【193#】 D1.84-NASSAU〔5cm〕 

【193#】 D1.84-NASSAU〔5cm〕 

個人的にNassauの音は大好きです。 広い帯域に余裕感がある感じがして・・・。 以前からこちらのラインナップにあったストラト向きNassau(♯23) Fender改造用に個人で所有しているKester Specification と比較してみました。     スペシフィケーションはこちらのサイトでも絶賛されているように、やはりFenderにはズバ抜けて合います。 しかし枯れ感が強く、モダンな音作りアプローチでは合わない場合もあります。 ♯23Nassauはハイミッドの芯がありパワー感もあります。現代的なアプローチにベストマッチです。 そしてこちらの♯193Nassau、その二つを掛け合わせたような印象です。 美味しいとこどりみたいな便利なハンダだと思います。 枯れた音作りもモダンなアプローチもどちらもしたい方にオススメです!
フラットなレスポールタイプにシングルコイルのギターとテスターで試聴。 店主さんの昔からの発言と真逆なので恐縮ではありますが、自分は古いNASSAUは冷たさは感じず、HiFiの中にオーガニックな温度(生き物感)を感じていて、味付けを変えたくないギターに最適だと認識しています。 これもその系譜です。 EQ的な意味では【54#】 原音忠実ハンダ☆1.8mm 、1952年ナッソ《NASSAU》よりフラットに感じます。個人的にはよりオーガニック成分が強い【54#】の方がNASSAUを選ぶ意味はあると思いますが、このNASSAUはオールラウンダーとして価値が高いかと。ワンポイントでも全部これでもいけるでしょう。 NASSAUは型番によって全部音は違いますし、同型でもフラックスの型番が違えば音も変わりますが、旧ロゴに関しては今のところハズレを引いた事がありません。 他のレビューでも書いたのですが、個人的には、生鳴がいいギターには、シングルコイル、網線Cold、鉛多めの古いNASSAUの組み合わせが一番確実な組み合わせに感じます。 (ちなみに60年代以降の黒白四分割NASSAUはギターには合わないと思うものが多いので、NASSAUは年代も重要だと感じます)
商品説明














【193#】 D1.84-NASSAU 

あのハンダを部分的に超える?!

  5cm = 500円




☆本商品は1950年代の筆記体ロゴのナッソです。


製造国 アメリカ

メーカー名 Nassau

ROSIN CORE  

年代は1950年代から1960年代

直径は1.84mm



前にも何処かにチラッと書いたのですが、ナッソというハンダに狂った時期がありました。50年代を中心にかなり集めたわけですが、集めるうちに自分の好みは50年代のナッソだなと思うようになりました。たまに40年代の物もありましたがその絶対数は少なく大抵は50年代の物に絞られてきました。今回出品するナッソはやはり50年代の物で見るからにスプールが錆びていてDIRTYです。ハンダの直径は1.84ミリでしたのでDIRTY1.84-NASSAUと命名、長いのでD1.84-Nと略します。





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。


まずAUDIO用に用いた結果をレポート。


Jagannath  Simon Phillips  Protocol V 

ナッソの場合、パッと聞いて全体を感じたいのでこの曲から。鳴った瞬間からかなりのハイレベルな音質と感じダイナミック・レンジも広大な空間描写。やはり50年代ナッソは良いハンダだなと改めて感じました。7076系は似た音色なのでRMとか7076系以外を多く集めました。これもその中の一つです。ナッソはウエスタン御用達ハンダとして有名ですが、それとは別にウェスタン名義のハンダも別にあります。


しかし世間的にはナッソはWEハンダと周知されています。ナッソをアメリカの代表ハンダと仮にすれば、イギリスにはERSINがあります。ERSINはよくも悪くもイギリスらしいハンダであり、それなりのキャラがあります。そのERSINに比較するとナッソは良い意味で癖が少なく透明度が高く温度感は中央よりややクール側に傾きレンジの広い再生音が特長です。ビンテージな優秀なハンダをまず何から試そうか?と思っている方にはKESTER”44”の50年代物よりもまず先にナッソをお薦めします。


44は癖がそれなりにあるからです。私は長いことハンダを信用していませんでした。しかしそこから抜けられたのは赤ナッソのお蔭でした。そこからVWD21のハンダの旅が始まったのです。そんな意味でナッソには恩を感じています。さて、このD1.84-Nもそんな期待に違わず素晴らしくストレートな音楽を出してくれます。全く文句のない音です。


Tchaikovsky: Swan Lake, Op. 20 - Act 3: Danse Russe ジョシュア・ベル マイケル・ティルソン・トーマス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィオリン:ジョシュア・ベル

超有名な曲。バイオリンの音がうるさくなってはいけません。まぁバイオリンと一言で言っても様々な音色があるし録り方でも全く変わってしまう楽器ですから難しいのですがオーディオ装置で良い音がなかなか出難い楽器です。なので選びました。ナッソでクラシックはいけるか? ですがこのD1.84-N、悪くはないのです。バイオリンもオケも両方いいです。バイオリンの音は聞きやすくオケはスピード感と迫力を感じます。バイオリンは摩擦で出る音ですので摩擦感が出ないとリアリティに欠けますがこれはいいです。バイオリンの弓に松脂を塗ると良い摩擦音が出ると誰が発見したかは知りませんが素晴らしい発見です。まぁハンダも最近は松脂の質が大事な事が判明しつつありますがバイオリンには松脂が無いと鳴りません。摩擦です、摩擦。この摩擦により醸し出されるこの音の何と美酒なこと。



So Hard  Pet Shop Boys  Behaviour

ペットショップボーイズは何だかんだ言いつつも試聴曲に使ってしまいます。わかるんですよ性能が。音離れの良さだとか音の分離感とか解像度とか、この曲は窮屈に鳴ってはいけないのです。糸がこんがらかったような音ではなく一本一本離れてないとこの曲は良い音で鳴りません。80年代の録音ですから録音業界は一気にハイファイ志向です。なのでこのアルバムも高音質に録られています。50→60→70年代と段々と高音質録音が増えていきますが80年代になって更に本格化します。具体的に言うと歪みが減り、解像度が4Kになったように向上し、音と音のセパレーションが良くなりダイナミックレンジが広くなりました。録音エンジニアの人は80年代の録音が好きな人が多いような気がします。90年代になると世相の変化から逆にローファィを好む人も出たりと乱世の世になります。バブル真っ盛りの80年代は案外ハイファイ指向だったのです。D1.84-Nで聴くこの曲はパーフェクトです。ハンダの介在すら感じさせないソースそのままを感じさせてくれます。


Let There Be Love  Oasis  Don't Believe The Truth

先日、美容院に行きました。昔は近所の床屋で坊ちゃん刈りにしてましたから長足の進歩です。美容師さんの名前はKさん、原宿界隈では知る人ぞ知る美容師さんで既に20年以上の付き合いになります。その方にオアシスというバンドを最初の頃に教えてもらいました。で、この曲Let There Be Loveオアシスは

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概要(ウィキ)

メイン・ソングライターの兄ノエル・ギャラガーとボーカルの弟リアム・ギャラガーのギャラガー兄弟を中心に1991年に結成され、全世界でのトータルセールスは5,000万枚以上を記録している[5]。代表曲に「リヴ・フォーエヴァー」「ホワットエヴァー」「サム・マイト・セイ」「ワンダーウォール」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」「ドント・ゴー・アウェイ」「レット・ゼア・ビー・ラヴ」など多数のヒット・シングルを持つ。

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とウィキにもありましたがレット・ゼア・ビー・ラヴ私はこの曲が好きなんです。こんな曲がもっと一杯入ってるんだろうとその後次々とオアシスのCDを買ったのですが・・・・・そうね10枚ぐらい買ったけどレット・ゼア・ビー・ラヴようなメロディアスなバラード風の曲は一曲もありませんでした。そんな話を美容師のKさんにしたところ「あ~それはね、あの曲は兄のノエルが書いて歌っているんだけど、普段は弟のボーカル専門のリアムが激しめの曲が好きなんでバンドとしてはそっち系の曲がほとんどなんです」と。はぁ~そうなんだ!と思いました。兄のノエルの声はジョン・レノンが実はこっそり生きていて整形かお面を被ってオアシスなんたらいうバンドでたまに歌ったりするような衝撃に満ちています。なので私はジョン・レノンの歌とこのレット・ゼア・ビー・ラヴを交互に聞いてニヤニヤしているのです。


このD1.84-Nで聞くレット・ゼア・ビー・ラヴは申し分のない音で、私は聴きながら内心、ノエル・ギャラガーに「色々とこれまであったろうけど、これからも泣けるバラード書いてくらさい」とテレパシーを送っている。


「切ってから三ヶ月ぐらい経った感じの長さにしてください」と頼んだカットだったがその作業の後半、Kさんが「ノエルのそんな感じのバラードをもっと聴きたいならHigh Flying Birdsがいいですよ」と衝撃的な事を言われた。家に帰って早速Amazonで探して注文した。早く届くといいな。




Fragile  鈴木重子  Close Your Eyes

通常はこの曲、ややクールで植物的な美に満ちているのですが、このD1.84-Nによって温度感が上がり肌の下を流れる血液の量が増えた感じです。鈴木重子はある意味ストイックな歌い方をする色気で迫るタイプではないのです。真面目と言えば真面目、コットンの服を上手に着こなし清潔で暖かな部屋で紅茶を飲んでいるような・・・風なのですが、おいそれじゃ何か欠けてないか?と感じる方にとってこのナッソは必需品。そうです、何か一つ欲しいなというナニカを察して足してくれるハンダなんです。実際、普段は見えてこない鈴木重子の口元の開閉までがビジュアル的に見えてくるような・・・そんな感じ。





The Day Begins  The Moody Blues  Days Of Future Passed

この曲は何度聴いてもいいです。勿論、前半のオーケストラの演奏部分の事です。何というか幸せな気分になれます。あぁ世界っていいな、人類っていいな、生き物万歳的なハッピーな気分になります。今現在、世界の各地で戦っている兵士達全員にヘッドフォンかけてこの曲を聴かせたいです。ジョン・レノンが「戦争はもう終わった」と思えばその瞬間に終わるよ。と言いましたがそれは一笑に伏すべきものではなく、兵士が同時刻に一斉にこの曲を聞けば終われるのかも知れません。戦う人の戦う意欲が無くなればいいのですから。後半にロックバンド演奏のこの曲の歌が始まりますが、これ日本語で今歌うとヒットするかも知れません。憂いを含んだ演歌のよーな、またはフォークソングのスパイスの効いたロック歌謡になりそーです。あその場合、歌手は桑田君が合うかも、コーラス部にはさだ・まさしが入ると更に良くなりそうです。D1.84-Nはナッソらしからぬ暖かな温情のようなものが煮汁のように出てきて結構なお味でした。


オーディオではあのディビジョン・リード

部分的に超えるパーフォーマンスを見せた!

それはメリハリのある音像の骨格だ!





それで・・・ナッソでレスポール、、、なんつーか赤ナッソや青ナッソ、そして茶ナッソならいざ知らず、普通の50年代ナッソはいかんせんギターには真面目過ぎないかい? とか思いつつやります。で、結果、これがええんだわ、ま赤ナッソの見せた狂気、青ナッソの見せた特異性、そして茶ナッソの圧倒的に広いパーフォーマンス・・のようなものは無いが、この音を聞くとこれはこれでいいんだわ。イタリアンじゃなくともお茶漬けも旨い、フレンチでなくともラーメンは旨いみたく旨い味は様々あるわけ。


D1.84-Nの奏でるレスポールは

これはこれで完結している。しつこいようですが良い音は決して一つではありません。もしこの世の中に良い音がたった一つだったらどうでしょう? 多様性と言う言葉があります。反対に単一性という言葉もありますが良い音が一つしかなかったら、どんなに良い音でも一つだけなら必ず飽きが来るのです。そういうのが人間です。パンダが飽きもせず竹をガシガシ齧っているのを見ると内心、飽きない?? と思ったりしますが人間は何でも同じだとやがて飽きるのです。


豪勢贅沢な王様がその暮らしに飽きて、乞食の生活に新鮮さを感じてしまうのもいつまでも同じようでは飽きてしまうからです。そういう意味では仮に人類に戦いのない平和な時代が訪れたとしてもずっと同じようだと退廃やマンネリに陥る危険がありますので平和そのものの形態も常に良い意味での変化、刺激が必要な事になるのです。


D1.84-Nの醸し出すレスポールの音はある意味普通なんです。だがこの普通、フツーではないのです。遍的に用する意味でのフツーです。音の粘りが素敵です。ネチョネチョしたフレーズを弾いても意味のあるものに聞こえます。D1.84-N使用のレスポールはウォーム&粘りの桃源郷的世界。コード・カッティングなどもいい感じ出ているし、何気なく弦に触れて出た音ですらステキです。繰り返しますが珍しくナッソの割にはレスポールで温帯地方の音が出ています。決して寒冷地域の音ではないのです。誤解を恐れずに言えば”熱い”音がします。さっきはオーディオで君あんなにCOOLに良い音だったのにどしたの?と尋ねたくなります。多分このハンダは使う箇所によって異なる結果が出るタイプのようです。それも良い意味で。この温かく、時に熱い音が出るレスポールの音   どうすか?  あなたも?




それではストラトはどうなんだという事です。予想はしてましたが全く文句言える所が見つかりません。表現力という意味ではこれまで出した数多くのナッソの中でもずば抜けています。音は太いです。か細くない堂々とした押し出し、そして熱い! 決して熱湯という意味ではなく暖かい心の持ち主なのですこのナッソ。ある意味スペシフィケーションの音色をそのまま熱くした音と表現しても間違いではありません。


KESTERのスペシフィケーションはストラト用の最右翼のハンダですが一つだけ言えるのが「もうちょっと熱い音だと更に良い」でした。その願いがこのナッソで叶えられました。なのでストラトなのにレスポール的な熱い音が得られるのです。本当かいなと今思ったあなた!私は嘘を申しません←どっかの大臣みたいな台詞だけど→ただ熱いという言葉は誤解を招きやすいです。実際はハートが熱く、表面温度は人肌温度というのが正確な表現です。


このハンダ、エージング前でも相当に良い音が出ましたが数時間弾いていると更に音の繋がりや諸々の性能が上がってきます。オーディオの場合はリアリティが、ギターの場合は豊熟度が上がります。優れたアメリカ製ハンダでも向き不向きがあり、曲や用途で結果にばらつきが出たりしますが、このナッソは大丈夫、かなり超幅広で上々な結果が得られるのです。


使いやすさという点ではひょっとしたらVWD21歴代のナッソの中で一番かも知れません。茶ナッソもオールマイテイな性能でしたがそれと競るぐらいの実力を持ちます。音の細かさと熱さ、そしてリアリティの三拍子が揃ったナッソがこのD1.84-Nなのです。大型のディビジョン・リードよりも音像の実在感の彫りが深いのがとても印象的でした。



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まとめ 

D1.84-Nは「あのハンダを部分的に超える?!」と題に付け足しましたが勿論あのハンダとは大型のディビジョン・リードの事です。←これはオーディオの場合。レスポールでは一気に豹変、熱い熱気、粘る生物的大気のような温暖地域の音が出ます。つまり使う場所によって異なる特性が出るようです。こういうハンダは要注意です! つまり使ってみなけりゃわからない、しかし試して見る価値が大いにあるわけです。既に化物のようなディビジョン・リードなども出していますからアレですがD1.84-N、気になるなぁ… 気になりません? オーディオでは音像の骨格の描写でディビジョン・リードに勝っていたんですがねぇ。そういう訳で私はD1.84-Nに好感しか持ちませんでしたねディビジョン・リードの後でも。ナッソという山脈はまだまだ未知の高峰が聳え隠れているんですね。


さてまとめますとこのD1.84-N、万能の輝きに満ちています。ついこないだまではひっそりと棚に隠れていたんですけどね。物の真価というものは人間が見つけないとわからないものです。


実はこのナッソ、TMD用にとってあった物の二つのうちの一つです。通販する予定の無かったものです。


大変に心地の良いハンダです。





【ご注意】


価格は5cm単位ですが一回の購入での個数上限はx10と致しますので前もってご了承ください。





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