





【220#】River Smelting
適度な熱量感とビビットな分解能
4cm = 600円
☆本商品は River Smelting カンパニーのハンダです。
アメリカ製
スプール上のデータ
RIVER SMELTING & REFINING CO.
CLEVELAND、OHIO
50/50
5LB.
年代は1940年代から1950年代
直径は3.1mm
ハンダ付け作業は、ノコですぐ溶け、うまくまとまる。コテ先温度は低音でも良く溶ける。まとわりつきが良い!

River Smelting カンパニー、初めて聞く名前だ。会社はオハイオ州クリーブランドにあったようだ。50/50の合金比率だ。この比率は初期のハンダに多く見られる。思うに50/50の比率は最も危なげがない配合比だ。丁度いいのかも知れない。しかしながら最近は鉛が多い方が自分の好みにあっていると思うようになってきた。しかしこれはあくまで個人的感想で帝国のように60/40でも凄い音の物が出てきているので一概には言えない。世界には無数にハンダがある。ハンダの沼は深い。

テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。

まずAUDIO用の結果をレポートします。
Mindfulness 高橋洋子 AUM
びっくりした! River Smeltingハンダにしたらこんなに美しい音だったんだ!と思った。歌声が素晴らしい、明瞭さが際立っている。録音の様子も細かく伝わる。レンジの制限など無いような音だ。そして全ての音が自然で輝いている。この盤の録音そのものはかなり癖が強いが、それを乗り越えてこのRiver Smeltingが全体をブラッシュアップしてくれる。これだからアメリカ製ハンダは侮れない。
ちなみにこの歌のエコーは鉄板エコーのEMT製だろうと思うが、デジタル・リバーブ以前のアナログ残響装置ではEMTは白眉だ。私は音楽家だった時に何が大手の録音スタジオと我がスタジオが違うか考えてみた。結論は鉄板エコーだった。私は日本コロムビアと当時専属契約していたから当然、赤坂にあるコロムビアのスタジオを使った。そこにあったのが(実際は別室に隠れて見えないのだが)EMTの鉄板エコーだ。これは素晴らしい発明品であり録音の世界を変えた。
エコーやリバーブはこんなにも素晴らしく音を豊に美しくするのだ。と感動した。自宅では当時ROLANDのスプリング・リバーブを使っていたがその差は歴然だ。そこで思いきって本物の鉄板エコーを買う決心をした。何しろアレは大きくて重い物だ。我が家で当時子供が増えたので子供部屋を作る改造工事が行われたのだが、その部屋の大きめな壁の中に収納スペースを作りどさくさに紛れてそこに設置した。大型クレーンで一気に二階の窓から搬入した。
日本のビクター製鉄板エコーだ。本当は本家のEMTが欲しかったが高くて手が出なかった。しかし使い出すと鉄板エコーの音は素晴らしく全てが虹の彼方に広がり輝いているように感じた。そう私のREVERB病はMAXだった。その後レキシコンの224が欲しくなり、かなりの年齢になった時レキシコン480LとAMSのリバーブを手に入れた。まだ病気は重いままだった。
この高橋洋子のこの歌のリバーブを聴いているとEMTって本当いいなと溜め息が出る。EMTの鉄板そのものは薄く、音が入るとその薄い鉄板が振動し細波が鉄板の表面に広がる、大きな鉄板の左右の隅の方に2個のトランデューサーが付いておりそれが鉄板エコーの振動を拾う仕掛けだ。ちなみに日本の演歌歌手の大半はEMTの鉄板エコーのお世話になってきた。あのエコー無くして日本の演歌は成り立たない。こんなにEMTのリバーブ音が素晴らしく感動的に聞こえるのは全てRiver Smeltingハンダのお陰だ。
Being Boring Pet Shop Boys Behaviour
このハンダでこの曲はとてもかっこいい音になる。適度な熱量感とビビットな分解能、高域に一部ハーシュな部分がありそこが楽曲にインスパイア感を加える。決して柔らかい感覚ではなく結構ハードなのだがそこもいい。ワウをかけたチャカポコしたコード・カッティングも笑っちゃうほど雰囲気がある。ある意味なんて事のない音にも一見聞こえるが実はかなりのやり手だ。
Blue Eyes Blue Eric Clapton The Clapton Chronicles
このハンダは荒削りの音がとても「らしい」。音のエッジがゾリっとしていてレンジは中庸、決して広くはない。トータルにワイルドリミッターをかけたような軽いディストーションがいつしか癖になる。分解能は相当に高いがそれよりもサバイバルナイフのような音が印象に残る。それと音に重量感が付くのだ。だが低域の量感は特に増しはしない。バスっとかドカッとかいう音の濁点の部分が前に出てくる。
A Love Boat Supreme Igor Prochazka Trio Easy Route
この曲を聴いてわかった。このRiver Smeltingはシンバルでいえばカップを叩く音、強烈にかつ意図的にエッジーな音を出したい時にONにするスイッチみたいなもんだ。色々と毎日音を聴いていると普通の音ではつまんなくなる。そういう時こそこのRiver Smeltingの出番だ。退屈な日常に穴を開けて刺激的な旅に出る..そんな感じだ。
Every Breath You Take Karen Souza Essentials
このカレンの声を聴いてこのハンダは高域ではない中高域に密度ある表現を示すのが聞き取れた。なるほどそれならブライトSWをONにしたような音になるな。Fenderの昔のAMPにはそのスイッチがあった。ONにすると音が明確になり悪目立ちする。OFFにすると引っ込んでしまい欲求不満になる。この中間ぐらいが欲しいなと思った記憶がある。ギターエフェクターの設計をしていて細部のトーンを煮詰める時いつも思う事がある。オーディオとは違うという事だ。当たり前なのだが今更気付く。ギターエフェクターでは細かい所よりもパッと聴いてかっこいいかどうかなのだ。それに尽きる。このハンダの良いところはブライトSWをONにできる事だ。音楽には刺激が必要だ。
Orbitinge Mats Eilertsen Trio Sails Set
ハイエンドな音のピアノトリオ。ここでも金属系打楽器の音がしっかり立つ。猫の耳もピンと立つ音。思うにハイファイ感と主観的リアリティのバランスが良いのだろう。HIFI感を殊更出すのではなく要所要所でハッとするような音が出るタイプだ。

レスポールです。エッジの効いた音だ。だがうるさくない。音の粘った感じが心地いい。歪ませても素晴らしくワイルドな輝きが中から滲み出す。音も甘さも適度にある。枯れ感はごく平均的なビンテージなもの。ブライトSWをONにした時のように音が前に出る特性だ。滑らかになり過ぎない一歩手前で止まり若干のディストーションが混じるのも特徴。これはROCK系ならばパンキーな方向に適しているのかも知れない。ネチャッとしたピックが当たった瞬間の音がとてもいい。レンジは決して広くはない。このハンダの気持ち良さは引っ掛かりのある音が良く出ること。ピックや指で弾いた時の音が堪んない。

ストラトです。うーん実にいい..この音。滑らかでスモーキーな黒光り感に溜め息が出る。ストラトの抜けの良さが素晴らしく艶かしい。大人の音と言うか黒光りする雰囲気。テレキャスターのようにパキパキ言わしても全く文句ない。そしてストラトのらしさが香り立つ。歪みを深くして行くと気が遠くなるような心地良さに誘われる。フェイズアウト感もかなり濃くそこがいつもと違う所だ。黒っぽいフィーリングが辺り一面に漂う。フロントPUにすると滑らかで艶やかなTHE STRATO TONEだ。そこから歪ませていくとフェイズアウト感が強くなるのでハーフトーン好きな方は是非お試しいただきたい。
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まとめ
ギターはレスポール、ストラト共に良かった。レスポールではピックを立ててコキコキ弾く音が最高!! ストラトは歪ませるとフェイズアウト感が強くなりハーフトーンが大変魅力。オーディオは熱量感とビビットな分解能でレンジはさほど広くない。その分、凝縮した輝きとブラッシュアップした音楽が美しい。シンバルのカップ音とか実にリアル! 高域に一部ハーシュな部分があり魅惑的な度合いが高まる。
【ご注意】
価格は4cm単位ですが一回の購入での個数上限はx10と致しますので前もってご了承ください。
数量1(4cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=10)をして下さい。

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