【250#】Western Electric 0.4φ 深淵〔10cm〕

【250#】Western Electric 0.4φ 深淵〔10cm〕

メインギターのGND線として、これまで8~10種くらいの配線材を試してきましたが、今までで1番良いです。 前は44#CHICAGOビンテージワイヤーを着けていました。 エナメルの絶縁&酸化防止の実用上のメリットがあり、単線ならではの抜けとクッキリ感が自分のギターに合う。 9割方満足していたものの、ローの押し出しがまだ強めで、若干のっぺり気味なのが気になっていました。 そこでもう少し細めの単線を検討していた所にこちらが販売され、試してみた次第です。 変えて音出しして、すぐに帯域的なバランスが良くなっていることに気が付きました。 過剰なローが抑えられ、代わりにアンプのベースつまみを一目盛り上げたくなります。 低域の調整幅に余裕ができるのは、私に取って非常に嬉しいポイントでした。 あと商品説明にも名前が出ていますが、激ヤバと音のバランスが似ている気がします。 最高の枯れ粘り甘み深みを求めるなら激ヤバ。 その辺はやや抑えめに、明瞭さや輪郭、生命力を感じたいならこちらのワイヤーでしょうか。 しかしほとんどの面で、前に付けていた44#CHICAGOビンテージワイヤーは上回っていると感じます。 まだレビューがない商品を買うのは初めてだったので半分賭けでしたが、店主さんの商品説明を信じて良かったです。 配線パズル最後のピースが遂に見つかりました。 リペア用にまた追加で買う予定です。 その時は宜しくお願いします。
商品説明











【250#】Western Electric 0.4φ 赤/黒ペア 

布巻きエナメル被覆単線

“音楽の深淵に触れる”    

10cm(赤/黒ペア) = 1.000円




☆本商品はWEのトランスを解体して中のワイヤーを取り出したもの。従ってスプールに巻かれて売られているそんじょそこらの物とは訳が違う。そもそも稀少性が全く異なる。つまり二つとない物なのだ。しかも私が手に入れた時にわかった事はどのWEのトランスから取り出したものかはわからないというミステリー。こうなると同じものを探す事は事実上不可能だ。こういった物にお宝が含まれている事がごく稀にあるが今回がそのいい例だ。     


このワイヤーはWE愛好家の方が自ら多数のトランスを解体し中のワイヤーを取り出し、新たに紙のスプールに巻き付けたものだ。なので結構以上に手間がかかっている。スプールには幾つかの文字が書かれているがφ0.4は線のサイズ、1Pは赤と黒(やや灰緑っぽい)のワンペアの意味だろう。その長さは2x39mとある。#26に関しては分類番号なのかも知れない。94Nは何だろう? ひょっとして解体したWEトランスの番号なのか?  それは不明。


ワイヤーは単線で0.4ミリ、エナメル線で更に布(紙?)巻きされている。割と丈夫そうに見える。絶縁はしっかりとしている。



年代は1910年代から1940年代


直径は0.4mm

皆さんもウエスタン・エレクトリック社の威光は知っていると思うが、とにかくWEという会社はアメリカの奇跡のような会社だ。

事業規模は年間予算が当時の日本の国家予算と同じぐらいだったというから恐れ入る。最初は通信事業(テレグラフやテレフォン)からスタートしたと思うがほどなく音響装置の方に進出した。何しろ金があるから結果もそれなりに偉大なものを多く生み出した。そんな会社だ。中でも劇場用スピーカーは素晴らしく、皆様がよく知っているJBLやALTECもWE無しには生まれなかった。ホーンスピーカーがよく知られているが、そのホーンの根本に付いているドライバーユニット達が凄かった。またAMP類も凄かった。今のオーディオ世界というものはこのWEの源流から分岐していったものとも言えなくはない。そんなWEであるからワイヤーもWEなのだ。WEの音がするワイヤーそれが今回ご紹介するワイヤーだ。





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの線を使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Reaching for the Moon  Solveig Slettahjell Slow Motion Orchestra

まず吃驚した。この曲こそ雰囲気が出ないとダメな曲。しかし、、これはっ!!恐ろしいほどの触感的ボーカル、まさに耳元で囁かれているような蠱惑な時。もうこの声だけでノックアウトされた。伴奏はギターのみで儚く切なく歌われるのだが、これぞ情感という物だろうと唸りましたね..。オーディオはまるで生のような情感再現をその目的とするホビーだがこのワイヤーはその目標を果たしている。


交響曲 5 ニ短調 作品47 II-Allegretto  Stanisław Skrowaczewski: Yomiuri Nippon Symphony Orchestra   Stanisław Skrowaczewski:Shostakovich Symphony No. 5

これはもう本格的なオーディオマニアの為のワイヤーだ。何故なら一発目の低弦の荘厳な凄みに驚いたからだ。木管系もいい、素朴な鳴りがそのまま伝わる心地良さ。オーディオをやってる方に是非お薦めしたい! オーケストラを聞けばこのワイヤーの良さが一発でわかります。


Die With A Smile Lady Gaga & Bruno Mars  MAYHEM

冒頭のセブンスのコードを聞くと甘く懐かしい記憶が蘇る。そう、私もこんな感じのセブンスの曲を昔作ったからだ。このセブンスというコードを最初発見した人は「なんだこの感じ? なんか心地良いかも」と宝物を掘り当てたように喜んだと思う。このワイヤーは写実性だけでなく抒情性を掻き立てる何かを持っている。そこが大きい。にしてもだ、このガガの曲は実にいい、こんな曲をもっと作れば良いのになと思う。


Exist For Love  AURORA  The Gods We Can Touch

とにかくボーカルがいいこのWEワイヤー。当然にオーロラの声もとてもいい。冒頭のアコギの音からしてもう堪らん。そして声自体に魅力成分が劇薬的に含まれていて聞いた者を一気に虜にする音がこのWEワイヤーで出ている。


Black Magic Woman ~ One Sunny Day  Fleetwood Mac  English Rose

このアルバムは多分だがラジオから流れてくるというシチュエーションがとても合う。つまりハイファイ無用の世界。録音も極端に左右に振り分けられたりしていてとてもキッチュ。ビートルズもそうだがステレオ録音になってからやたらパンを両極に振った音作りが成されているのが微笑ましい。音自体が歪んだ要素が各所に見られ、それがそのローファイの素晴らしさを我々に突き付けてくる。こんなローファイな良さもこのWEワイヤーにはあるのだから恐れ入る。



ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 5 変ホ長調 作品73 《皇帝》 3楽章:Rondo. Allegro  エレーヌ・グリモー(p) / ユロフスキ指揮 / ドレスデン国立管弦楽団  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》/ソナタ第28番 グリモー


オーディオマニアで名が知られる横須賀のM邸で幾つかのWEの音を聴いたがその音に近いニュアンスがこのワイヤー一本から流れてくるから不思議だ。そう、たった一本のワイヤーになってもWEはWE。かたやM邸でのWEのシステムは相当にお高い。エレーヌのピアノはまるで零れ落ちる歓喜のような音で周囲に光を振り撒いている。その美しさは格別なものだ。



The Long Road Home  Simon Phillips  Protocol V

この音を聴いて俄かにこのワイヤーを理解したのだ。そうこの曲がこんな風に鳴ったことはかつてない。このワイヤーの凄いところは音楽のマグマのような”気”が見えるようなところだ。やはり熱い音楽は燃えているのだ、それは否めない。それは生きている証拠なのかも知れない。死んだものは冷たいからだ。この曲のギターソロはレスポール系のギターと思われるがこれが実に良い音で、歪の度合いは深いが生々しさが溢れ出ている。音楽の中の抒情成分や熱情成分が迸り出る気持ち良さ、それがこのWEワイヤーだ。


トラック01  Andre Previn RACHMANINOV 2nd SYMPHONY

素晴らしいっ! 本当にオーケストラが良い音で鳴る。切ないのである。音は美しく研ぎ澄まされてくると悲しいような奇妙な感情が湧いてくる。それがこの音だ。弦楽器達が奏でる切ない調べに身を委ねていると、まんざらここも捨てたものではないなと思う。ただしそれは美しいものに出会わなければ生じない感情だ。このワイヤーの持つ切なく美しい抒情性は巨大な包容力で我々を安らかに包み込む。



Tee Funk  Dave Weckl  Heads Up

バスドラの重く沈み込む圧迫音がいいのだ。バスドラという楽器はとても大切なものであたかも心臓の鼓動のような役割をしている。つまり音楽に血を届けるものだ。それにしてもこのバスドラの音は素晴らしい! 私もドラマー時代にこんな音を出したかった。普段はすかしたウエックルを私はあんまり好きではない。だが、こんな音を(ワイヤーに)出されてしまうと話は変わってくる。音楽の全体としても秀逸なまとめ方で激情と抑制、刺激と安定といった二律背反な要素がまとめてバランスよく味わえる。音楽を聴いているという行為の裏で我々の脳は音という形のない物が醸し出す物を分析したり他の物と置換したりして満足の中身を作り上げていく。そんな所をこのWEワイヤーは痛いほどわかっているのか、この音は我々を捉えて離さない。


The Fool On The Hill  The Beatles  Magical Mystery Tour

「フール オン ザ ヒル」意味深な曲名だ。丘の上の馬鹿が直訳だろうがもし丘の上に馬鹿が居てニタニタしていたら、忙しく分刻みで働いているビジネス・マンは彼をどう思うだろう。文字通り馬鹿にするか無視するかだろう。だが、考えてみたまえ、その丘の上の馬鹿が今あるままで幸せだったらどうだろう。それでもビジネスマンは丘の上の彼を馬鹿にしたり無視したりするかも知れない。だが時間の経過と共に丘の上の彼もビジネスマンも遅かれ早かれ肉体の耐用年数に達する、その時、彼(ビジネスマン)はどう思うだろう。誰もが細やかな幸せを求めて右往左往しているのに丘の上の馬鹿は最初から平穏で幸せに満ちていたのなら・・・・なぁんて事をこのワイヤーの音を聴きながら考えていた。それでこのWEのワイヤーはこの曲をどう鳴らしたかだが、まず声が物凄くリアル。60年代の録音が信じられないような生き生きとした音だ。たかがワイヤー一本でここまで変わっていいのかという問題もあるが、そういう事実を日々普通に味わっている私としてはそういうもんだと思っている。そうWEのワイヤーは古いソースも現代に生々しく蘇らせる。



トラック04  Juna-Tabor/Apples

今回の試聴で聞いた最初の曲が女性Vocal/JAZZだったので、最後に聞くのも女性JAZZ Vocalに決めていた。これも実にいい、そもそもWE系のワイヤーは女性ボーカルにいいのかも知れない。世の中の半分は女性だ。男性が歌曲を聴く場合、半分は女性だ。これで重要度は全体の50%である事がわかる。その女性ボーカルがウエスタン・エレクトリックで良く鳴るのなら、こんなに素晴らしい事はない。しかもバックのピアリトリオのピアノやシンバルの音も素敵だ。完璧。





レスポールの配線材としてこれを使った場合相当に良い結果が出ます。まず単線としては最高度に良い音が出ています。既に何種類か単線でギターに良いワイヤーは発売していますが、その中でも群を抜いた良さです。粘りがあるのにフレーズの輪郭が撚線より滲んでなく明確だ。反対に言えば音の輪郭を滲ませたければ撚線を使えばいい事になる。ステージでは他の楽器も喧しく鳴っているので自分の音は一人で練習している時とは異なり周囲の雑音(ではないが)に囲まれて抜けてこない埋もれてしまう。目立つためにギターを選んだのにこれではダメだと思う瞬間だ。そういう時に抜けの良い配線材が役に立つ、それも大いにだ。このWEの単線は普段はギターに余り薦めないWE単線なのだがこいつは事情が全く異なる。単線の常識を超えたような音なのだ。単線は文字通り一本気な性質が音に出る、それが音楽にフィットすれば良いし、フィットしなければ合わなかった事になる。このWEワイヤーは確実に合う、だから薦める。例えばあなたが既に激ヤバAWG22(139#)などを使った経験があり、その音を気に入っているのなら多分このワイヤーも好きになるだろう。




ストラトです。これもいいっ!  何が良いか? まず音の妙味みたいな物が感じられる。ある意味スペシフィケーション系の音とも言えるが、このワイヤーはそれだけでは済まない。もっと色々な意味で音が良くなる。つまり枯れ感だけでは足りない、豊穣感も必要だし、もっと生命力を感じたいのだ。このワイヤーの場合、生命力の強さが音にあり枯れ味だけでは足りない何かを付け加えてくれる。もっとフェイズアウトした音が欲しければ【191#】Nehring “天使と悪魔のストラトという選択肢もあるが、ダイレクトに正攻法で攻めたい時はこっちだ。この音はストラトにFUZZをかける人にも向く。よくいうトランジスターの音ではない真空管的なトーンが安易にこのワイヤーで出る。




テレキャスターです。まず倍音が抜けて来て凄いゾ! 音の潰れ感も最高。テレキャスター特有のトリッキーなプレイをする人のマスト・アイテムと言える。単線ならではの音の抜けの良さなのに耳に痛くないのがありがたい。一方アルバート・コリンズのようなプレイ・スタイルの人とも相性が良い。その突き抜けるような音の表現が素晴らしく抜けてくるのに心地よいのである。もしテレキャスターの配線で悩んでいるのならこれを使う手もあると思う。


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まとめ 

オーディオでは、このWEワイヤーで音楽をかけると普段より確実に意味深い音が流れてくる。そして上級感や豊かさがあり音が貧しくない。それなのに人の人情だの感情がそのまま伝わってくる。これはどのようなソースをかけても同様で確実に1グレードから2グレード次元が上がる。世界のワイヤーの音が皆このようなレベルの音だったら、もう少しましな世界になっていたろうに。


このワイヤーの価格は10cmで1.000円だから割と高い。高いがこれと同じ音はこの値段帯では到底出せないものなのだ。仮に数量10で1メートルだがペアになっているので2mの長さがある。これをケーブルの左右のHOTに充てがうのも良いアイデアでその場合赤がRch、黒をLchにすれば良いと思う。無論、徹底的に GND も含めてフルウエスタンにしたければ2倍の量を買えばよいのだ。ちなみに試聴はホット/コールド共にWEでやったものです。現在ハイエンドな価格のオーディオRCAケーブルは100万を超えるものが少なくない。趣味の世界だから別に高くても構わないのだが私ならそのように価格だけが異様に高く実際は素性のよくわからない物を買いたいとは思わない。WEの良い所は素性がよくわかっている所だ。そしてその素性が大変に良く、音質が担保されている事だ。皆様も色々と自作ケーブルを作ったりとチャレンジなさっていると思われるが時々何が良いのかわからなくなる時があると思う。そんな時は一旦「基準」に戻ってみる良いと思う。そう基準となるもの、それも高次元の基準が欲しければこのWEワイヤーでケーブルを自作してみたら如何だろう。なかなかこの音に勝てるケーブルは世界に無いからだ。





【ご注意】


価格は10cm単位ですが一回の購入での個数上限はx20と致しますので前もってご了承ください。





数量1(10cm)以上、必要な方はカートに入れる前に数量指定(MAX=20)をして下さい。




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