【282#】A.S.& W.CO   B-WORKS 551 鉄単線 0.35φmm 1m = 650円

商品説明




【282#】A.S.& W.CO  

B-WORKS 551 

鉄単線 0.35φmm      

1m = 650円




☆本商品はA.S.& W.COの鉄線です。


TYPE : メッキ無し 鉄線


年代は1930年代から1950年代


直径は0.35mm

最初は日本製の鉄の線を買ってみた。もう大昔の話だ。ある夜中、小音量で鉄のワイヤーの音質チェックをしていた。半分眠くなっていたが、徐々に鉄のワイヤーの持つ素晴らしさに気が付いて目が覚めてしまった。こういう体験があったのでオーディオケーブルを設計するようになると自然と昔のその事を思い出した。ある程度、日本製の新しい鉄線の音がわかってくると今度はビンテージな鉄線はどうなのか、と思うようになった。そしてアメリカ製のビンテージな鉄線は?  とまぁこんな具合で少しずつ蒐集していった。そのストックの中から今回は0.35mmの鉄単線(メッキ無し、被覆なし)の裸線だ。メーカーはA.S.& W.COとある。B-WORKS 551は型番なのか?わからない。見た目は相当に古そうである。古い鉄というのは今後の音遊びの隠し味の一つになる。





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこの鉄線を使用した結果を述べます。

まずAUDIO用の結果をレポートします。


Olofoofo  Angélique Kidjo  Black Ivory Soul

まず最初に鉄線の味わいを試食する為にこの曲をかける。迷いのない音の出し方というのは正にこれだ。鉄には銅のような忖度がない。どんなソースが入ってきても己の職務を全うする。だから銅の方が人当たりが良く柔軟性が高い。しかし音楽というものは柔軟性だけではない。まずこの音を聴くと鉄というのは銀と並んで高域が出るものなのだとわかる。しかし銀はその物性からして柔らかい。音はその金属の柔らかさ硬さに素直に反応するものだ。柔らかい金属は音を柔らかく出し、硬い金属は音をシャープに硬くする。その代表が鉄だ。鉄が何故、高層ビル建築に使われるのかと言えば、その強靭さゆえだ。鉄の心棒とコンクリートの組み合わせは最強なのだ。その辺りが音にも出ていて痛快なのだ。



I Am The Walrus  The Beatles Magical Mystery Tour

正にハードボイルドな「I Am The Walrus」だ。曖昧さやピントボケを

許さず全てを吐き出させるワイヤーなのだ。しかし生楽器のそれらしい生々しさは抜群で鉄という素材の隠された秘技を味わえる。このアルバム独自のメチャクチャな定位と弩アナログな音はこの鉄によって更に明確になる。



Within You Without You  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

無意識にビートルズが2曲続いてしまったのは、このインド風ビートルズの曲がどハマりしたからだ。通常のワイヤーではこの音響を生ぬるくしか表現できない。しかし、どうだ! この鉄のワイヤーの音はそれをガラッと変身させてしまった。臨場感は高まり、音楽に痛切に必要なリアルな高域が得られたのだ。


Isle Of Inisfree  Celtic Woman  Celtic Woman [Bonus Tracks]

この瑞々しいプレゼンス感は鉄線ならではのもの。しかしやり過ぎは禁物、そこにテクニックがある。つまりMIXするのだ、鉄は銅とMIXして使っても必ず鉄の要素が音に残る。そこが狙いだ。一例としてGND配線に従来のラインと並列でこの鉄線を追加する。それだけで音の質感は目覚ましく変わる。これは是非とも皆様にトライして頂きたい。


Reaching for the Moon Solveig Slettahjell  Slow Motion Orchestra

このボーカリストはただでさえ異常な子音を持つ、多分、常人の30倍はある。ゆえに単にハスキーというレベルを超えている。そこにこの鉄線を使うのだから結果は皆さんのご想像通りとなる。しかしうるさくないのが鉄の特徴、銀は本当の意味の高域周波数の増加をもたらすが鉄は一筋縄ではない変化がもたらされる。嘘だと思うなら試してみて下さい。


Crop Dustin'  Steve Cropper  With A Little Help From My Friends

これは60年代の録音の筈だが、この鉄線を通すと時代を超えて音が目の前にリアライズされる。しかしSteve Cropperはリズム・ギターの匠みだ、達人だ。こういうプレイはテレキャス以外ではなし得ない。60年代の音はまだ電子加工の程度が穏やかなもので、それが生々しさを残している。言わば裸の音、裸形の音だ。それがこの鉄の線で更に時代を飛び越えて鮮度高く生々しくなる。


レスポールが鉄臭くなったか? 否である。鉄がこれほどギターに合うものなのかと今更ながら驚いた。全く問題ない! ..と言うか良いじゃないの。ちなみにテストはHOT/ COLD共にこのワイヤーを使用したのだ。懸念された音の喧しさは全くない。ありとあらゆるワイヤーをあーじゃない、こーじゃないと試しまくった強者にこそ薦めたい。しかも歪んだ音だけではなく透明感のあるクリーントーンでも全く良かったのだ。この場合の音の透明さは蒸留水のそれではなく富士山の天然水的なそれだ。



ストラトが鉄臭くなったか? 否である。むしろ妖しい音になって面白い。倍音とかハーフトーンがやばい。ハーフトーン好きやレイボーン的な過激なストラト倍音が出したければ、これだ。GNDだけ、HOTだけ、GND+HOT両方と3タイプが考えられるがまずはオール鉄でその素性を知って欲しい。そこから各自の好みで変更したらいいと思う。



テレキャスターはそもそも鉄っぽい音だ。それはブリッジ側PUの下側の鉄部分の音なのだ。つまりテレキャスターというギターは知ってか知らずか「鉄の恩恵」を無意識で利用していたことになる。その鉄の味がカッティング時の音の鋭いエッジ感を演出していた。これを使わない手はないと思う。なまくらなテレキャスターにはこの鉄線でビシッと調教してやって欲しい。


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まとめ 

鉄の良さを日本で述べているのは多分VWD21だけだ。何故鉄か?それはTMDケーブルを私が設計しているうちに鉄の素晴らしさに気が付いてしまった事から始まった。鉄は何かというとオーディオ的には凶な金属と先祖から語り継がれてきた。本当か? 私はそう思った。やってみない事には何とも言えない筈なのに、やる勇気がない者が大多数だ。オーディオでもギターでも共通する目的は「俺の音」だ。

要するに俺の音さえ出れば満足できるのがこの世界だ。他人の音はどうでも良い、自分の求める音をいかに出すか? それはオーディオもギターも違わない。そのための具材が「鉄」なのだ。幸い、鉄のワイヤーが存在するので使い勝手は簡単な方だ。ただ、鉄用のハンダを使わないと頑丈には付かないので、他の線と撚り合わせてハンダ付けするというマル秘テクニックとかもある。色々遊んでみて下さい。ただ、鉄は刺さるから、くれぐれも取り扱いは慎重に。




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