




【249#】SVC 業務用 1.6ミリ布巻き単線 再入荷無し
20cm = 1.000円
年代は1920年代から1940年代
直径は1.6mm
布系の絶縁の中は裸単線です

アメリカ製の非常に激レアな存在の1.6φmm布巻き単線です。このような物は20年前には市場に稀に存在しましたが20年後の現在では全く存在しません。メーカー名等は不明ですが木製スプールに釘で打ち付けてある紙にSVC(実際はよく読めません)と書いてありますので呼び名はSVCにしています。このSVCは実際にオーディオ・メーカーのスピーカーケーブルのHOT側に使用されたものです。故に”業務用”とも記しました。絶縁は天然素材のようで上から何かで固めてバラけないようになってます。中の単線は裸なのでエナメル剥きの手間が省けます。太い線なのですが扱いやすく、使用用途は想像以上に広いので驚かされます。ギターならばまずGND側に使ってみると良さが伝わります。

テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。

まずAUDIO用の結果をレポートします。
あずさ2号 朝倉さや 方言革命
車の中でラジオを聞いていた。ふと聴きなれない歌が聞こえてきた。おっ!と思ったその後急速にこのアーティストの唯一無二の世界に引き込まれていた。その朝倉さやが方言を最強兵器として我々にぶちかましをかけてきたアルバムがこれ「方言革命」。
ここでは彼女はカバーに徹している。しかし言語は全て強めの山形地方の方言にフェイズシフトしているのが味噌。わたすはこの人はいっそ世界に雄飛していただきたいと思う。あちらの人から聞いたらこの方言は完全に異国語である。日本人から見る洋楽の歌曲が外国言語の格好良さに溢れているとしたら、その外国にお住まいの人にとってこの音は格好いい外国語に聞こえるに違いない。
皆様一度、朝倉さやを聞いてほしい! お薦めは2025年 11/26発売予定のアルバム「#良い一日を」←私も予約した。の中に入っている「#わにねでこっちゃこい」だ。この曲を偶然に車の中で聞いたのだ。ショックだった! 完璧なボーカルというものがあるとすればこれだ。特に音程の正確さは常軌を逸するもの。そして爆裂な歌唱力は民謡で鍛え上げた喉からするすると出てくる。サウンドも面白い! 何か新しい音楽を聴いているのか俺? と思うような楽曲構造に打ちのめされ一発でファンになった。
本人の画像を見ると顔は至って普通の女子で群衆の中では見分けが付かないだろう。恐ろしい人が登場したものだ。朝倉さやの音質評価は年末頃に予約CDが届いたら改めて書きたいと思っています。
Kate Wadey/A Hundred Yers From Today-Angel Eyes
これ以上枯れたギターはあるのか、という程の生ギターの伴奏だけだ。だがこれでいい! 寧ろ最適解だ。歌の細部まで見通すには周りの音はたとえ楽器であろうと邪魔だ。しかしアカペラではリスナーにとって歌のキー感を補充させる努力が必要となってしまう。だから伴奏はギターだけ。うむ清いっ!
How Can You Expect To Be Taken Seriously? Pet Shop Boys Behaviour
とにかくかっこいいい音だ。この曲は8ビートがビシバシと炸裂するのだがドラムセクションの音が疑いなく格好いい!!そしてビート全体がうねること、うねること。やはり1.6mmφは伊達じゃない。この曲のようにリミッターをガンガンかけているソースは最高なんじゃなかろうか。
Feels Good マイク・ヒックス This Is Life
これもビートの効いた8ビート。すぐ前の曲もリズム隊が格好良くなるので驚いたが、この曲でもリズムがビシッと効いていて素晴らしい。全体として物事を大掴みで捉える気質があるようで、細部よりもトータル・サウンドを感じやすいのだ。昔一時期ローファイが流行ったが、イメージとしてはローファイの気持ち良さに通じるものがある。
Here's That Rainy Day Joe Pass Virtuoso
ジャズギターの良いとこ取りの音。まず太く、音に厚みがある。そしてくぐもった倍音のトーンをやや落としたスモーキーな雰囲気が気分いい。これぐらいギターが弾けたら気持ち良いだろうなと思う。このジョー・パスという人は運指にハズレが無く危なっかしさというものを全く感じさせない。ある種パコデルシアのような精密さと正確さなのだがジョー・パスは冷たくない。そこがいい。このワイヤーはこのままでかなり完成度の高い音楽が鳴る。スピード感や弦の立ち上がり、運指の音などが見事にリアル。
Double Trouble John Williams ハリーポッターとアズカバンの囚人
ボーイソプラノが中心のオーケストラ曲。これを聴いて不思議なのはこのワイヤーは全体としては中核を貫いたような音がするが、時折混ざってくる微細な金属音や倍音が耳に心地良いのだ。なるほどそこが気持ち良いのだなと思う所だ。全体としては余裕を持って全容を捕まえ音を投げてくるのだが快美な音が混ざるのである。オーケストラの重厚さ荘厳さなど低域の余裕と合わせて出し惜しみなく出してくれる。弦のピチカットですら美しい!
Wild Is the Wind Solveig Slettahjell Slow Motion Orchestra
このアーティストは寺島靖国氏に聞かせてもらいそのうち試聴曲になった。まず声がいい。シンバルとスネアと歌だけなのだがめちゃくちゃいい感じだ。SVCを通すと何となく全体が「本物」っぽい音に格上げされる。
交響曲 第5番 ニ短調 作品47 II-Allegretto Stanisław Skrowaczewski: Yomiuri Nippon Symphony Orchestra Stanisław Skrowaczewski:Shostakovich Symphony No. 5
この曲は弦の低弦が聞き所なのだが実にいい。太さも1.6ミリになると低域が余裕が出るようで安心して聴いていられる。オーケストラ全般に最適なワイヤーだ。ホット側に自分の好きなワイヤーを選び、GND側にSVCを配置すると理想的なバランスの音になってしまう。
She's Leaving Home The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band [Disc 1]
いやぁポール・マッカートニーの歌がSVCを通すと素晴らしいものになる。彼の声は気品がありかつ女子を惹きつけるに倍音を多量に含んでいるのだがこのSVCを通すとかなりヤバい。古い録音の筈なのにこの大量のエモーションが沸き起こるこの音。
ancestress ビョーク フォソーラ
普通この曲は冷たく感じる。なので試聴曲に選ばれにくいのだ。だがSVCだとなかなか良いじゃない!・・・となる。ずっと聴いていても興味が尽きない音なので耳先が音楽に向いてしまう。こんなに長くこの曲を聴いたのは初めてだ。

レスポールです。これ言う事のない音の良さです。音の粘着的な粘りが素晴らしく、本当これ単線なの?という感じ。単線はギターに普通は合わないのだがこのSVCは特別だ。太い線なので、短い箇所に部分的に使うと良いかも知れない。その場合はまずGND側を変えてみると良いと思う。クリーンなトーンにしても全然耳に痛いところがない。しかも糖度が高くPAF系PUに最適な音だ。ずっと弾いていると気持ち良くなってくる音。ビンテージ度合いも結構あって5年や10年はビンテージ化する。ニャーニャー音もかなり強く出るので「これぞレスポール・サウンド」と思ってしまう。結果、歪ませてもクリーンでもどっちもいい音だった。

ストラトは一音目からバッチリでした。ある種1#の万能ドイツ野郎1959テレフンケン 0.3mmに似ている雰囲気があるがテレフンケンは0.3mmなのに上手く描いているなと思うがSVCは余裕だ。余裕でいてスモーキーな味わいがストラトに付加される。ストラトの場合、間違いなくGNDラインにピッタリだ。出力ジャックのマイナス側に行くラインに使える。多分だがどんなストラトでも音が安定する。理由はやはり太さなのだ。細いワイヤーは鋭い音がしても太い音は出難い。なのでストラトのGND側に余り細い線を使わない方が好結果となる。その点このSVCは間違いなくお薦め! 歪みを深くして行ってもスモーキーさが増してKESTERスペシフィケーションのような金切り音が出るが、その音が寒色系でないのがとても良い。

テレキャスターです。これ意外にはまりました! 何て言うんだろなネチョッとした粘っこい倍音が素晴らしくいいです。最初はGND側に使って良ければHOT側もという流れかもです。しかし線が太いので配線は手こずる可能性があります。それにしても単線でここまでギターに使えるものも珍しい。確実にあなたのテレキャスターが一回りビンテージ・トーンの良さが溢れたものになりますね。
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まとめ
私が単線でスピーカーケーブルを作り出した最初の時期に使ったのがこのSVCです。そのちょっと前は棒のような曲がらない銅線とそこに繋ぐ曲がる撚線の組み合わせでした。丁度ヌンチャクのような感じでした。しかしもう少し「曲がる」単線は無いかと探して遂にSVCを見つけたのです。サイズは1.6φでRCA CABLEを製作する際の「扱いやすいギリギリのサイズ」でした。電源ケーブルに利用する場合は中程度の電力使用ならばホット/コールド共にSVCでいけます。この場合スピーカーケーブルにもそのまま使えます。AMPの場合はGNDラインの重要な箇所に使うと定位の落ち着きと音場の明確な提示が得られます。
音調的にはかなりの曲数を聴いた結果、SVC独自の描き方のタッチがあると踏んだ。言葉では表しにくいのだが、ある意味人間的な音なのだ。音は余裕がありローファイ系のファットビットな良さがある。それでいてリアリズム得点がかなり高いのでオーディオ的にもかなり楽しい。それでいてビンテージ・トーンなのだ。なかなかこういう個性を持つワイヤーは無いものだ。
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