ビザール系ハンダの第一号
Isosceles Simon Phillips Protocol V
一言、この音は硬派な弾力感だ。研ぎ澄まされたボクサーのような筋肉を感じる。そうか! このハリスの良さはまずこれだなと納得。この曲の中に出てくるギターのソロの音なんかも最高。タムのテ・テン・テケと言う感じのオカズもスキンの張りが感じられる良い音。そういう意味ではROCK音楽をよりROCKらしく聴けるハンダと言える。分解能や解像度などは中の上辺りなのだが時折聴かせる魅力的な音に直感が働く、そうこれはビンビン来るものがある。SAXのソロなんかもとても気持ちいい! いいんじゃない?これ!?
Abracadabra Lady Gaga MAYHEM
最近では最近のソースを聴くことに意味を感じている。それはオーディオ評論家の試聴曲が10年前から同じものを漬物のように使い続けている事に呆れたからだ。そりゃね確かに10年同じ曲の方が違いがわかるからね、それはわかるんだけど今の人達はどんなの聴いてんだという興味とか好奇心も大切な気がする。ビヨンセやガガを聴くのはそんな理由からなのです。でガガを聴いてどう思ったかと言うと、やっぱりねと思った。伊達に流行ってないんだと思った。音的には確かにオーディオ装置にピッタリとは行かない、これらの流行ソングは昔からオーラトーン5Cとか10Mでチェックするからね。それってチューブから絞り出した歯磨き粉のようにウニュッと出て来た部分だけがチェック対象なのだ。
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その昔スティービー・ワンダーが車のラジオでどのように自分の楽曲が聴こえるかを実際に電波を飛ばしてスタジオの周囲に停めてある様々な車のカーラジオでチェックしたそうな。凄いプロ根性だ。そんなヒット曲がハイエンドオーディオで良く鳴った経験はそんなに多くはない否少ない。MIXDOWNという言葉がありそれはマルチトラックから2chにまとめる作業で言わば音作りの最終段階だ。このレディー・ガガのアルバムも様々な試聴条件での平均的なモニタリングをやっている筈だから特にハイエンドオーディオマニアは意識しても仕方がない。しかしハリスで聴くガガは悪くなかった。これは初のビザール・ハンダの栄誉高いハリスの実力だ。このハンダは聞きなれない音や初めて聴く曲をかなり上手くMIX UPして聴かせてくれる。確かにもう少しでうるさいと感じるガガ様だがこれなら十分楽しめる。
Alien Superstar Beyoncé RENAISSANCE
むっと来るような音の圧迫感が顔を押してくる。そんな感じにDレンジの上下周波数の広さと許容量がある。それでもなお重低音派ではない。その代わり中低音あたりの腹の下に潜り込むような沈み込みが滅多にないものだ。はっきり言って聞くソースによっての印象の違いが甚だしい。流石ビザール・ハンダであるどう出るかが皆目不明だ。多分、帯域の中の何処かと何処かに2ヶ所ぐらい凹凸が有るのだろう。それも僅かだ。僅かでも音楽全体は容易に変わる。怖いのであるこの世界ではちょっとの変化が命運を分ける。その変化が良いか悪いかだが、この曲の場合はそれが吉と出た。
If I Tell You I Love You Melody Gardot The Absence
このアルバムでのメロディ・ガルドーはとにかく異国情緒に溢れている。旅先で吸収した現地の空気感やムードを良く表しているなぁと思います。この曲では物が触れ合うような音を意図的に要所要所に散りばめる事でドキュメント風フィルムを見るような不思議な感覚を味わえます。そういったプロデューサーがイメージしたような世界を100%再現するためにはハンダの重要性も見逃せません。このハリスのハンダはそういう所をちゃんと押さえています。そう言う意味ではプロ用なハンダとも言えます。これに似たような音のハンダを思い付くことができません。では個性的なのかと言うとそう言う事ではなく似た物が無いだけなのです。しかし結果的には総合得点が高く無視する事はできないハンダです。
928 Michael Beck Trio Michael Beck Trio
マイケル・ベック・トリオはその昔、寺島邸で聴いてすぐCDを買いました。録音が繊細でシンバルにスティックが当たる質感がとても繊細かつリアルに出ています。多分シンバルの周りに数本のコンデンサーマイクが立っているのか定位などもフォトリアリスティックです。低音は特に強調されないタイプのようでハンダでついでに低音も増やしたい人には向いていません。演奏者同士の阿吽のコンビネーションもよくわかり、聞くうちに演奏の中に自然に入っていけます。
The Day Begins The Moody Blues Days Of Future Passed
昔懐かしオーケストラサウンドです。これがですねなかなか良いのですよ。何処が良いって、まず自然さ、ついで内声部の明晰さ、細かい音の拾い方、全体を包むムード等々、これらが素晴らしいのです。最初のうちはビザール系ハンダかと思ってましたが、これは立派な高音質ハンダです。ノコでこれですから他のペースト、例えばG-PASTEとかKESTERペーストを合わせると一体どうなるのか? 興味津々です。温度感的には暖色系と寒色系の丁度中間あたりです。なのでソースの持つ基本温度感を変えないのも良いですね。
正真正銘のレスポール向きハンダ
レスポールです。いい音です。くぐもった表現がとてもいい。粘りと伸びもある。弦にタッチした瞬間のキュンキュンする音も魅力。とにかくレスポールに程良いスモークがかかり気分が向上しますね。これは特にレスポール全開派ではなく、ややVOLやTONEを絞ってフレーズ毎にムードを変えるのが好きな人に向く音です。粘りの雰囲気はガーディナーハンダに通じるものがあり、いつまでも弾いていたくなります。粘りに加えてピッキングの弦への引っ掛かりがクッとかチャとかガッとかの擬音系雰囲気が凄く沢山出ます。こう言うのが表情のあるハンダと言うものなのかも知れません。
クリーントーンにしても立ち上がりの鋭さは抑えめに、それでいて立たせたい時には立つ音です。それで歪みを深くしていくとレスポールらしい様々な要素を含んだ絶妙なTONEが出ます。当初、オーディオを聴いていた時はビザールなハンダなのかも、と思っていましたが、こりゃ正真正銘のレスポール向きハンダと断言できます。カッティングの妙やトーンやボリュームを落としたサウンドを多用する方には最適です。歪ませた時の音も最高で、何かアンニュイ風な味わいもあるのでジェフ・ベックの「恋人達―」な雰囲気を弾く人などは涙がチョチョ切れるかも知れません。
テキサス・スペシャルな「天使と悪魔」
ストラトに行きます。私はレスポールでこのハリスの印象を大変良くしていますからこれは期待大です。結論から先に言うとこのハリスいいです。ストラトもバッチリ。まず泣きとフェイズアウト感それとジャリッとしたようなアーシーな感覚、これらがストラトの音を更に意味のあるものにします。ややテキサス・スペシャル系にシフトする感もあるトーンは説得力抜群。これは本当にギター向きハンダだ。ワイヤーで言うと【191#】Nehring “天使と悪魔のストラトと近いのかも知れない。フレーズに螺旋にまとわりつくストラトらしさが堪らん快感を生み出します。こりゃピックではなく指弾きしているギタリストにもお奨めだ。
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まとめ
そしてオーディオも良かったのだが更にレスポールに良さが挙げられます。これはひょっとするとレスポール向きハンダの5本の指に入るかも知れません。この5種はそれぞれ音が違い向きも違うので同じレスポールでも相性の合う、または個人の趣味で選ぶ感じです。その中の一つに必ず入ります。そうですねぇキャッチコピーを敢えて一つ付けるならば「渋いコード・カッティングから激しいチョーキングまで幅広く使える」でしょうか。この場合、最初の渋めのコード・カッティングの部分が重要でギタリストはそうそうソロばっかりやらせてもらえません。例えあんまりソロをやらせてもらえなくても、このハンダはカッティングやオブリガード、リズムキープのような地味目な作業にも良い音を出してくれますので非常に重宝します。
またストラトの場合はねっとりとフレーズに巻き付く蔦科植物のようにうねる格好良さです。【191#】Nehringに近い音色感覚があり一種独特なディストーションが実音の周りにキラキラと黒光りしています。よくストラトでテキサスなんとか..と言う言い回しがありますが正にそれ! レイボーンなんか演ってる人には堪らんでしょうねこの音は。何か一つエフェクターをかましたような感触で弾き心地は大変に良い物です。ビザールなんだけど王道そんな気もします。何とも不思議なハンダで最初は聴き慣れない音に感じていたのですが次々に良さがわかってしまいましたので最後の方は絶賛の形になってしまいました。実際、絶賛できますよこの音。多分ノコ以外のペースト使うともっと何かが起こりそうな予感がします。
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