












【239#】
英国 緑絹巻き0.14φmm単線
PHILIP HARRIS
バンブルビーな業師!
50cm = 800円
☆本商品はENGLAND製の絹巻き単線です。
製品上のデータ
PHILIP HARRIS
& Co Ltd
Instruments
Specialists
BIRMINGHAM
年代は推定1920年代から1940年代
直径は0.14mm

イギリスのワイヤーはアメリカ製のワイヤーに慣れた耳で聞くと、お国が違うなぁ~ と思わされます。このフィリップハリス社は科学実験用パーツや科学教材的な品物を作っていた会社のようでかなり歴史のある会社に見受けられます。品物は多分、教材としての使用が主な、銅線が300ターン(丸い枠に)巻かれているコイルです。銅線には絶縁体として緑色の絹が巻かれており時代を感じます。サイズは0.14ミリでかなり細いです。VWD21は色々な物の中に入っているワイヤーを発掘するのが好きです。
この品は言わば空芯コイルという物でコイルの両端から二箇所端子がニョキっと出ています。実際にどのように使われたかは別として、用があるのはワイヤーそのものです。一時期ウェスタンのトランスをバラし内部のワイヤーをせっせと取り出した時期がありました。まだビンテージ・ワイヤーに触れたばっかりの時期ですね。トランスの解体はやった人ならばわかると思いますが結構大変で力も要るし部屋も汚れます。そういうのに比べればこのコイルからワイヤーを取り外すのは容易です。しかし問題は取り出したワイヤーの音質なのです。これが良い物であればハッピーになれるし逆だと落ち込みます。さて・・・どうなんだろう! ?

テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。

今回は何故かストラトからです。しっとりと落ち着いたトーンをまず感じます。パワー感よりもしっとりと濡れたような繊細さが特長です。弦へのアタックを強調したセッティングでは色気たっぷりの絶妙なトーンが得られます。このワイヤーの場合、ビンテージ感は勿論ありますが、それよりも色気ですね。色気のないストラトに朗報です。60~70年中期までの雰囲気の音楽を演る方にピッタリですね。例えていえばレイボーンの音から中域をソリッドにしたような音と言えます。デイヴ・ギルモア系の音楽にもバッチリ。音的にクリーンでもクランチでもオーバードライブでも全て合います。ストラトのボディ感を良く出します。ディストーションの強いサウンドにした場合でも独特なフェイズアウトしたような雰囲気が濃厚に混じります。でも中域がファットな傾向ではないので中域を出したい人には向きません。逆に中域を抑えたいい音を出したい人には絶好なワイヤーです。

テレキャスターの場合、↑ストラトの時と同じように中域(ウエスト)が抉れていますのでボン、キュッ、ボンの3サイズ的に言えば蜂のお腹のようにくびれているのが最大の特徴です。ゆえにこれまでとは別の魅力をギターから取り出す事ができるのです。オーディオではこれをドンシャリと言うのでしょうがドンシャリでも色々なドンシャリがありまして、このワイヤーのトーンの場合、使い勝手の幅が広く、ある意味「ドンシャリの素晴らしい音」なら任せておけ的商品です。ギターの場合、中域はとても大事です。例え出ても格好良くないとダメですし、引っ込んでも格好いい音でないと使えません。でもこのワイヤーなら大丈夫、多分ドンシャリ系では最も格好良い音が出ていますから。熱い音というよりはクールでかっこい良い音なんです。ある意味このワイヤーの支配力は大したもので全体をガラッと(良い意味で)変えてしまいます。

フェンダー系にはバッチリでしたが果たしてレスポールはどうなんだ?という事なのです。これがなかなか良いお味でして蜂で言うと体重軽めの蜂の飛行に似ています。体重重い系の蜂と異なり体重軽い系の蜂は重力を無視したような飛び方ができます。空中停止状態から突然、左上に30cmほど瞬間移動し、再びピタッと空中停止! といったエキセントリックな技ができますが、そんな感じにこのワイヤーは鈍重なイメージも持つレスポールを軽妙機敏にできます。その利点はソロからリズムギターと幅広く対応しボリューム感の極端な変化が少なく演奏全体を通して良質のリミッターで制御したような感じで弾けます。ただし中域のぶっとさは無いのでそれを望む人にはお勧めしません。とにかくバンブルビー的な音です。←コンデンサーの事ではありません。

そしてAUDIO用の結果をレポートします。
A Day In The Life The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band [Disc 1]
このワイヤー英国生まれのせいか、同じく英国生まれのこの曲に信じられないほど合います。さっきからドンシャリドンシャリって言ってますが、この音を聞くとドンシャリって良いものだなと痛感します。ジョンの絶世期の良い声質もバッチリだしラディックドラムのヘビー感も良く表現し総合満点の音質を取っています。高域に関しては最も英国らしい、「派手では無いのだがシルキーに高域を彩る」そんな感覚です。
Stella By Starlight Joe Pass Virtuoso
この曲は中域に結構ボリュームがありまして、それは良いのだけどやや抑えたいな~といつも思ってました。それが叶いました。そうするとフレーズの細かい所がよりリアルに浮き出てきます。このリアルさは一種独特で中域のウエスト感が細いままでリアルなのです。普通はリアル感を求める時中域をわざと出しますが、これは逆、中域を抑えてリアル感が逆に出ます。ジョー・パスが弾くこのギターの全てが視覚化されるような爽快感。いやーいいですな。
Candles Beth Orton Sugaring Season
この曲も中域が出過ぎるとうるさいのですが、このワイヤーで上手い具合に抑えられます。中域は処理が難しいのですよホント。このイギリス製のワイヤーは本当に支配力、影響力が強いので音楽の全体をガラッと変えてしまいます。こんな細いのに..。そのフィルタリング能力は相当なもので本当に全然違う音になってしまいます。繊細な音が基本しますが神経質な繊細さではなくややダークなトーンはイギリスの空を感じます。決してカリフォルニアの空ではありません。ゆえにイギリス生まれの音楽や場合によっては日本の音楽にもとっても合うのです。
The Ashoken Farewell / The Contradiction Celtic Woman Celtic Woman [Bonus Tracks]
バイオリンというよりはフィドルという趣の音の弦楽器の音からスタートそれが終わると皮の厚いアフリカン・ドラムを叩くような演奏になる。フィドル部は聴いていると「ロード オブ ザ リング」が連想される。凄く民族的な音で初期のバイオリン族はそのような音楽を奏でていたんだろうなと思う。アフリカン・ドラム部は更に民族的演奏となりドラムに合わせフィドルがキコキコ鳴きリズムに合わせた拍手が入る。何かこう言うのを聴いていると野外で食べ物なんかを食しながら音楽で「村の連中」が楽しんでいる姿が見えてくる。このワイヤーはこの音楽にもぴったりで民族楽器的な音がとてもらしく聞こえるのが良い。レンジ的にも結構広いので不満とかは全然感じなかった。
Suite in E-flat Major*: II. Courante Gustav Leonhardt Gustav Leonhardt - The Edition
この曲はバッハ研究家の方に推薦してもらったハプシコードの独奏。びっくりこいたのはその音の良さである。古めかしい楽器の味わいがびたびたに出ていてあぁ古楽器っていいなと単純に思う。結構後半情熱的な演奏になるのだが何しろ音が良いので聞き惚れてしまう。この曲普通のワイヤーで聞くと1分と聴いていられないのだが、その理由は味わいが希薄だからだ。しかしこのメイド イン イングランドの線で聞くとありゃ不思議! 同じ演奏が美味な食べ物になってしまう。このワイヤーは古楽器方面が特に得意なのかも知れない。
Let No Man Steal Your Thyme Pentangle The Pentangle
このワイヤーは生系の楽器が良いと踏んだのでペンダングルを聴いた。面白い事にいつもと同じ曲には聞こえない、なんて言うか艶かしい音になる。ハイファイ特性は基本高いし、加えてこの情緒感の高さが独自の魅力を音楽全体に加える。
Jagannath Simon Phillips Protocol V
生音がいいこのワイヤー、だがビシバシとドラムが決まるこのような曲も悪くなかった。分解能がまるで英国的分解能で米国的分解能とは異なる。英国の方が表現がちょっと捻っているのだ。この英国味付けが気に入った。
トラック03 Andre Previn RACHMANINOV 2nd SYMPHONY
いやーこのワイヤークラシックにええわぁ! 何しろ美しく涙が出そうだ。和声の美しさを堪能したいのならこれかも。そして優しく美しい、つまり優美な音なのだ。そして音楽の情緒的内部に一気に引き込まれてしまう吸引力の高さ凄さ。私はあんまりクラシック用とかの意識はしないのだが、このワイヤーに関しては別、クラシックを描き出す為に生まれてきたんじゃないかと思うほどの素晴らしさだ。こうして聴いていても試聴を忘れて甘美な音楽の精神的内部に遊んでしまう私がいる。素晴らしいですこの音! 時を忘れます。
DOUBLE'S STYLE ~ interlude DOUBLE Reflex
36秒の曲。冗談ではなくこのワイヤーにすると一気にイギリス録音になる。何とも言えない魅力がこのワイヤーにはある。
Lupin's Transformation And Chasing Scabbers—Forward To Time Past
John Williams ハリーポッターとアズカバンの囚人
無機質が一気に情緒の塊のように変身する。しかもこのワイヤーに関しては音量すら上げないで済む。つまり小音量でかけてもしっかりと伝わってくる。このジョン・ウイリアムズのスコアは繊細さを拾い上げて情緒たっぷりに慣らさないと3秒と聴いていられないのだが、このフィリップ・ハリスにするといつまでも、いつまでも聴いていられるこの不思議。一体何が起こるとこういう事が起きるのだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まとめ
中域(音のウエスト)がくびれる音です。これはギターオーディオ通してそうです。このバンブルビーな一種独特な音世界はクセになります。簡単に言うとくびれた所がいいんです。ボン、キュッ、ボンのキュッの部分です。やはり腹の出た音は良くありませんからね。キュッと締まることで全体の魅力が増します。スリーサイズが完璧なボディの音がしますね。
ジャンル的にはクラシックにこれほど合うワイヤーは滅多にありません。クラシック好きな人でもケーブルの選択を誤るといつまで経っても幸せになれません、それはケーブルやワイヤーと音楽の相性なのです。このワイヤーは普段はつまらんと判断していた曲ですら興味深い音になります。そして生系ではチェンバロが特に良かった。チェンバロの音を楽しめた経験は極めて少ないので、この音を聴いてホッと安堵しました。
【ご注意】
価格は50cm単位ですが一回の購入での個数上限はx10と致しますので前もってご了承ください。
数量1(50cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=10)をして下さい。

支払方法
■銀行振込: 三井住友銀行
■ゆうちょ銀行
■クレジットカード
■コンビニ決済

【発送方法/発送費について】
品物の外形が角形A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)内で厚さが2.5cm(重さ1Kg)までの物でしたらヤマト運輸のネコポスが使えます。

運賃は全国一律200円(無料サービスしています)です。
時間指定はできませんが追跡が可能です。品物はポスト投函です。おおよそ
1~2日でお手元に届きます。
上記以上のサイズ重量の物、そして到着日時の指定をしたい場合は
宅急便コンパクトでの発送となります。