








【229#】 HABIRSHAW 撚線
神秘不可思議
25cm = 820円
HABIRSHAW
ハビショー?、、(ハビシャウ??)聞き慣れない名前だ。
こういう正体のわからぬワイヤーの場合
全ては音次第なので、メーカー云々よりも
先にこのワイヤーの音質について
述べたい。
スプール上のデータ
PHELPS DODGE COPPER PRODUCTS CORPORATION
HABIRSHAW
DIVISION
YONKERS NEWYORK
MADE . IN U.S.A
MARKER : ONE WHITE THREAD IN STRAND
OR-ONE BLUE THREAD IN OR UNDER BRAID
INSULATED WIRES. CABLES AND CORDS
年代は1940年代から1960年代
絶縁体も含む直径は2.85mm
撚線全体の直径は約1.1mm
素線一本の直径は 0.36mm( x 7本構成)

テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。

まずAUDIO用の結果をレポートします。
Being Boring Pet Shop Boys Behaviour
いつものようにペットショップボーイズから始めた。一聴、切れ味の鋭利な高域とねっとりと絡む中域に感じた。当然ながらその全ての帯域は"極上のビンテージ・トーン”に化ける。するとこれまで大学生ぐらいに感じていた歌手の年齢が一気に5才は年上になった。しかも、シャープな高域の効果で声にセクシーさが加味されてきた。単にシャープと言うよりは音像の周りにある空気感が見えてくる感覚なのだ。シャドウなしの物よりもシャドウが付いた物の方がリアルに見えるのと同じだ。撚線の難しい所と長所は正に裏表で難しい点は、音が濁ったりある種の歪みが加わったりする所。長所はギターなどの楽器系に使用した場合、その撚線らしさが楽器の音にスムーズに溶け込む点だろう。単線だとなかなかこうはいかない。もうこの段階でも分解能は非常に高くミッドレンジの出方も音楽的で好ましい。そしてシャープな高域が魅力だ。このシャープさは一般的に言う所のハスキーなトーンとも言える。
Kate Wadey/A Hundred Yers From Today-Angel Eyes
ハスキーと言えばこのケイトさんがうってつけだ。まずイントロの鉄弦ギターの古びたジョリジョリ感が堪らない。でケイトさんの声は間近にケイト嬢が私の前方1メートル以内で歌っているかのように超リアル。ブレスでの息継ぎなど喉仏が見えるかのようだ。そしてこのワイヤーのハスキーさはケイトの声を更に魅力的に描く。
アデル (人から頂いた”焼いた”CDからの曲なので曲名等不明)
アデルのこの曲は再生装置を選ぶ。ハイエンド・オーディオでは音はリアルでレンジは広大なのだが気分はいまいち上がらない。さりとてラジオから流れるこの曲はエッセンスは伝わるが詳細はよく分からない。そこでこのワイヤーの場合、その丁度中間位置と言えるポジションだ。そこそこレンジも広く、音の差異もその音のハスキーさが利してよくわかる。そして何よりも音楽に浸れる良さがある。これは決して原音忠実系などではない。どちらかと言うと癖玉、変化球だ。変化球と言えば昔、野球盤に「消える魔球」の仕掛けがある物があった。なんとバットの手前に穴がパカっと開きボールはそこに入って消えるのだ。コレをどう打てと言うのだ!!! # !!!。このワイヤーの変化球はしっかり音を捉えている。
freefall ビョーク フォソーラ
無意識にこのワイヤーの音に浸っていると撚り線とか単線とか、そんな思考はどっかに飛んでいってしまう。この蠱惑的で魅力的なビョークの鳴り方は異常と言ってもいいぐらいだ。この曲、普通のワイヤーだとロボットがボコーダーで歌っているが如くの不自然な人工感がある。とても長くは耐えられない。だが、どうだ!? このワイヤーだと全く違う事が起きる。全ての音が魅力的としか思えない音に変化し音楽そのものも根こそぎ意味が違って感じられる。この「フリーフォール(自由落下)」という奇妙な曲がこんな甘美な音になるなんて誰も信じられない。
Red River Valley Cassandra Wilson Thunderbird
いつものカサンドラではない。このワイヤーを通すとカサンドラが別のものに化ける。これだけは体験してもらわないと伝わらないだろう。声のリアリズムに関しては他の追従を全く許さない。このワイヤーでボーカル物を聴いて良くなかったらオーディオを根こそぎ止めるべきかも知れない。
ホテル・カルフォルニア イーグルズ (ライヴ盤)
ここまでタラーっと聴いてきてこのワイヤー、何となくライブ録音の物に合いそうな気がしていた。そこでイーグルズだ。この曲でのギター・ソロは歴史に残る逸品だ。今、肝心のギターソロの箇所に来たがいやーーーーーーーーーーーーーっっっっ、素晴らしい!! このワイヤーの持つハーシュなトーンはギターに最高の煌めきと彩りを加える。

レスポールの配線材としてこのワイヤーに期待したのはオーディオ試聴時のイーグルズ、ホテルカリフォルニアのギターソロの音が良かったからだ。オーディオで聞いてエレキ・ギターの音が良かった場合、ギター配線材としてそれを使っても良い結果を出す事は経験的事実だ。案の定、良いではないか! これまで139#激ヤバ22AWGとかレスポールに最高のワイヤーがあったがそれに迫る良さだ。細かいところを見てくと激ヤバは枯れ切ってトロトロの旨味が美味しいが、こっちは食感がコリコリしていてそこが気持ち良い。ナンバードの方がPAFよりも音がザラついているが丁度そんな感じだ。ギターの内部配線材はオーディオではない。レッキとしたギターの音を醸し出すウェポンだ。このワイヤーのハスキーさはさほど高い周波数域になく普通に高音とイメージする8Khz~10Khzにあるのでギター帯域にどハマりした。この音はビンテージなんだが、ビンテージになり過ぎてふにゃふにゃになった音ではなく強靭な腰があり、やはり麺類は腰だなと関係ないが思った。まぁ嘘だと思う方(特に139#激ヤバ22AWGユーザー)は試してみることをお勧めする。

私はレスポールで良かった場合、もうそれだけで満足してしまう欠点がある。ストラトもひょっとしたら良いのでは? というような欲張りではないのだ。案外満足点が低いのかもしれない..。で、やってみた。いつも思うのだがストラトは配線が短くていいのだが、取り替え作業は面倒だ。なので力技だが配線交換時はカポタストをネックの上の方にはめ、ネックを弦を張ったまま外してしまう。それでいよいよピックガード外しにかかるのだ。・・・ここで思うのだが、このサイトをみてくれているギタービルダーの方々に提言なのだが、オリジナル・ギターをデザインする際、配線の交換が簡単にできるように私なりに以下のデザインを考えてみた。まずはストラトだが前述のようにネックを外しての配線交換は余りに辛いので(一体、レオ・フェンダーやFender社の連中は何を考えていたのか? あ、ユーザーが配線交換するなんて夢にも思わなかったか!)こんなのを考えてみた。このようなアイデアはいかがだろう?何となく丹下左膳風だ。

これなら電気パーツの交換は楽々だ!
話を戻すとストラトの配線材としてはLP同様、抜群だった。良いと思った点は一重に色気だ。突然ストラトが艶かしい音を出してきた。まぁストラトほど色気のある音を出せるギターは滅多にないが、そのストラトを更に色気UPさせるのがこのワイヤーだ。クリーンでも歪ませてもクランチでも全部いい音が出る。主張のはっきりした音の出方なのでソロなどを弾いても必ず観客に注目されるだろう。ソロを無視されるぐらいギタリストにとって屈辱は事はないもんなー。フロントPU単体、またはフロントとセンターのハーフトーンで弾いてみて下さい。言ってる意味がわかると思います。特に深く歪ませた時でもシャープなアタックがあり、ピッキングの強弱に合わせて倍音が変化するのがよくわかる。リミッター感もそれなりにあるが、要素の一つに過ぎない。ある意味、【191#】Nehringに通じる部分もあると感じた。あちらはストラト専用と言って良いが、こちらは両刀使いでレスポールにもいける。かなり潰しが効く音なのでセミアコ、フルアコ、ビザール系、そしてBASSにも合いそうだ。

テレキャスターの場合、レスポールとストラトが良かったので多分これもいけると思う。ジェームス・バートン風プレイの場合、ジャッ、ジャッとカッティングするのが楽しい。思うにテレキャスターの音は何かしら歪んでいるのだが、その歪みが美味しいか不味いか、それだけなのだ。このワイヤーの場合、その歪み成分は美味しい。ある意味この適度な歪み感こそがテレキャスターというギターの本分なんだと思う。リアは勿論、フロントも歪む、フロントが歪むのは細いゲージのワイヤーでPUを巻いているからかも知れない。それにしてもテレキャスターを歪ませた時の音に最も相応しい敏感な反応を見せるのがこのワイヤーだ。ダニーガットン風なハム的なテレキャスターのソロなどは全く持って相応しい。多分このワイヤーはあらゆるテレキャスター弾きを間違いなく魅了するだろう。一度このワイヤーを使ったら他のワイヤーの出番はあるのだろうか。
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まとめ
このスプールは最初は巻き直しだと思った。しかしよくよく見て見ると本物なのかも知れない。正直今だに正体がわからない。PHELPS DODGEは実は私の大好きなメーカーで、その系列でHABIRSHAW名義で出していたのかも知れない。PHELPS DODGEのワイヤーはそのうちに出品する予定なのだが、素晴らしいメーカーだ。私はWEよりよっぽど好きだ。しかし何にしても素性のよく分からぬワイヤーだったが音は結局素晴らしく良かった。こういう場合、「ブランド買い」は諦め「音質買い」だ。このワイヤー、一本一本が0.36mmで7本撚りなので低音が出そうと思ったが結局の所、低音はさほどでもない。これは意外だったがワイヤーの世界は五里霧中、色んな音があり得るし、それはそれなりに利用しがいがあると言うものだ。ギターの場合、低音が出過ぎるとAMPも含めたトータルでの調整が面倒だから、このワイヤーのタイトな低音は都合が良い。オーディオの場合、多分このワイヤーで普通の曲を聞いてもそんなに意味はない、むしろ普段苦手にしてたり疎遠になっているソースを引っ張り出してかける方がいい。ビョークのfreefallの変貌ぶりは凄かった。これまでにない体験だった…。
【ご注意】
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数量1(25cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=5)をして下さい。

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