【41#】超絶ANSONIA
0.18φmm 緑シルク巻き
1m 1.250円
☆【41#】超絶ANSONIA 0.18φmm 緑シルクについて
☆本商品はWEを超える音質を持つ米アンソニアの緑絹巻き銅線です。太さは0.18ミリで内部はエナメルを削る必要の無い裸線、その外部を綺麗な緑色のシルクで纏っています。ケロッグのワイヤーと双璧を成すVWD21いち押しの超絶レア線です。製造年代は1916年5月と木製スプールの表面に刻印されております。
アメリカのビンテージワイヤーの中でも一二を争う超絶な音質を持つものがこのANSONIA 0.18mm緑シルク巻き裸銅線です。以前ヤフオク出品時代(~2007年~)に出品しておりましたが「こんなに別格の物をヤフオクに出すべきではない」との意見に(当時は)納得し全アンソニアを出品から降ろしました。
しかし今や2023年、ユーザーの方のビンテージワイヤーに対する認識や応用技術も以前とは比較にならないぐらいに高まっておりこの度、再出品する運びとなりました。アンソニアブランドの各線は音質的に似通っておりませんので個体毎に音が違います。どのアンソニアであるかが問題となります。
アンソニアは極めて音質レベルが高く、その音質傾向はKELLOGGの鋭く鋭利な分解能とはまた趣が異なる美的世界なのです。恐らくは当時の銅線としては純度が高く加えて銅を採掘した場所(地層・鉱物素性)の音質も大変に良かったのだと思います。
その上品な音は素晴らしい解像度を持っているその上に品の良さが君臨します。よく上質な・・の言い方をする事がありますが、正にそれ、上質の極みを体験する事ができます。ワイヤーで間違えやすいのは私もそうでしたが太い物の方が良いのでは無いかの盲信がありひたすら単線の太いヤツを追い求めた時期がありました。
何故なら単線ワイヤーの場合、太さに準じた音量のデカさ、音圧感の高さが一般的に得られるからです。要するにパワーが大きいのです。しかしながら細いサイズのワイヤーにはその径でしか得られない音質と言うものが確実にある、事を知りました(それに20年以上かかりました…)。
ワイヤー経験値が深まると人間はどうしても過去の経験パターンから未知の物の音色予測をしがちですが、それは半分は正しく半分は未知の世界なのです。このアンソニアはその世界の住人です。その高貴な緑色のシルクに包まれた姿が示すように、アンソニアはアメリカワイヤーの世界の中で神々しく輝いているのです。
今回のテストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。このやり方は最も線そのもののキャラクターを知る方法です。基本のキャラクターがわかった後でGND線を色々と変えて楽しむのも一興です。このワイヤーの場合AUDIO用に良いのは決定事項ですので逆にギターの方からダメ元で試してみました。
まずはレスポールです。これがですね・・・案外良いのですよ・・・。驚きました。普通の観念ではギターに元々付いていたような形状・太さのワイヤーがそのギターには合いそうに思います。私もそのくちで”形から入る”傾向があります。それだから今回の結果にはびっくりなのです。
一番恐れる事はこのように細い線を何本か組み合わせてオリジナルのギター内部配線材を創ったらとんでもない音がした! などと言う妄想です。しかし今後はありきたりの配線材は殆ど体験してしまった気の毒な方にとってその妄想は最後の手段なのかも知れません。
それで、LP、ハイがしっかり出ているのに耳に全く痛く無いのです。ギターの場合、最も重要な事がそれです。ブルースセッションなんかに行って耳が痛くなるようなギターソロを聞かされる身にもなってみろ・・という事なのですね。そしてLP特有の甘み(果実の場合、甘みは第一項目です、次いで酸味とか)も美味しく感じられご機嫌です。艶や輝きも音に感じ全く文句が出ません。
調子が出てきたのでストラトです!。これまたLP同様なかなかの物です。フェンダーの50年代あたりのワイヤーのオリジナル・トーンは勿論良いのですが・・・このANSONIAにはまた別の良さを感じます。たった0.18mm一本でこれですからコレの7本撚りとかやったら・・もう元に戻れなくなりそうです(笑)。その際にリッツ線状態でやればクロストークが防げます。しかしそれはAUDIOの話、ギターの場合その隣の線と触れ合い信号が混線するあたりの音も味の一部なのです。
混線の度合いは何本かの緑シルクを剥がしそれらを撚り合わせる本数で調整できます。フレーバーのように漂わせたければ混線の本数を増やし、リアルな音の正確な立ち上がりを求めるなら混線の本数を減らせばいいことになります。どうぞお試しください。それでストラトですが音がスムーズでスウィートな音です。全く耳を引っ掻れるような所が無くある意味ストラトの素の音がします。
STオリジナルの撚り線では脚色があるので実は素の音では無いのです。だからと言ってWEの単線なんぞを安易に使えば良いと言うわけでもありません。要はギターとその線の相性なのです。それでSTの場合、歪ませていってもクリーンでもどっちも良かったです。
お待たせ致しました。AUDIO用の結果をレポートします。
超解像度録音のMats Eilertsen TrioのOrbitingではKellogg同様の解像度を見せながら、それなのに何故か音に甘い芳香がある。これはソフトとか単に柔らかいと言うレベルの話ではなく音の出方が滑らかな証拠。粒子が細かいのだがシャープを強調したそれではなく銀塩写真の解像度の中にも柔らかさが共存する姿に似ています。
Kelloggの方はカリッカリの分解能とキレッキレの解像度だがANSONIAのような音色の香しさは微塵も無い。アンソニアの特徴はこの気持ちの良い柔らかさなのだ。生々しいのに優しい・・それがこれだ。
ブルースを聞いてみた。Otis RushのAs The Years Go Passing Byだ。実はこの曲私の持ち曲でもある。それはいいとして、ANSONIAでBLUESを聴く行為が何なのかは別にして、文句無しなのだ。アンソニアはブルースも鳴らせるのか!! 驚いた。これは全体をトータルに聞いても、各部を目を皿のようにして覗き込んでも文句無しだ。
声がまずいい、オーティス・ラッシュのコンサートは私も日比谷の野外音楽堂で隣にジーザス(※)が座っていたのだが、まず地声がいい! 渋みの極地のような声で絞り出すような哀愁が野音に響き渡っていた。そしてギターの音がこれまた、そのまんまなのだ。泣きのマイナーブルースが心に沁みる。その感動がANSONIAで蘇った。何を聞いてもとてつもなく良い音。文句無しです。これはKelloggとはまた別の選択肢ですね。
※ジーザス永山、知る人ぞ知る日本のアマチュア・ブルース界の帝王。ちなみに私がブルース・セッションの世界に入ったのは彼の誘いだった。
まとめ
このANSONIA 0.18mm で初めギターを試したが予想以上に良かった。やはり思い込みは捨てた方がいいようです。聴かなければわからないのがこの世界。音楽で安らぎを得たい人達にとって本ワイヤーは救いの神でした。
【追記】
言い忘れていた大事な事が二つあります。一つ目は外側の緑シルクですが・・Kellogg同様、非常に脆く(まぁ100年経ってますから仕方がないとも言えます)ちょっと指で強く触ると剥がれ落ちます。ですので出荷時にスプールから必要量巻き取る際に100年経ったシルクが剥がれ落ちてしまう事もある事を前もってご承知おきください。二つ目は今回のテストはHOT、GND両方共ANSONIA 0.18mmを使ったレポートでしたが、GND線を別出品している「119#☆エレキギター& AUDIO用GND配線材 BRAND REX (白)1.0m 500円」にしたら究極的に良い音になりました。これはギターでもオーディオでも両方良くなりました。興味のある方はお試し下さい。
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