






【236#】TMD2 ナッソ § 至宝 § 4cm = 1.650円
NASSAU RMシリーズ
年代は1940年代から1950年代
直径は3.86mm

商品名「TMD2 ナッソ」の意味ですが、このナッソはTMDでのケーブル作りに使用されていました。つまり厳選されたものなのです。TMD2はTMD No.2の意味なのですが、当時のNo.1はKIRK234#だったと記憶していています。
つまりNo.2なのだ。ナッソはWE御用達と言われて久しいハンダだが、年代によってかなり..というか全然音が違う。TMDが好んだナッソは7076ではなくRMタイプのナッソ、それもできたら40年代から50年代のもの、これが好みだった。この好みのナッソの中で最も気に入って「TMD用」に格上げしたのが、今回出品する「TMD2 ナッソ」だ。No.1のKIRK234#よりも作業性が全然良く音はナッソRMの中で低音が出て高音が出る数少ないものだ。低音が出る方が数が少ない。高音はまぁある。両方出るのは滅多にない。それと中に入っている松脂の質が赤ナッソに最も近い。かなり濃厚な松脂が今でも生き生きと中に入っている奇跡。最近では松脂の質がハンダの音を決めているのではと勝手に思っているが、そういう意味でもこのハンダは要注意だ!

テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。
オーディオの場合

まずAUDIO用の結果をレポートします。
If I Tell You I Love You Melody Gardot The Absence
4~5年前までは頻繁に聴いていたガルドー。濃厚でねっとりとした音だ。中域の濃さは勿論、低音も量感があり分解能が高く高域はしっとりと出ている。とにかく濃厚なスープもしくは濃厚牛乳それも搾りたてだ。色傾向としてはコダック・カラーだ。黄色が濃厚に感じられる国外の音。やはり”低音が出る”ナッソらしく音の濃さに下から拍車をかける。それはボーカルの訴求性にも繋がりいやが上にも気分が盛り上がる。全体的トーンとしては解像度の高さを背景にグラマラスな音達が手前で饗宴を繰り広げるといった趣でなかなか宜しいのでは無いでしょうか?
So Hard Pet Shop Boys Behaviour
音だけ聴いて「あぁこの音は実際に録音された音に近いな」と勝手に思う時がある。それがこの音。人間の耳とか感性は相当に良くできているようで中域のちょっとした変化や高域の様々な出方を捉えそのような判断を一瞬で下す。ナッソと言えどやはりアメリカ製、大陸的で熱い部分はKESTERなどとも通じるものがある。このナッソは実は中域も出る三瘤ラクダだ。その2番目の瘤がミッドレンジでこれが嫌が上にも雰囲気、臨場感を盛り上げる。このポジティブな要素はこのハンダの大きな特徴だろうと思う。ハンダを変えて大した変化を起こさない物もあるが、このナッソはしっかりと変化する。変化するのが嫌な人はスルーして変化するのを是とする方にお薦めしたい。
Can't Hide Love Earth, Wind & Fire The Best Of Earth, Wind & Fire Vol.1
この曲の録音は多分ジョージ・マッセンバーグだと思うが昨今の近代ソースの低域の出方に比較し特にバスドラムとベースの音量が控えめだ。当時はまだアナログ盤のみだから溝を深くする事を嫌い見掛け上の音圧を出す事を選択したのだろう。ジョージ・マッセンバーグを知っている方ならば彼が初めての録音機器のハイエンドを追求した人間である事を理解している。同時代にルパート・ニーブが居るが彼の設計したトランスもハイエンドであったがマッセンバーグの場合、設計の幅が広くマイクプリアンプ、パラメトリック・イコライザー、リミッター、だけではなく自分用のコンソールまで作ってしまった。おそらくプロ用として最も高音質の卓だったんだろうと思う。その彼が録音担当したこの曲は低域がハイパスフィルターを経たように微妙にカットされている。そこが唯一の不満だがラジオから流れる事を想定したのならば仕方のない判断だったと思う。それ以外は完璧なロックアルバムだ。このナッソはその完璧さの部分をそのままストレートに出してくる。
Feels Good マイク・ヒックス This Is Life
バスドラムの腹にくる音圧感、ボーカルの素晴らしさ、フロアタムの弾力感などなどが素晴らしく文句の付けようがない。それらは完全な解像度の中で行われるのでセパレーションも素晴らしく音色感に大満足できます。ナッソとしての総合パワーとしてはこれまで出した全てのナッソの中で頂点だと思います。簡単に言えばこれ以上のナッソを探し当てられる可能性は無いとは言いませんが限りなく低いです。そして音の温度感は温かめなので低体温的な音が合わない人にもピッタリです。いやぁ、それにしてもこの音感動してしまいました。
The Day Begins The Moody Blues Days Of Future Passed
私がエフェクターを設計していた時にいつも思う事があった。音をいじれる物は他に無いのだろうかと・・・・。そう! ジレンマがあった所詮回路であれこれ弄るのは電気屋的発想であると。そう言ってしまうとプロの設計家は身も蓋もないのだが、それは仕方がない彼らも自らのやれる事を精一杯やっているのだ。しかしあったのである! その方法が。それがハンダだ。私はハンダなど嫌いだった。そもそもハンダゴテというのは火傷するし危険である。ハンダの臭いも嫌だった。ちなみに私はタバコの臭いが苦手だ。その親戚のような臭いがする(※その後知ったのだがなかなか良い匂いのハンダもあった)。ハンダそのものも面倒臭かった。電気回路を組むには不可欠なツールなんだけどできればパスしたいツールだった…。
それがここのところ変わった。良くこんな話がある、銀行の窓口に来た貧乏そうな婆さんが「口座からお金を降ろしたい」とか銀行の窓口の人に言ったところ、その店員は見かけから判断して本気にしなかった。早く帰れと言わんばかりだった。婆さんはすごすごと帰っていった。後でわかった事だが婆さんは大金持ちでその銀行の筆頭株主でもあった。支店長は直ちに謝りの電話を入れたが婆さんは怒っていて口座からお金を全部下ろすと言ったので支店長は最後は土下座して泣いて許しを乞うた。つまり何を言いたいのかと言うと貧乏そうに見えた婆さんはハンダの正体だった。私はハンダを婆さんのような目で見ていたのだ。反省。音の良いハンダはゲームチェンジャーだ。このハンダで聴くロンドン・シンフォニー・オーケストラの音は至宝のようなものだ。
ギターの場合
これまでの説明でわかるとおりこのハンダはオーディオケーブルの製作用に厳選したものなので、そもそもギター用途は念頭になかった。しかし今回初めてギターに使って絶句してしまった。もう手放しで褒めちぎりたい、このハンダの偉大さを!!!!!!!!!!!!!

レスポールです。この甘さ、、、このスウィートな糖度の高さはグレーサーのレベルです。そして粘りは69#ガーディナーと同等です。しかし今挙げた2種の足りない所も持っている所が特徴です。多分、これまで出したナッソの中では赤、茶、青ナッソと全く同水準で平均的なRMも悪くはないのですが、トータルな満足度は最高度に達しています。赤ナッソや茶ナッソも最高でしたが、全ての項目で満足(オーディオ使用時、ギター使用時等、使いやすさ等)できるのは今回出したこのTMD2ナッソなのかも知れません。
さてTMD2ナッソをレスポールに使うとニャーニャー音は出るし粘りは凄いし音の糖度は極めて高く驚かされるのです。もうこの辺りの高い次元になってくると比較する凄腕のハンダ達も負けずに凄いのですが、何ていうか明らかにこのハンダに交換するだけでレスポールの名器度がアップするのです。実はこれは凄い事ですがよく考えてみるとエレクトリック・ギターは生音ではなく電気信号を出力するものなので接点としてのハンダによる音変化をもろに受けそれを敏感に出してしまうのです。そしてこの変化の凄さはくどいようですがPU交換以上です。レスポールの音に関わるパーツの交換はそれなりに高価なのですがこのハンダは費用対効果が最も高く安く済んで効果絶大なのです。なのでこの手を利用しないのは損です。

ストラトです。これはレスポールとは全くイメージ全体が異なり、実に名器的な渋い音がする。どんなポジションにしても音に黒光り感が伴う。この黒光り感がビンテージの度合いそのものでもあるので重要だ。だからフロントPUで怪しい音で怪しいフレーズを弾いても立派な音になる。ある意味、庶民ではなく貴族なのかも知れない。ゆえに貴方のストラトはこのナッソによってMAXにグレードアップされる事になる。それは仕方がない、だってエレキの宿命だもん。エレキはアコギと違って出力が電気信号なので通る電気パーツ全ての影響を必ず受けてしまう。敏感なのであるエレキ様は。さてこのストラトで出せる泣きのギターソロはKESTERスペシフィケーションなどの枯れ感に近い。しかし枯れ過ぎない、黒光りして草陰で獲物を待つ筋肉質な黒豹のようである。そして音に言うに言われぬミネラル分が蔦のように巻き付くのだ。そして渋い粘りが常時感じられフェイズアウト感は薄めの極上な歪みを伴うもの。これならフェンダーのマスビル物とかも本物のビンテージに近付いてしまう危険性がある。

テレキャスターです。もうギュンギュン来ます(笑)。これほどの魅力的な粘りを出すハンダがあったでしょうか。69#ガーディナーも粘りが強いのですが、このTMD2ナッソはそれに加えて音色の糖度が高いので快楽性が更に高まります。あと音離れの良さがあり、オーディオでは当然に効果大なのですがギターに使うと今度はフレーズ・セパレーションが良くなると言うかとにかく気持ちいい事この上ないのです。こんなナッソがあったんですね!!!!! 私は久しぶりにこのナッソを改めて聴いたのですがヤバかった。正直テレキャスターの音がここまで気持ち良くなっていいの?と言う感じです。例えばエコー系、DELAY系のエフェクトをかけても音のセパレーションが良いのでクッキリハッキリしているのに耳に心地良いのです。コード弾きにソロに、もう言う事ありません!! 絶賛!!!!
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まとめ
・・・という訳で赤ナッソや茶ナッソ以外のRMシリーズの中で最も良い音のナッソがこの「TMD2ナッソ」だ。本来はTMDで使い切る予定だったのですがTMDブランドの完了に伴い一般放出する事に致しました。ナッソは7076系列は優秀なんですが、個人的にはRMの方が好き。その中でもトップエンドの音質を持つものがこれだ。また本ナッソの松脂は濃厚で量が多く、その松脂らしさは伝説の赤ナッソと同等!!
最近思うに「ハンダの音質の最終決定は実は松脂なのではないのか?」と個人的に感じている。
その松脂はなるべく自然の松の木から出る元の状態に近いほどピュアーな音に感じる。テレフンケンのペーストも限りなく自然の松脂に近い気がするし、ディビジョン・リードなどはその松脂が手に付くと本物の松脂のベタつき、それも相当に濃厚な接着性がある。VWD21自身もこの先、音質を最重視した松脂を作ろうかと真剣に考えている次第です。今回出品のTMD2ナッソはほぼ完璧なバランスを持ちながら三瘤ラクダのように低音、中音、高音がエンハンスされるのだがその効果は実に自然なもので原音をもっと良くするような方向だ。最高のナッソが欲しい方に適する。
何というかこのハンダは最初から良い音がするのだが、聴いているうちにどんどんのよく鳴る法華の太鼓じゃないがどんどん良くなるのです。個人的に思うに総合的にこの境地に至ったハンダは3~4種だけだ。マスターテープを彷彿させる162# VS4.0や、192#許された天国の昇天感、そして218#の帝国。今回そのエリアにこのTMD2ナッソが強烈に割り込んだのだ。しかもこいつには欠点が無い! これは凄い強敵が現れたものだ。
オーディオが良い事は言うに及ばず、ギターにこれほど合うナッソを私は過去に経験したことがありません。テレキャスターは神的に良くなるし、レスポールは迸る新鮮な果汁のような音でこれまた言うことありません。ストラトは名器のかほりがします。
ここまで良いと、これを眠らせておくのは世界的損失です。だから出しました。数量に限りがありますので(太いし..)ピンと来た方は何も考えず(私を信用して!!)ポチして下さい!
一人一回、20cmまでしか買えません。多くの方とこの感動を共有したいからです。
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価格は4cm単位ですが一回の購入での個数上限はx5と致しますので前もってご了承ください。
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