【240#】KESTER VIRGIN 超HIFI〔8cm〕

【240#】KESTER VIRGIN 超HIFI〔8cm〕

趣味で歪みペダルのモディファイをしております。 今まで16種類の半田を施術してきました。 自分なりに上がりの半田を見つけていたので、もうモディファイは終わりにしようと思っていたところ、何やら新しいのが売り出されているではありませんか。 正直それほど期待はしていませんでしたが、1930年代~1940年代の黄色チェックリールには良い物が多いので、非常に高価でしたが清水ジャンプしました。 先程施術が終わり、音出ししてみましたら・・・・ 衝撃でした。 何とも言えない複雑さとバイト感、大好物でした。 これはヤバいです。 私の中で1,2を争います。 やはり黄色チェックリールはヤバいです。 この一台は殿堂入りさせます。
商品説明












【240#】超HIFI & 超Vintageな

KESTER バージンメタルソルダー

     8cm = 1.200円




☆本商品はKESTER 社のハンダです。


スプール上のデータ

KESTER

40/60

#50  

SPU

0.040

VIRGIN METAL SOLDER 

KESTER SOLDER CO.


年代は1930年代から1940年代


直径は1mm


今の所、これが最後のバージンメタルに

なります。一言で言ってこれはケスター社の

最もハイファイでビンテージな音質の物です。


これより古いケスターでも音質的に

これを超えるものはありません!!


このバージンメタルは30年以上前からKESTERのトップハンダでありました。他のKESTERに共通するイメージをこのVIRGIN METALは大きく超越します。簡単に言えばハイエンドなのだが、単なるハイエンドではなく味わい深いハイエンドである所が彼の立ち位置です。そう、他のKESTERとは全然違う、貴重なKESTERで、デザインから見てスペシフィケーション・ソルダーと同時代だと思うが両者の音は全く異なる。良し悪しではなくしっかり異なる音なのです。


20年代あたりのKESTERは確かに良い、特にギターに向いている。しかしオーディオ的にも満たされる物は、このVIRGIN METALを待たなくてはならなかった。このハンダを出してKESTERはホッとしたのだと思う。或いはバージンなメタルがその後減少して行き遂には作れなくなったのかも知れない。実際このハンダ以降に出た全てのKESTERハンダはこのハンダに比べれば凡庸に聞こえてしまう。





テストはHOT側とCOLD(GND)側の両方にこのハンダを使用した結果を述べます。


まずAUDIO用の結果をレポートします。


Where Does The Time Go? ('98 Version)  Julia Fordham & Curtis Stigers  The Julia Fordham Collection


ちょっと朝の森の湿った空気のようなものの中に一条の光が差し込んだような音だ。絵で言えばスタティックな細密画を見ているような冷静な解像度と、一言では表し難い雰囲気のようなものが全体に付く。これのダイナミックレンジは適度に抑制されておりそれは上質なVCAタイプのリミッターを効かせているようだ。けれど音が熱くないわけでは無くちゃんと熱い、しかし熱さが抑制されておりトータルとして聴きやすい。このハンダの音を言葉で表現するのは本当に難しい。


トラック09ダニーボーイ   Juna-Tabor  Juna-Tabor/Apples

誰でも知っているダニーボーイという曲。だがハスキーな声のジュナが歌うと一味違う。そしてこのハンダを通すとジュナの全体がVIRGIN METALの音になる。しかしそれは全然わざとらしくないので寧ろジュナの本質が浮き出てくるようだ。このハンダの音は繊細と一言にまとめる事もできない、それは色々な要素を持っている為、味わいが何種類もあり魅力も多岐に渡るからだ。ある種の強さも持ち合わせ、また憂のような翳りも表現できる芸術タイプなのだ。


How Bad Do U Want Me  Lady Gaga  MAYHEM

普通の曲もかけてみた。Dレンジ的には余裕もありカナダほどではないがレンジは結構広い。解像度は高い、中域に関してはフラットでトータルとしての山谷は少ない。高域にしても飛び抜けて出てくるという感じではなく自然に伸びていて、その語尾に銀の輝きが付くようなイメージ。先ほど山谷は無いと書いたが厳密には高域のある一部がVIRGIN METALらしさを出している。


If I Had A Gun...  Noel Gallagher  Noel Gallagher's High Flying Birds

ノエル・ギャラガーの声が好きだ。それも初期の頃のジョン・レノンばりの声質の時期が一番好きだ。これはノエルがオアシス外で出したソロのアルバムだが、この頃には年月が過ぎたのかノエルの声はややジョン・レノンから離れた。つまり自分らしさに回帰したとも言える。だが個人的には圧倒的にジョン・レノン似のノエルの声が好きだ。何故ならジョンレノンの声というものはロックのアイコンの大きな巨峰だからだ。彼が亡くなり後が居なかった所にノエルが現れた。それで世界の何分の一かは救われた。そのノエルが最近?は彼自身に戻りつつある。まぁその声も悪くない。このハンダの音を聴いているとノエルの心象の移り変わりを想像してしまう。そういうハンダだ。


Isosceles  Simon Phillips  Protocol V

ビシバシいう曲はどうだ。実に良い!このハンダは作家の心象風景の描写もいいが、もっと表面的なダイレクトなサウンドそのものもいい。しかもうるさめの曲なのだが全然うるさくない。それでいてパンチ感やスパイス感、そしてスーパー・レゾリューションの解像度が見事だ。各楽器ごとの解像度と分解能がとても高く音のセパレーションも見事にいい。


トラック02  Andre Previn  RACHMANINOV 2nd SYMPHONY

このラフマニノフはパーフェクトだ。KESTER”44”の60/40ではここまで解像されないしレンジも潰れ気味になるだろう。KESTERのトップ機種なのだからそれぐらい当たり前なのだが、逆にKESTERにそういうハンダがあって本当に良かった。そうでないとKESTERは割と普通のビンテージ・ハンダ・メーカーにしか過ぎないからだ。オーケストラの表現は多岐に満ち一筋縄にはいかないオーケストラの音を良く描写している。オーケストラに関してはカナダSOLDERと並んで心に残った。



WHY DO YOU GO—SUMMERTIME  DOUBLE  Reflex

洋楽のような日本人アーティストだ。しかし言語は日本語だ。改めて考えると日本語はロックやポップスに合うのだろうか? 古くは山下達郎や桑田佳祐などが日本語のロックを試し始めた。途中から一気に英音化したような日本語の発音が上手になっていった日本人。日本語は演歌や歌謡曲には物凄く合う。しかし端的に言ってロックには合わない。合わないところを無理してでも目下開発中なのが日本語のROCKだ。これに50~60年かかっている。


このDOUBLEの日本語は割とそのまま日本語らしく歌っている。これは余りに英語音風に歌ってしまうと歌詞がよく伝わらないという本末転倒をひき起こすからだ。開発もDOUBLEの時期に至ると開き直ってベタな日本語で歌っている。それが裏目に出ていない所が上手いと思う。え! 全くハンダ評になっていない?いつも言うように、そんな事を考えさせてしまう音力がこのハンダにあると言う事なのだ。


Alien Superstar  Beyoncé  RENAISSANCE

DOUBLEからビヨンセに曲が移っても全く違和感が無い。サウンドの構築が近所なのかもしれない。しかし録音のドスの効かせ方はビヨンセの方が強い。やはり洋楽が洋楽らしいのは白人文化と黒人文化が競り合うところで生まれる化学反応みたいなもので、そう言うのを幼児の頃から聴いて育つとDNAに影響が及ぶ。そうして新しいアーティストが産まれていくのだ。それにしても見事である、このバージン・メタル伊達にVIRGIN METALと名前に付いていない。広いダイナミックレンジと歪みの無さ、とてつもない解像度。しかも音が薄くない。ちゃんとビンテージしている。もう言う事ありません。



She's Leaving Home  The Beatles  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band [Disc 1]

まるで棚の中から古い文庫本を取り出して中を開いた時のような音がする。古い録音なので決してレンジが広いわけでもないし加えてEMTスタジオの機材はどれも曲者なのだ。本の世界でも文庫本になると言うのはそれなりの格が認められた事になる。で、活字から文字がひらひらと空中に浮かび上がるようにこのハンダは文庫本のようなこのアルバムの質感をワンランク上げてくれる。


Solveig Slettahjell  Slow Motion Orchestra

このボーカリストの名前はすぐには覚えられない。このCDの録音は相当に良くオーディオチェックによく使用したものだ。ピアノトリオをバックにした女性JAZZボーカルなのだが曲によっては木管や弦楽器もアレンジとして入っていくる。何しろ声が良い。このハンダはこのCDの高音質録音を余す事なく出してくる。



Chopin: Ballade #3 In A Flat, Op. 47, CT 4  Krystian Zimerman Chopin: Four Ballades, Barcarolle, Fantasie In F

これは物憂げな音楽だ、そういう言い方がぴったり、しかし自然は時にダイナミックであったり突然静寂に戻ったりとするがそのような抑揚表現に優れる。物憂げがベースだがそこに深い美を感じる。このハンダの表現力は深く高潔だ。


レスポールです。基本的にオールドKESTERの20年代~30年代のハンダが持つ特徴を備えています。つまり音の立ち上がり、音色のスイートさ、音の切れと粘り、等が優れているのです。ニャーニャー音は平均的KESTERのそれよりも高い周波数にそれが感じます。20年代のKESTERでは角が殆ど丸くなりますが、このハンダの年代ではそこまで角が丸くなりません。これはどちらも好き好きであります。


角が丸くならない分、アタックは前に出てきます。実際に50年代後半のハムが乗ったレスポールの「当時の」音はこんな感じです。決してトロトロではなく高域も結構出ています。このキャラクターはやはりKESTERの中では超高域まで素直に伸びている性質がもたらすものです。なので「許された天国」ではトロミが強過ぎる、もう少し弦のアタックなどが明確に抜けてほしいというような方に合います。




ストラトです。これは結構な音の色気を感じます。実に魅力的な音で

特にフロントPUとの相性が良く一音一音に説得力が出てます。弦を引っ掻くような弾き方をしても、その音自体が心地よいのです。無論、ビブラートの素晴らしさは他と一線を画しています。歪みを深くしていくと今度はクリーミーな感じが出てきて甘い芳香を周囲に放つ感じです。全体的には191#Nehring 天使と悪魔のストラトの雰囲気に近くフェイズアウトした絶妙な音と言えます。



テレキャスターです。これはいいです。抜けが悪いテレキャスターの解決策になります。しかもうるさくない。夢のようなハンダです。リズムギターを弾いてもソロを弾いてもどちらもいい。しかも玄人っぽい音なのです。


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まとめ 

今までKESTERハンダの音を聴いてダイナミック・レンジについて特に考えた事は無かった。しかしカナダSOLDERを聴いて以来、ハンダのダイナミックレンジという問題に焦点が合ってしまった。つまりKESTERのハンダには44を始めとしてある種のDレンジの狭さがあったのだと言う事がわかった。


ではKESTERの中でビンテージ感はありつつもDレンジが一番広いのは何か、と言うとこれ(バージンメタル)なのだ。ビンテージ感が薄くていいなら他にもそこそこのDレンジがあるKESTERもあるのだが、バージンメタルのように古いハンダの良さに加えて帯域とDレンジが広いものは殆どない。


有名な”44”60/40などもDレンジが広いわけでは決してない。例外的に208#】最高峰のKESTER“44”があるが、あれは特別だ。KESTER以外のアメリカハンダには幾つかDレンジが広いものもある。しかしKESTERは平均的にはDレンジはなかなか狭い。繰り返すとその中でDレンジが最も広く解像度が高くビンテージ感も濃厚なのがこのバージンメタルだ。まとめると最もKESTERの歴史の中でDレンジが広く解像度が高く、ビンテージ・トーンもしっかりあるのがこのバージンメタルなのです。




【ご注意】


価格は8cm単位ですが一回の購入での個数上限はx10と致しますので前もってご了承ください。





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