【265#】KESTER Resin-Five 40/60 〔50cm〕

商品説明














【265#】KESTER Resin-Five 40/60  

50cm = 500円




☆本商品はKESTER社のVintageハンダです。


スプール上データ


KESTER

ESTABLISHED 1899

40/60 Alloy

  Core 66

Resin-Five Flux

Dia 0.081

“RESIN-FIVE”

SOLDER

KESTER SOLDER COMPANY

CHICAGO.U.S.A.


年代は1950年代から1960年代


直径は2.0mm


※ROSIN/Flux入りハンダです。



KESTERのレジン-ファイブはケスター社のビンテージソルダーの中でも

中庸な音質を持つものです。”44”にあるような癖の強いキャラクターはありません。音色的には”44”が中域が湿っている感じなのに比べResin-Fiveは中域が乾いている印象があります。これまでVWD21で出してきたResin-Fiveは60/40の合金比率のものか50/50でした。つまり40/60は今回が初めて出すものとなります。ハンダの音色を決める三つの要素は一つは合金比率で二つ目がフラックス/ROSINの固有音色、最後の三つ目がCoreです。


ちなみにコアは個人的には66が好みです。合金比率は基本的なハンダのキャラクターがここで決まります。錫が多い方が高域が出て、鉛が多いと聞きやすい音になります。今回のResin-Fiveは40/60なので鉛の割合が多いです。しかしどんな鉛を使ったのかや、どんな錫を混ぜたのかによって結果的な音質は異なってきますので合金比率だけで全てが決まるものではありません。音質結果については以下をご覧ください。




テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Exist For Love / The Innocent  AURORA  The Gods We Can Touch

最近、無意識にオーロラを選んでいる。何故だろう。考えるに様々な音楽に疲れている面があるのかも知れない。聴くと言うことは楽しいと同時に苦行な面もある。ましてここでの試聴結果とは皆様の商品選択の動機ともなるので責任重大だ。いい加減な事は書けないし、同時に自分の好みだけを語るだけでは信憑性が足りない。そこら辺が難しい。救いなのは案外、私の試聴結果と同じような意見が多いので独りよがりではないような気もする。このKESTERのResin-Fiveの40/60は実は初めて聴く。沢山のResin-Fiveが目の前を通り過ぎて行ったが今回のレジン5は相当いい。多分40/60という所が渋いのかも。40%が錫で60%が鉛である。経験的には鉛が多い方が音が聞きやすくなる時が多い。しかし例外も多いので一概には言えない。ハンダは一期一会なのだ。


さて今回のResin-Five 40/60だが、まず音楽の聴きやすさがトップクラスだった。帯域は想像を超えてフラットだ。凸凹はほぼ感じられない。物凄くハイファイではないがややハイファイ感もある。無理をしない分解能が好ましい。これはやはり錫が少ないので「これ見よがし」な高域は出ない。そこがいい。私の印象では平均的なResin-Five、例えば60/40などは中域に特徴があり太かったり乾いた音がするものがあった。だがこの40/60にはそのような感じが無い。中域だけでなく高域も低域も出っ張ったり引っ込んだりしない。フラットだ。問題はフラットでもそのフラットの音色がどうなのかなのだ。この40/60のフラットさは音楽を聴く上でのマイナス要因にならない。むしろプラスに働いている。分解能が高く、それも刃物のような解像度と違い、普通に解像度を描き分けるのだ。優秀なやつなのかも知れない。この曲、だけでの評価はフラットさと解像度の高さだ。付け加えるとリアルさも結構あった。


Need Your Love so Bad  Fleetwood Mac  Original Album Classics

前曲の反作用としてこの曲を。実に鄙びた音です。だが、これはこれでいい。恐らくこの曲を現代でDAWで録ったらつまらなくなりそうだ。アナログ録音にも賛否あるが間違いなくノスタルジックな感傷に浸れるのはアナログ録音だ。デジタル録音に関わり始めると皆一時はスペックオタクになる。やれサンプリングレートがどうとかビットがどうとかだ。これを絵画の世界に置き換えると油絵はローファイだからリキテックスにしろとか、いやスーパーリアリズムにしろとか、いっそ写真にしてしまえ! と言っているのに等しい。


それぞれの存在の意義や味わいというものがあるのに「スペックオタク」になるとやたら派手な数字に魅了される。例えば動物は猫一種類だけにしろ!と言っているような乱暴さがある。クラゲなんていらないっ! と言っているようなものだ。音楽も音質もそう、ハイクオリティだけが良いわけではない。絵画の世界だとわかりやすいのだがオーディオや音楽になると皆頭が固くなる。60年代は内容的にも良い音楽が沢山ある。70年代よりも地味だが内容が深い。車もそうだ60年代までは素敵だった。空力特性が・・・とか御託を並べなかった。この40/60で初期のマックを鳴らすと素敵なのだ。ただそれだけでいい。


Double Trouble - Lupin's Transformation And Chasing Scabbers

John Williams  ハリーポッターとアズカバンの囚人

ハリポタのこの曲はメインの合唱に加えて色々な鳴り物が入っているので試聴に相応しい。案の定、上から下まで癖やカラーの無い世界が広がる。レンジはそれほど広いとも言えないが過不足はない。低域は結構出てる。透明感という意味ではもう少し欲しい気もするが、そもそもこのハンダはそんなキャラではない。KESTERは全体的に曇った音質が共通的にありカラッと晴れ渡った音ではない。例外的にバージン・メタルがあるのみだ。なので44などは皆が知ってはいるが決して何にでも気安く使えるハンダではない。むしろこのResin-Fiveの40/60の方が何にでも使える万能性がある。先ほどやや曇っている的な言い方をしたがこれは決して聞いていて悪いものではなく寧ろ良い意味での効果がある。このハンダは落ち着いた雰囲気で派手さはないのにきっちりと細部を自然に描く、そして時折リアルな感触をもたらす。オーケストラの再現には相応しいのかも知れない。


Vanish Into You  Lady Gaga  MAYHEM

のっけから格好いい音が出てきた。ソースは結構、情報量が多くうるさめにも感じるのだが、鉛が多いと歪みとくすみが多くなるような気がする。このハンダではうるささだけ抑制された。この曲でもフラット基調のこのハンダの良さ、使いやすさが見てとれた。重複するがうるさくないのに情報は沢山出ている。そして時折リアルな音が飛び出してそこが気持ちいい。思うにこれまで聞いてきたResin-Fiveの中ではダントツ好みだ。


Estate  The Kirk Lightsey Trio  If You're Not Having Fun by Now...

どう考えても素晴らしい音が出ている。ピアノトリオなのだがその音のリアルなことリアルなこと。シンバルの高域の微粒子的表現、ピアノの暖かさ、ベースの安定感などトップランクのハンダと変わらないパーフォーマンスを示す。更にしつこいようだが、この音のリアルさは半端なく「このハンダを使っておけば取り敢えず安心、出なくなるような音は全くない」と言える。それぞれの音をミクロに見つめるとKESTERバージン・メタル程の歪みの無さではないのだがかなり迫っている。


ドーナツ  朝倉さや  良い一日を

最近もっとも気に入っているアルバム。録音も良いしアレンジも巧みだ。この人は非アイドル路線に居る。この曲ドーナツを聞いて誰かがすぐさま彼女の才能を全て見抜ける事はないだろう。だがアルバムの全曲を何回も何回も聞いていくうちに唯一無二の彼女の世界に浸っている自分に気付くだろう。このハンダには癖やFILTER感は殆どなく強いて言えばKESTERハンダに共通する波形のややブースト感がある。もしこの歪み感が無くなったら間違いなくトップランクのハンダ・グループに突入できる。出品順にこのハンダの前がウェスチングハウスのワイヤーだったのだが、そのワイヤーも癖がなくF特の凸凹も無く申し分のない音質だったがこのResin-Five 40/60もそれに凄く似ていて、何回も「あれっ?」と思った。


May It Be  Celtic Woman  Celtic Woman [Bonus Tracks]

この曲に至って益々このハンダの音質がわかってきた。冒頭の深々とした低音、分解能と鮮度の高いボーカル、雄大で荘厳なオーケストラの音。このハンダは40/60なので高域が出やすい錫は控えめなのに、この高域の出方は素晴らしい。正直”44”よりも使いやすい気がする。先にも述べたが”44”はやや湿った陰気な音がする。この44のキャラが好きな人も多いが44は癖は強いのだ。その点このResin-Fiveは癖が少なくF特はフラット基調だが高域がしっかりと表現される。なのでこの曲のようなハイエンドで広い帯域で歪みが少ない曲の再生にはうってつけだ。でもKESTERなので固有のビンテージ感はしっかりある。そこが現代のハンダとの違いだ。


So Hard  Pet Shop Boys Behaviour

このハンダでのこの曲はとても聞きやすくしかも情報量が多い。レンジもかなり広く広大な現代ソースにも怯まない。だからと言ってウルトラ・ハイエンドでもない。上の普通なのだ。その分、ジャンルを問わずの性格があり幅広い音源に対応できる。なのでオーディオにもギターにも両方使う可能性のある方はこれを買っておけば「普通の上」のハンダを安心して備えておける。録音の中身ははっきりと見えるタイプでその点のストレスは起きない。味わいはあっさり目なので豚骨スープのような向きではない。透き通った醤油味なのだ。それでいてそれなりのコクがある。



Murder  David Gilmour  About Face

このところデビット・ギルモアのソロCDを良く聞いていた。彼はあの有名なピンクフロイドのメンバーとして超有名だが、ソロ・アルパムでは別の側面もチラッと見せ、彼が本当は何がやりたいのかを伺わせるものがある。彼は最初にフロイドに途中参加した時は「ギャラの良い仕事」として参加したのだ。ChatGPTにその辺りの事を尋ねたらこんな答えが。


「デビッド・ギルモア(David Gilmour)がピンク・フロイドに参加した経緯は、創設メンバーであるシド・バレットの精神的な不調が大きく関係しています。

背景:シド・バレットの不調。

1960年代後半、ピンク・フロイドはサイケデリック・ロックの旗手として注目を集めていましたが、中心人物だったシド・バレットは、LSDの多用などにより精神状態が不安定になります。ライブで演奏できない、リハーサルに現れない、曲作りが困難になるなど、バンド活動の継続が危ぶまれる状況に陥りました。

ギルモア加入のきっかけ

  • 1968年1月、バンドはシドを支える目的で、旧友だったデビッド・ギルモアを招き入れます。当初の想定はシド:作曲・スタジオ中心、ギルモア:ライブでのギターと歌の補完という**「5人編成」**でした。

ギルモアはケンブリッジ時代からシドと面識があり、音楽的な相性と信頼関係があったことが選ばれた理由です。

シド脱退、正式メンバーへ

しかしシドの状態は改善せず、1968年4月、バンドはシドを正式に脱退させる決断をします。これによりギルモアは正式メンバーとなり、ギターボーカル作曲面での貢献を担うようになりました。」

もうピンクフロイドというバンドはのっけから色々あったのだギルモアはピンクフロイドの中で最も音楽に対する造詣と演奏技術を持っていた。その証拠に彼は後に「当時、俺以外にまともに音楽をできる奴は居なかった」と吐露している。そんなギルモア、ピンクフロイドは仕事なのだ。


ではフロイドを離れたら彼はどんな音楽がやりたかったのか?そういう視点で私は彼のソロを聴いている。この曲Murderでのギルモアの声は正に青年そのものである。このソロはまだ若い頃に作ったものなのだ。現在は割と年寄り化したボーカルになっているので若い時期のこのギルモアの声は新鮮だ。このResin-Five 40/60を通してのギルモアの声は初々しく美しくもある。録音物は素敵だ、だって若い頃の彼に会えるから。


レスポールの内部配線に使用してみた。出力端子に行くラインだ。気持ち固めの音の印象があるが、ごくごく僅かなもの。クリーン状態よりも深く歪ませた時の音が合う。音の粘りや倍音関係はごくごく普通だ。オーディオの時のご利益がレスポールではさほど得られないが良いハンダである事は間違いない。




ストラトはLPの時よりもずっと合っているような気がする。これは高域が出るからだ。ギターはブーストさせると特性的に高周波特性はなだらかに下がってくる。なので音が遠くなりやすい。しかしこのResin-Five-40/60は音が遠くならない。



テレキャスターではストラトより更に良くなる。色気たっぷりのクリーントーンや歪ませた時の快感度が気持ちいい。LP→ST→テレキャスターの順で良くなっていった。LPが10とすればSTは20、そしてテレキャスターは80だ。ダントツでテレキャスター向きのハンダでした。特に良いのが弾いている内容がくっきりはっきりと聞こえるところ。自分で弾いてて「自分が何を弾いているか」が判り易くフラストレーションが発生しない。


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まとめ 

これまでKESTERのレジン5を何種類か扱ってきたが音の感想に「中域が良い」だの44との比較での感想文が殆どだった。このハンダは20ポンドの大型スプールの レジン5だが22#で出しているレジン5も20ポンドだ。この二つは音の印象はかなり違うことになる。22#の方はいつも通りのレジン5の音の範疇内に収まる。しかし今回のレジン5はその枠には収まらない。見かけでは絶対にわからない部分だ。ハンダは聴いてみるまではわからない。






【ご注意】


価格は50cm単位ですが一回の購入での個数上限は10と致しますので前もってご了承ください。





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